学習用LEDデスクライトには主に2種類があります。まずひとつはT型。その名の通り、正面から見てTの字のように見える、真ん中に支柱がまっすぐ立っているものです。もうひとつはZ(アーム)型。支柱が腕のように動き、シェードを上下左右に自由に動かせるタイプです。
一般的にZ型のほうが汎用性が高く、圧迫感も少ないので人気です。しかしながら、T型にもメリットがあります。今回はそれぞれのメリットとデメリットについてまとめてみました。
T型のメリット&デメリット
メリット
まずT型はZ型と違って自在にアームが動きませんから壊れる心配がほとんどありません。主に子供が扱うことを考えると安心と言えましょう。
また、平机の奥(壁側)にZ型のデスクライトを取り付けると、アームの肘の部分が壁にぶつかることがあります。しかし、T型ならその心配はありません。
学習用LEDデスクライトはシェードの幅が広ければ広いほど良いと言えますが、シェードが大きくなると支柱もシッカリとしたものでなければなりません。その点、T型の支柱は大きなシェードを支えやすいのがメリットです。
デメリット
T型の場合、シェードの位置はほぼ固定となることが一般的です。そのため、ツヤのある紙やパソコンのディスプレイに反射して眩しいときに対応に困ることがあります。
また、T型は支柱が目立つうえに、机の中央に設置するため、圧迫感を強く感じることが多くなります。
T型は組み替え式デスクなどのオールインワンタイプの学習机で多く採用されています。しかしながら、それらは専用設計となっているものがほとんどです。そのため、上棚付きでデスクライト無しの学習机に専用ではないT型のデスクライトは後付けできないと考えたほうが良いでしょう。
Z型のメリット&デメリット
メリット
Z型の最大のメリットはシェードの位置や向きを自由に変えられることです。パソコンのディスプレイなどに反射して眩しく感じる場合も容易に調整できます。
また、アームはデスクの左右どちらかになるので左右非対称となり、圧迫感が少なくなります。樹脂製ではなくスチール製のアームの場合はアームが細いので、その点でもあまり圧迫感がありません。
平机の場合は天板厚が問題ないことを確認するとともに、天板の奥側もしくは左右どちらかの出っ張りの奥行さえ確保できていれば、T型でもZ型でも設置できます。しかしながら、デスク天板の幅と同じくらいの幅の上棚が付いている場合は、一般的にはZ型しか付けられないことが多いです。その点で、Z型のほうが汎用性が高いと言えます。
デメリット
Z型でもっともデメリットとなり得るのは、アームの耐久性が求められることです。特に樹脂製の場合は関節部分が任意の位置で固定できず、すぐにお辞儀をしてしまうことがあります。かと言って、スチール製なら大丈夫とも限りません。
また、平机の天板奥側にZ型を取り付ける場合、アームが壁紙を傷つけてしまう場合があります。大人だったら注意を払いそうなものですが、子供だとぶつけても気付かないかもしれません。
Z型の場合はアームに耐久性が求められます。そのため、シェードを小さくすることでアームに耐久性を求めないようにする傾向が多いです。しかし、シェードを小さくするとデスクの天板全体を照らすのではなくピンポイントな灯りになりがちです。
T型とZ型のデスクライトそれぞれメリットとデメリットは以上です。主にクランプ式を想定した説明でしたが、スタンド式でも同様のことが言えるかと思います。
なお、クランプ式とスタンド式を比較した場合は、クランプ式のほうがシェードを大きくしやすく、またシェードの位置を高くしやすいうえに、スタンドが邪魔にならないため、できればクランプ式のほうがオススメです。ただし、無印良品のオーク無垢材デスクの上置き棚のように基本的にクランプ式のデスクライトの取り付けが難しいものもありますから、その場合はスタンド式を選ぶ必要があります。
最後に、コイズミファニテックのECL-611/612のようにT型でありながらZ型のようにシェードの可動域が広いものもあります。ECL-611/612なら多くのメーカーの学習机の上棚に取り付けることができます。ただし、支柱は水平方向に回転するものの前後左右に傾けることはできないので、ECL-357/358/359ほど可動域は広くありません。
T型、Z型、クランプ式、スタンド式、それぞれのメリットとデメリットをよく理解したうえで、予算とも相談して最適なデスクライトを選んでください。
コメント 皆様からご質問・ご意見など