例年それほど多くはないものの、L型カウンターデスク(コーナーデスク)に対するニーズをちらほら聞きます。一時はこれからブームが来るんじゃないかと思った時期もありましたが、今のところはそのような流れにはなっていません。
その大きな理由のひとつと考えられるのが、組み替え式の学習机ならL型カウンターデスクにできるということです。数年後に本棚だけを買い足そうとしたときに廃番になっているというリスクもありませんし、オールインワンモデルなのでコスパに優れています。
また、ベーシックデスクでもリフティングワゴンを手前に引き出して置けばL型デスクとして使えるのも理由のひとつと考えられます。ワゴンなら移動も簡単ですし、アイテム数が増えないのでコスパも良いです。ワゴンを引き出すことで足元が広くなるというメリットもあります。
そういう事情はありますが、L型カウンターデスクには一定の需要があるのも事実です。そんなわけで、今回は組み替え式デスクを除くかたちで、L型カウンターデスクを片っ端からリストアップしてみたいと思います。
※この記事は2024年5月25日にリライトしたものです
カリモク家具・ユーティリティプラス
まずは高価格帯からということで、カリモク家具の「ユーティリティプラス」。上写真のようにデスク天板と同じ高さの書棚を組み合わせることでL型デスクにすることができます。デスク2台を組み合わせてL型に配置することも可能です。
カリモク家具・クリアネル
先日、カリモク家具の「クリアネル」に新商品の「サイドシェルフ」が投入され、L型デスクとして使えるようになりました。サイドシェルフは単品では使えず、上写真のように「HW20」モデルのシェルフと連結して設置するかたちです。
浜本工芸・No.6000デスクユニット
浜本工芸の「No.6000デスクユニット」もカリモク家具のユーティリティプラスのようにデスクと「オープンラック」を組み合わせたり、2台の机を並べることでL型カウンターデスクにできます。L型デスクにしては珍しくテーパー脚を採用しているのがポイントです。
浜本工芸・No.2000デスクユニット
浜本工芸の「No.2000デスクユニット」は前述のNo.6000よりも天板の奥行が一回り大きく、奥行540mmと650mmのラインナップです。脚がマガジンラックになっており、コスガ(倒産)の「ワークショップ」を偲ばせるデザインとなっています。
浜本工芸・No.28デスク
浜本工芸の「No.28デスク」は書棚の上に出っ張りがありますが、こぼれ止めやブックエンドの役割を果たします。また、こちらは書棚とデスクを連結させず、ただ並べておくだけなので、組み替えの手間がなく、移動が楽なのもメリットと言えるでしょう。
飛騨産業・ソフィオ
飛騨産業の「ソフィオ」もカリモク家具のユーティリティプラスや浜本工芸のNo.6000デスクユニットのようにデスクと「オープンキャビネット」をL型デスクのレイアウトにすることができます。また、デスク2台をL型レイアウトにもできます。
アクタス・サークル
アクタスの「サークル サイドデスクセット」はサイドデスクの部分が1本脚という珍しい構造です。不安定に見えますが、意外とシッカリ連結されています。上写真のオーク無垢天板モデルのほか、リノリウム天板モデルもあります。
コイズミファニテック・ワイズ
コイズミファニテックの「ワイズ」は1050×450mmのサイズデスクが用意されており、これを組み合わせることでL型カウンターデスクとして使うことができます。ブラック系とホワイト系の2色が用意されているのもポイントです。
コイズミファニテック・ネスティス
コイズミファニテックの2024年度新作「ネスティス」は「ロングキャビネット」を組み合わせることでL型デスクになります。天板との段差部分にはコンセントが付いているので、スマホやノートパソコンなどを充電するのに便利です。
コイズミファニテック・アルテージ
コイズミファニテックの「アルテージ」は電動昇降デスクで、左タイプと右タイプが用意されています。また、昇降式ではない「コーナーデスク」も用意されています。
イトーキ・ウットフォーク
イトーキの「ウットフォーク」はシェルフとデスクを組み合わせることでL型カウンターデスクにすることができます。シェルフを2段重ねることもできるので、その点で言えばカリモク家具のユーティリティプラスに似ています。
イトーキ・エルコディ
個人的には、L型カウンターデスクと言えばイトーキの「エルコディ」です。残念ながら既に廃番となっているはずですが、まだほぼフルラインナップ状態で在庫があるようです。上写真のダークステインドオーク色のほか、ナチュラルオーク色もあります。
大商産業・LT-120
大商産業(金次郎デスク)の「L型デスクLT-120」は120×75cmのメラミン天板のデスクです。上棚や本棚が付いているので収納力はあるものの、天板も足元もちょっと狭いように感じます。
大商産業・JJD-120
大商産業の「インバートデスクJJD-120」も上棚と書棚がセットされたL字カウンターデスクです。天板サイズは前述のLT-120に近い120×79.5cm。しかしながら、こちらのほうが天板も足元も広く見えるうえ、価格も手頃です。ちなみに、こちらも天板はメラミンです。
IKEA・カラックス+ラグカプテン
IKEA(イケア)のグリッドシェルフ「KALLAX(カラックス)」には、高さを伸縮可能な脚パーツ「OLOV(オーロヴ)」と接続金具「INLÄGG(インレッグ)」を使うことで、天板「LAGKAPTEN(ラグカプテン)」を上写真のようにセットすることができます。デスク天板高はカラックスに合わせることになるので、76.5cmと高めです(日本の家具メーカーだと73cmが多い)。
IKEA・マルム
IKEAの「MALM(マルム)」と言えば子供が下敷きになって何人も亡くなっているチェストで有名ですが、チェストだけでなくベッドやドレッサー、デスクもあります。マルムのデスクはサイドデスクが引出式になっている点がユニーク。約50cm引き出せるので、ワゴンを置くのと同じくらいですね。
IKEA・ミッケ
IKEAの「MICKE(ミッケ)」は奥行がコンパクトな平机もしくは上棚付きのワークステーションが有名です。しかし、「コーナーワークステーション」というタイプもあります。100cm角なので幅105cmのデスクとさほど変わらず、それでいて奥行は2倍になります。個人的には普通に幅105cmのミッケを置いたほうが良いと感じますが、全体のレイアウト次第でしょうか。
ニトリ・ゲーミングL型コーナーデスク
ニトリの「ゲーミングL型コーナーデスクGM003」は全体が160×160cm、天板の奥行が60cmと大きめです。天板の材質は塩化ビニル樹脂となっていますが、カーボン調なのでカッコイイと思います。書棚だけでなく、各所に有孔ボードやカップホルダ、ヘッドフォンフックが付いており実用的です。
ニトリ・L型コーナーデスク
ニトリの「L型コーナーデスクZK007」は前述のゲーミングデスクよりもコンパクトで、全体が128×128cm、天板奥行は48cmとなっています。書棚やフックなどのオプションもなくシンプル。価格も手頃ながら、天板はメラミンとなっています。
以上、L型デスク19アイテムを紹介しました。天然木を使ったもの、特に国産品は高価です。一方で、下に行くほど合板やスチール脚のものが増え、価格が下がっていきます。また、引出しがないものは価格を格段に抑えられます。
個人的には学習用として使うなら引出しは必須ですが、それもスチールワゴンを使えば1万円ほどで済む話です。一方で、スチール脚でクロスバーで支えているようなものは、消しゴムでゴシゴシ消す際にグラつきが生じやすくなります。木製デスクも組立式のものはそれなりです。
つまるところ、ニーズや予算に応じて選んでいただければと思います。
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