学習机はもちろん、デスクライトにも人ぞれぞれニーズがあります。いくら私がコイズミファニテックの「ECL-357」が良いと言ったって、クランプ式は取り付けできないとか、シェードが大きすぎて圧迫感があるとか、デスクライトに1万円も出せないと言う人もいるでしょう。
ですから学習机評論家としては、様々なニーズや予算に応じた提案をする使命があります。ただ、安いLEDデスクライトはネットで探せばたくさんあるものの、家電量販店などでは実物を見れないことが多くて安心してオススメできません。
しかし先日、PRISM(プリズム)のLEDデスクランプがCOSTCO(コストコ)のメルマガに掲載されていたので、ちょっと見てきました。
※この記事は2017年3月25日時点の情報に基づいています(2023年10月1日一部更新)
PRISM「LEDデスクランプTLC-4300」
こちらが現在コストコで販売中のPRISM「LEDデスクランプTLC-4300」です。販売期間は2017年3月24日から26日まで。つまりは明日までということになります。
価格は通常税込4,980円のところ、3日間限定で3,980円。日本では転売屋以外では扱われていないようで、米国アマゾンでの価格は133.93ドル(約14,910円)となっています。いやこれ、めちゃぐちゃ安くないですか!
TLC-4300の主な特徴
- 3段階調色機能(昼光色6500K/昼白色4500K/電球色2600K)
- 各色3段階調光機能
- タッチ操作
- 直下照度2010ルクス(JIS AA形相当)
- USB充電ポート
- 50分タイマー機能
- ブラック/ホワイト2色展開
TLC-4300の主な仕様等
- 直下照度:2010ルクス(机上面から40cmの場合)
- 電源:AC/DCアダプター
- 定格電圧:12V
- 消費電力:11W(最小2W)
- USB出力:5V1A
- 設計寿命:40,000時間
- サイズ:幅385(セード部)×高さ465mm、16×20mm(ベース部)
- 質量:約1,430g(アダプター含まず)
- 付属品:AC/DCアダプター、取扱説明書
- 輸入販売先:株式会社富士精工(愛知県豊川市)
- 製造先:Prism Co., Ltd.(韓国)
※すべてパッケージに記載の通り。ベース部のサイズの単位はcmの間違いではないかと思われます。
※LEDのチップ数は目視によると18個です。
※平均演色評価数=Ra80以上
※照度分布図によると、直下2010ルクス、30cm地点左752、中央733、右752ルクス、50cm地点左759、中央257、右759ルクスとなっています。
※韓国製
この低価格でこんなに高性能!
PRISMのTLC-4300のスゴイところは、主に以下の3点と言えます。
- 調色&調光機能付き
- スタンド式にしてはシェード幅が広い
- JIS AA形相当の明るさ
ぶっちゃけ、調色&調光機能付きのLEDデスクライトというのは、得体の知れないメーカーのものなら2,000円くらいからでもあります。また、JIS AA形相当という明るさを備えたLEDデスクライトも2,000円台からあります。ですが、セード幅が40cm近くもある、つまり机上をある程度広く照らせるLEDデスクライトというのは、この値段ではまずあり得ません。2,000円くらいでは明かりがピンポイントで眩しいだけです。
しかも、調色&調光ボタンの操作感が良いです。タッチ操作でピピッと切り替えできるのは言うまでもなく、昼光色は電卓、昼白色はノート、電球色はティーカップのアイコン表示となっており、小学生でも意味が分かりやすい。また、それぞれのボタンは点灯するようになっていて、さらにその横に3段階の調光がLEDで表示されるようになっているのです。こういう機能は普通、5,000円は出さないと付いていません。
そして、見落としがちなのがアームの操作感です。安物のLEDデスクライトは任意の位置でセードを固定できず、すぐにおじぎをしてしまうことが多いんですね。その点、PRISMのTLC-4300はアームの操作感がしっかりしています。プラスチック製のアームなので操作時はギシギシ鳴るのはご愛嬌として、アームの根元で軽くターンしますし、セードの向きも軽い力で傾けられるようになっています。
なお、USBポートはアームの根元の左側に付いています。スマホなどの充電ケーブルをつないだままにして使うには便利でしょう。50分タイマーを使用するには、電源ボタンを2秒以上長押しします。消し忘れ防止ということでしょうが、押すことを忘れそうですね(苦笑)
全体の質感も良くて、普通はどんなに安く見積もっても5,000円以上の品物です。米国アマゾンの1万5千円弱というのはさすがにちょっと高いと感じますが、10,000円以下なら十分アリでしょう。
コストコで3,980円で買えるのは明日3月26日まで。気になる方は一度、チェックしてみてください。
2020/12/08追記:新型「TLC-4300SL」について
販売価格 | 税込5,998円(コストコ2020/10/10) |
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直下照度 | 1500ルクス(測定高38cm) 直下中央から30cmでは740~520ルクス 同じく50cmでは250~160ルクス |
