最近は当ブログにいただくご質問の半分近くがデスクライト関連じゃないかと思うほどの状況で、読者の皆様の「あかり」についての関心の高さがうかがえます。でも意外と、天井照明って無頓着だったりするんですよね。かく言う私自身がそうです(苦笑)
そこで、以前にちょこっと紹介しました日立グローバルライフソリューションズのLEDシーリングライト「まなびのあかり」(LEC-AH602PM)を買ってみました(購入時価格:税込8,525円)。子供部屋やリビングでの学習に最適な、明るくて高演色な天井照明。しかも国産、安心の5年保証でございますよ!
家の中の天井照明のほとんどが蛍光灯という我が家にとって、Ra92の高演色LEDシーリングライトというのは未知の世界。早速、体感してみたいと思います!
※この記事は2019年7月31日時点の情報に基づいています(2023年11月19日一部更新)
日立「まなびのあかり」(LEC-AH602PM)
はやる気持ちを抑え、まずは簡単に開封の儀を執り行いたいと思います。
カバーを外した状態はこんな感じで、LEDがびっしりと並んでいます。まあ、LEDシーリングライトってだいたいこんな感じですよね。
光を広げるレンズで部屋の隅々まで明るく
ただ、LEDのひとつひとつにレンズが装着されているのは珍しいのではないかと思います。レンズによって部屋の隅々まで光を拡散することができるそうで、日立以外ではパナソニックが採用しています(HH-CD0844Aなど)。
外観は割りと普通
外観はかなり野暮ったいイメージでしたが、思ったよりは普通でした。ただ、LEDシーリングライトの割りには薄くも小さくも感じられず。
リモコンはかなりダサい
一方で、付属のリモコンは虫唾が走るくらいダサいです。リモコンのデザインにウルサイ私にとっては到底受け入れがたい形状と色遣いとなっています。おまけに木ネジでしか壁に固定できないとか旧世代すぎます。日立はこんなデザインで「まなび」に注目するインテリ層を取り込めると本気で考えているのでしょうか?
NECの蛍光灯と比較してみた
今回はまず、これまで我が家で使っていたNECライティング(現ホタルクス)の蛍光灯シーリングライト(7L524-6)と比較してみたいと思います。
外観の大きさはほとんど変わりません。いずれも6畳用で、NECのほうは直径550×高さ100mm、まなびのあかりは直径530×高さ130mm。普通ならLEDのほうがもっとコンパクトなはずですから、まなびのあかりはかなり大きな部類になると思います。
まなびのあかりのほうがかなり明るい!
点けてみた感じはどうでしょう。写真だと自動補正されてしまいますが、これは写真の通り、まなびのあかりのほうがかなり明るいです。それはもう、全然違うと言って良いレベルです。
まなびのあかりは蛍光灯の3倍も明るい!
とまあ、主観的なことを言っても正確に伝わりません。照度計を使って数字で示しましょう。
いずれも照明器具の直下、床上70cm(テーブルやデスクの標準的な高さ)で計測したところ、NECの蛍光灯は約200ルクス、まなびのあかりの全灯モードは約450ルクス、まなびモードは約600ルクスとなりました。つまり、まなびのあかりは蛍光灯の3倍も明るいのです!
※天井高は240cmです
演色性を比較してみた
まなびのあかりの最大の特徴はRa92の高演色ということです(全灯モードはRa85)。いったいどれくらい違いが実感できるのかと思って比較してみたのですが、残念ながら私にはサッパリ違いが分かりませんでした(苦笑)
日立によると、小学校低学年~大学生22人のうち82%がまなびのあかりのほうが鮮やかに見えると回答したということなのですが、私だけでなく娘も息子も単純に明るいこと以外に違いは分かりませんでした。
っていうか、調査対象者がたった22人って少なすぎませんか!?
