学習机に「タブレット対応」は必要?百均のスタンドのほうが合理的

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学習机に「タブレット対応」は必要?百均のスタンドのほうが合理的

GIGAスクール構想に基づき、2021年4月から本格的に全国の小学校でタブレット学習が開始されて、早くも5年を迎えます。当初は学校や家庭で様々な困惑の声が聞かれたものの、現在は大きな混乱はなく、1人1台の運用が円滑におこなわれています。

学校教育だけでなく、通信教材でもタブレット学習が当たり前になっており、大人よりもその扱いに慣れたお子さんも珍しくありません。もっとも、小学3年生からローマ字入力が求められてそれに追いつけない子がいたり、授業に関係のない操作をして注意される場面も散見されるなど、学校現場の負担は増すばかりという現実もあるようです。

そんな話を聞くと、好むと好まざるにかかわらず、親としては少しでも子供にタブレット学習で後れを取らせまいと考えることでしょう。学習机でもタブレット学習に対応しているものとそうでないものがあると聞けば、前者のほうを買ったほうが良いのかしらと思案するに違いありません。

結論から言うと、学習机のタブレット対応は無視しても問題ないと私は考えています。今回はまずメーカー各社のタブレット対応機能をご覧いただいたうえで、適切なタブレット対応について説明したいと思います。

※この記事は2026年3月25日時点の情報に基づいています

タブレット対応の学習机の一例

コイズミファニテック・CDファースト

コイズミファニテックの「CDファースト」と「CDコンパクト」は上棚の棚板を手前に少し引くと、タブレットを立て掛けることができるようになっています。また、タブレットの定位置として収納スペースを確保できるほか、棚板を取り出すことで傾斜台のようにタブレットを置くこともできます。

つまり、単にタブレットを立て掛けることができるだけでなく、3つの使い方ができるということです。学習机をタブレット対応させるという命題に対しては、この仕組みは秀逸と言えるでしょう。

大商産業・CD-950

大商産業はもっとシンプルです。「CD-950」や「MWD-550」などは上棚の棚板の手前に溝が設けられており、そこにタブレットを立て掛けることができるようになっています。コストが掛からないうえ、子供でも直感的に使うことができます。

ニトリ・くみあわせデスクDL03

ニトリの「くみあわせデスクDL03」は上棚の棚板に引っ掛けるようなかたちでタブレットスタンドが付いています。DL03は棚板の位置が高いため、それよりも一段低い位置にタブレットを置いたほうが見やすいという判断でしょう。

くろがね工作所・The DESK

くろがね工作所の「The DESK」にはタブレットステーションが付いており、タブレットを立てるだけでなく、下に電源タップなどを収納できるようになっています。上棚に固定されていないので見やすい位置に持ってくることができるうえ、配線収納の問題も解決できるという点では良くできていると思います。

メリット&デメリット

  • 一定の距離を保つことができる
  • 定位置に収納できる

続いて、タブレット対応の学習机を選ぶメリットとデメリットを見てみましょう。まずはメリットから。

子供は集中すればするほど画面を凝視しがちです。そうすると必然的に近視のリスクが高まります。上棚の上など少し離れた位置にタブレットを置くことで、そのリスクを低くすることができると考えられます。

また、タブレットの置き場所が決まっていないと紛失するリスクが高まります。タブレットはここ置くと決めることで、紛失してしまう可能性を低くすることが可能と考えられます。

  • 教科書類を収納する邪魔になる
  • 高さや角度が合わないことも

一方のデメリットですが、上棚にタブレットを立て掛けることによって、教科書類を出し入れしにくくなってしまいます。くろがね工作所のタブレットステーションならその心配は少ないですが、重くてかさばるのでその存在自体が邪魔になりかねません。

また、子供の身長にかかわらずタブレットの高さや角度が一定なので、見づらいと感じることもあるでしょう。タッチ操作をするときに手が届きにくいこともあると思います。また、ケース(カバー)を装着している場合、厚みや大きさが合わないということもあるかもしれません。

百均スタンドのほうが合理的

100均などのタブレットスタンドのほうが使い勝手が良い

率直に言って、タブレットを立てて使用するなら、市販のスタンドのほうが使い勝手が良いです。100円ショップで販売されているものでも構いません。向きや角度などの自由度が高いうえ、タッチ操作がしやすい位置に持ってくるのも容易で、収納スペースも取りません。スタンド付きカバーを使うのも良いでしょう。

そもそもの話、タブレットを教室で保管するルールの学校では、学習机で学校用タブレットを使う機会はありません。現在は持ち帰るルールのほうが増えていますが、その場合はランドセルから出して使い終われば再びランドセルに戻すことになります。よって、定位置に収納する必要性もないということです。

ワゴンがあったほうが便利

タブレット対応よりもワゴンがオススメ
※無印良品インテリアシミュレーターを使用

学習机がタブレットに対応していることよりも、ワゴンが付いているほうが使い勝手が良いと私は考えています。中学生、高校生になると、タブレットやノートパソコンを開きながらレポートを書く機会が増え、広い机上面を確保できたほうが能率的に作業がしやすいからです。

最近はワゴンを買わないという選択肢が増えています。ワゴンがあってもどうせガラクタを収納するだけという判断のみならず、予算を抑えたり、足元を広く確保したいというニーズからです。しかし、ワゴンを手前に引き出せばL字型デスクのようにして机上面を広く確保することができます。タブレット対応を心配するなら、それよりもワゴンをセットすることを強くオススメします。

2000年代にパソコンが普及し始めた頃には、学習机メーカー各社がパソコン対応を謳い、上棚の棚板を外してモニターを置けるようにしたり、引出しにキーボードトレーを付けました。しかしながら、それらの機能はほとんど使われることがないまま現在に至っています。

タブレット対応も同じ運命を辿ることになるというのが私の見立てです。決してメリットがないわけではありませんが、教科書類を出し入れしにくくなったり、高さや角度が合わなくて使いづらいと感じるなど、デメリットのほうが多いと思います。タブレット対応に注目するよりもワゴンもセットでご購入いただいたほうが合理的でオススメです。

リフティングワゴンが便利です

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカー在籍時を含め20年以上、年間200台以上の学習机を吟味し続ける「学習机評論家」。学習机だけでなく、目にやさしいデスクライトや姿勢良く座れるチェア、ランドセル等の収納方法についても研究しています。
2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立し、TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」優勝などメディア出演多数。長女の小学校入学に際して学習机を購入したことをブログに報告したところ相談が殺到。以後、展示会や販売店を回り、最前線の情報を発信しています。詳しいプロフィールはこちら

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