【2025最新】その名は「金次郎デスク」!大商産業の学習机

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「学習机って高いよなー。もうちょっと安いのはないだろうか?」と思って見つけたデスクのメーカーを確認すると”大商産業”。もしくは、子供が気に入った学習机のメーカーがたまたま大商産業のもので、「でも聞いたことないメーカーだし、大丈夫なんだろうか?」と思ってみたり。こちらに駆け込んで来られる方はそういったパターンが多いです。

でも大丈夫。大商産業は決して怪しいメーカーではありません。実はほとんどの家具販売店で扱われていると言って良いほどメジャーなメーカーなのです。

※2024年11月5日更新

 

大商産業とは

大商産業(金次郎デスク)2022年度学習机カタログ

大商産業は大阪市阿倍野区に本社を置く、家具、建築・畜産資材の総合商社です。とは言え、学習机に関しては福岡県大川市を本拠地としています。また、家具に関しては主力は学習机で、あとはベッドとコタツという、一昔前のコイズミファニテックに近い商品構成です。

学習机は「金次郎デスク」もしくはそこから派生した「ニノキンデスク」というブランド名で販売されていることもあります。また、組み替え式デスクは「3Dデスク」という名称を用いています。コイズミファニテックで言うところのステップアップデスク、イトーキではフリーワンデスク、くろがね工作所ではコンポーネントデスクのことです。

大商産業の学習机は”広告の品”的に価格を訴求するかたちで売場に置かれていることが多いです。コイズミファニテックやくろがね工作所よりも安い価格帯のカラーデスクとして、村内ファニチャーアクセス、島忠ホームズ、ファニチャードーム、ナフコ21スタイル、マナベインテリアハーツなどで扱われています。

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大商産業の学習机ラインナップ

大商産業の学習机はどこかで見たような感じが多いです。それはコイズミファニテックやくろがね工作所に似ているというところもありますが、実際に大商産業の学習机をどこかで見ていることが多いからだと思います。

今回は店頭でよく見かける大商産業の学習机をピックアップしてみました。

MWD-550

大商産業の主力モデルと言えるのは「MWD-550」です。コイズミファニテックで言うと「CDコンパクト」にあたるカラーデスクです。

最大のセールスポイントはCDコンパクトよりも安いことですが、それでいて天板はラバーウッドの無垢板を使っています。しかもUV塗装でキズに強いです。基本的にデスクライトは別売ですが、2021年度から導入されている「HTL-12W」は見た目の安っぽさは否めないものの、この価格帯にしては非常に良くできていると思います。

MHS-560

「MHS-560」は2025年度にリニューアルされた定番モデルです。コイズミファニテックの「デコプリ」と言うよりはくろがね工作所の「キュートガール」に近いでしょうか。数ある姫系デスクの中でも特に水色が用意されているところが乙女心をくすぐっているように思います。

それでいて価格はキュートガールよりも安く、品質的にも失敗が少ないのではないでしょうか。

SPR-550

近年はリビングダイニングに置くことを前提にコンパクトなデスクを求める方も増えており、「SPR-550」も人気です。同じデザインで3Dデスクの「LUR-550」、ベーシックデスクの「LPR-550」も売れ筋です。

ちなみに、こちらの販売元である「いんてり庵」は大商産業の直営ショップです。

MWSP-520

コンパクトデスクのSPR-550の評判が良いもので、2022年度から男子用に「MWSP-520」が発売されました。こちらも同じデザインで3Dデスクの「MWS-550」があります。

2022年度を最後にくろがね工作所のカタログから「クールボーイ」が消えたので、ますます売れ行き好調となりそうです。

シャルル

2025年度から大商産業は「シェルル」などの電動昇降デスクの取り扱いを開始しました。これらは大商産業が企画開発した商品ではなく、中国のECサイトなどで販売されていることを確認しています。

ただし、だからと言ってダメと言うことはありません。まずこのボリュームにしては価格が手頃です。また、同じく2025年度登場のコイズミファニテック「ファミオ」などよりも最低天板高が52cmからと低く設定されており、未就学児でも床に足が着く高さになっている点が評価できると思います。

 

大商産業の学習机の品質

大手学習机メーカーと比べると大商産業の学習机の価格が安いことは明らかだと思います。では、「安かろう悪かろう」でしょうか。個人的にはそうは思いません。

まずハッキリ言えることとして、大商産業の学習机はすべて製造国を明らかにしています。国産家具メーカー以外で製造国をカタログ等で表示しているのは、大手ではイトーキだけです。コイズミファニテックとくろがね工作所は製品にこそ表示しているものの、カタログ等には記載していません。その点で、大商産業は情報開示に前向きな会社と言えるでしょう。

価格が安いため最初から期待されていないだけかもしれませんが、クレームの件数も少ないように思います。クレームの件数が多く、対応も杜撰だと言われて販売員からの評判を落としたくろがね工作所より安心してオススメできるというのが私の本音です。

ただし、大商産業の学習机は強みとなっているため、全段フルスライドレールを採用しているものもあれば、かなりショボいレールを備えているものもあります。店頭で実物をご覧いただくか、ディテールを丁寧に示しているネットショップで購入することをオススメします。

 

大商産業の学習机は多くの家具販売店からニトリに対抗できる商材として期待を担っています。

もっとも、ニトリも大商産業の学習机を扱っています。「スタンダードデスクDK24」のほか、品番の頭に「D」が付いた商品が大商産業のものではないかというのが私の見立てです。そのほか、「北欧風スタイルチェア (NV) 」「BC-111」と同じものではないかと睨んでいます。

このように見てみると、いかに大商産業が学習机市場においてメジャーであるかお分かりいただけるでしょう。安心して選択肢のひとつに加えていただければと思います。

この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

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