オーデリックのLEDシーリングライトと比較
ともあれ、今さら蛍光灯シーリングライトを買う人なんていませんから、蛍光灯とまなびのあかりを比較しても意味がありません。また、蛍光灯はLEDよりも演色性が高いと言われますから、同じLED同士で比較しないとまなびのあかりの真価は量れないのかもしれません。そこで、我が家に唯一存在するオーデリックのLEDシーリングライト(OL 291 020、上写真)と比較してみることにしました。
ちなみにこちらは幅491×高さ101mmで、直径530×130mmのまなびのあかりよりも一回りコンパクト。特にこちらのほうが薄いと感じます。
まなびのあかりのほうが1.5倍以上明るい
まず照度を比較してみたところ、オーデリックのほうは白色全灯状態で最大約380ルクス、まなびのあかりの全灯モードは約450ルクス、まなびモードは約600ルクスとなりました(いずれもLED直下、床上70cm地点)。
これはオーデリックよりもまなびのあかりのほうが最大1.5倍以上(約58%)も明るいことを示します。これを以って「一般的なLEDシーリングライトよりも明るい」と断じることはできませんが、十分に明るいと言うことはできると思います。
演色性を比較してみた
続いて演色性の比較。やっぱり分かりません(苦笑)ちなみに、オーデリックのほうの平均演色評価数はRa83です(まなびのあかりの全灯モードRa85とほぼ同じ)。
まなびのあかりは部屋の隅まで明るい!
以上の結果を踏まえて、まなびのあかりの演色性については期待したような実感は得られず、ただ明るいだけ。一旦はそういう結論に至りました。
しかし、ちょっとそれだけではないような気がして部屋(いずれも6畳間)の隅の照度を測ってみたところ、まなびのあかりはオーデリックのLEDシーリングライトと比較して部屋の隅が倍ほど明るいことが分かりました。オーデリックのほうだと部屋の隅が80ルクス前後のところ、まなびのあかりは160ルクス前後となるのです。
直下は1.5倍以上の違いなのに対し、部屋の隅は約2倍の違いなわけですから、まなびのあかりは部屋の隅までムラが少なく明るい状態と言えます。テーブルや机は必ずしもシーリングライトの直下にあるとは限らないわけですから、これはとても良いんじゃないかと思います。
ちなみに、160ルクスと言ったらJIS規格A形相当のデスクライトの半径50cm円周上の明るさを満たす照度です。下手なデスクライトを買うくらいなら、まなびのあかりを買ったほうが良いですね。
リモコンはマステ+両面テープで壁に固定
最後にちょっと余談を。まなびのあかりのリモコンホルダーを賃貸の塩ビ壁紙に取り付けます。
まずはダイソーで買ってきたPPシートを適当な大きさにカット。それをリモコンホルダーの裏面にボンドGPクリヤーで接着します。
塩ビ壁紙にカモ井のマステを貼り、その上に両面テープで先ほど加工したリモコンホルダーを接着。一日ほど放置して定着してからリモコンを挿し込んで完成です。この方法なら退去時にキレイに剥がせるはずです。
しかし、ダサいリモコンだー(苦笑)
今回購入した日立のまなびのあかりは、高い演色性を実感することができなかったという点では残念でした。また、カバーと天井の間に厚みがあるので全体がキノコ状に見えるのが残念。リモコンのデザインも残念。トリプル残念賞でした。
一方で、部屋の隅々まで明るいことはまったく期待以上でした。また、調色&調光機能を備えたLEDシーリングライトは今やまなびのあかりの半値程度でも買えますが、国産&5年間保証という点を評価すればコスパは決して悪くありません。ほかに同様のコンセプトの商品がない現状、総じて子供部屋には最適と言えるのではないでしょうか。
ちなみに、私の妻は「(家中のシーリングライトを)全部これに変えて欲しい!」と言って、大変ご満悦の様子です(笑)
なお、まなびのあかりには8畳用(現行モデルはLEC-AH802TM)もあります。それよりも大きなものはありませんが、広ささえ合えばダイニングやリビングでの学習用としてもオススメできると思います。
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