調色機能 | 昼光色6500K/昼白色4500K/電球色2600K |
調光機能 | 各色3段階 |
平均演色評価数 | Ra97 |
定格電圧 | 12V |
消費電力 | 11W |
USB出力 | 5V 1A |
設計寿命 | 40,000時間 |
サイズ | シェード:幅385×高さ465mm ベース:16×20mm |
質量 | 約1,430g(アダプター含まず) |
付属品 | AC/DCアダプター、取扱説明書 |
輸入販売元 | 株式会社ハビラ(東京都中央区東日本橋) |
製造元 | Prism Co.,Ltd.(韓国) |
※すべてパッケージに記載の通り。ベース部のサイズは160×200mmの間違いではないかと思われる。
形状は従来品と同じですがホワイト色のみとなっています。また、50分オフタイマー機能、3段階調色&調光機能、USB充電ポートなど、主要機能はまったく変わっていません。
では単に通常価格が1千円ほどアップしただけかというとそうではありません。LED素子を大幅にバージョンアップしています。
まず直下照度が2010ルクスから1500ルクスに暗くなっていますが、これはむしろ明るすぎたのをセーブしたと言えます。それでいて直下中心から30cm地点および50cm地点では明るさが維持されており、従来品よりもムラのないあかりに改善されています(ただしJIS規格A形相当)。
また、平均演色評価数はRa80からRa97に向上。これは色の再現性がかなり高く、写真家などプロが使ってもおかしくないレベルです。
最近はRa90以上のデスクライトも珍しくなくなってきましたが、さすがに6千円くらいでRa97を実装しているデスクライトというのは限られていると思います。よって、引き続き買い推奨と考えてよろしいのではないでしょうか。
ちなみに2020/12/09現在、TLC-4300SLはamazonでは見当たりませんが、楽天市場では税込11,721円で販売中です。もっとも、1万円オーバーなら他の選択肢を検討するべきだと思いますし、コストコオンラインの税込6,780円というのもちょっと考えるかなという感じですね。
コメント 皆様からご質問・ご意見など
こんにちは
先日こちらの商品をコストコで見かけてとても気になっています。
現在価格は5980円のようなのですが、それでもオススメ出来る商品でしょうか?
ブログを参考にSCL-357やECL-546も検討しているのですが
大人用(資格試験の勉強用)にと思っているので
調光機能があっても良いかなと思っています。
ご意見いただけますと幸いです。
いみずさま
はじめまして^^
PRISMの「TLC-4300」はまだコストコで売っていたんですね。
先日もコストコに行きましたが、最近デスクライトの売場に行っていなかったので知りませんでした。
TLC-4300は5千円台でも「買い」と言える要素はあると思います。
アマゾンでは現在、TaoTronicsの「TT-DL13 JP」がベストセラーとなっており、同程度のスペックのものはたくさんあります。
ただ、いずれも実物を確認できず、特にアームの精度に不安が残ります。
特に最近アマゾンではステマ的なレビューが問題視されており、写真入りの不自然なレビューが目立ちますからね。
その点、TLC-4300は実物を店頭で確認できるという点で確実性と安心感があります。
調光機能については好みによるところもありますが、個人的には特に必要ないものだと考えています。
眩しさを感じるようなものであれば必要なものの、眩しさを感じないように設計されているものであれば調光機能がなくても問題ありません。
ちなみに、眩しさは年齢によっても感じ方が変わります。
40歳を過ぎた私はちょっと眩しさを感じるようになりました^^;
一般的に年齢が増すと眩しく感じやすいそうです。
こんにちは。いつも参考にさせていただいています。
コストコでTLC-4300は終売のようです。
後継機種のTLC-4300SLが発売されていました。
定価は1000円ほど高くなってます。
LEDが東芝マテリアルのTRI-R蛍光体技術を使ったソウルセミコンダクターのSunLikeへ変更されていました。
演色指数は驚きのRa97で思わず二度見して購入してしまいました。
スペクトラムも太陽光に限りなく近いためか眩しさも感じられません。
昼光色と電球色は36個中18個のLEDチップと半分だけ発光するのでやや多重影を感じますが、昼白色は全く多重影を感じられず発色も抜群に良かったです。
とうとうこの値段帯で超高演色デスクライトが買える時代になったんですね。
にゃもさま
はじめまして^^
貴重な情報ありがとうございます!
> LEDが東芝マテリアルのTRI-R蛍光体技術を使ったソウルセミコンダクターのSunLikeへ変更されていました。
こんなことって、外観から分かることなのですか?
にゃもさんって私なんかよりもずっとお詳しいんですね!
尊敬します^^
しかし、最近はやたらと高演色のデスクライトが低価格で出てくるようになりましたねー。
5~6千円でこれほど高スペックとなると、普通に使う分には十分すぎると思います。
学習机メーカーもそろそろバージョンアップしていかないとヤバいですね^^;