世界に1台だけの特別感!ベルメゾン「きみに贈る、学習づくえセット」

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目下、業績不振が続くベルメゾン(千趣会)。先月にはリストラが発表されましたけど、何度か出入りさせていただいたことのある私としては本当に残念でなりません。

ベルメゾンは本当に良い会社なんです。昔から商品開発力も、商品をセレクトする目利きも、カタログの編集力も非常に高いですし、カスタマーセンターの対応も良いのです。ネット通販との競争に負けたという説もありますが、ベルメゾンは業界では一早くネット販売にも取り組んでいました。ただ、カタログ通販で顧客を抱えていたのが強みだったのが、時代とともにカタログ発行が逆に重荷になってしまった感じがします。

そんなわけで私としてはベルメゾンには何とか頑張って欲しいわけです。陰ながら応援する気持ちで、ベルメゾンの新しい学習机を紹介したいと思います。

※この記事は2019年1月31日時点の情報に基づいています(2023年12月6日一部更新)

 

ベルメゾン「きみに贈る、学習づくえセット」

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ベルメゾンの「きみに贈る、学習づくえセット」には、”世界にひとつだけの一生モノのデスク”というキャッチコピーが付いています。天然木だから世界にひとつしかない木目などというわけではありません。デスクの手前右端に好きな英数字を入れられるネームプレートを付けてくれるから世界にひとつしかないデスクというわけです。

なるほど、これならクレームが発生して交換となってもロスが出ません。デスクに直接刻印を入れると、交換のしようがなくなってしまいますからね。学習机を子供にプレゼントしようと考えているお父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんにとっても魅力的に映ることでしょう。

作ってるのは堀田木工所!?

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私としては一体どこのメーカーが作っているのかと詮索しました。まず最初に思い浮かんだのは堀田木工所です。堀田木工所の学習机はこれまでもベルメゾンで実績がありますし、国産でアルダー無垢、チェアの座面の形状も堀田木工所っぽいです。

しかし、天板はオイル塗装ではなくセラミック塗装なんです。また、堀田木工所のデスクは基本的に高さが73cmなのですがこちらは72cmです。ただ、堀田木工所はミキモクとのコラボ「楓の森」でセラミック塗装の高さ72cmのデスクを作っています。

そう考えるとやはり堀田木工所が作っているという線が濃厚なのですが、ランドセルフックの色が違います。写真だとちょっと分かりにくいですが、どちらかと言うと杉工場っぽい色に見えます。また、天板の縁や脚の削り出し方なども堀田木工所というよりは杉工場っぽいです。

おまけに、工場内部の様子(上写真)があまりにもショボくて、さすがにこれは堀田木工所ではないと思いました。おそらく、九州あたりの小さな工房だろうと。それにしても、椅子の背板の曲木を見てもセラミック塗装を見ても技術力があるなーと感心していたら、ソースに“国産学習デスクメーカー堀田木工所で作りました。”という文字が埋め込んでありました(笑)

まさかの大どんでん返しに一人で勝手に「えーっ!?」と驚いてしまったのですが、ここで大きな疑問がひとつ。堀田木工所はなんでセラミック塗装ができるのに、カタログ掲載商品はすべてオイル塗装なんでしょう?あれはあくまで自然風塗装で、UVも掛けてるから十分丈夫だという理屈なのかもしれませんが、私としてはセラミック塗装だったらもっとオススメできるんですけどねー。一度、時期を見計らって聞いてみたいと思います。

 

無印良品「パイン材デスク」と比較

無印良品 パイン材デスク 幅86×奥行58×高さ70cm 12058458 無色

メーカーが堀田木工所だと分かったうえで、形状がよく似ている無印良品の「パイン材デスク+ワゴン+ワーキングチェアセット」(上写真)と比較してみましょう。正確に言うと、無印良品のほうがオリジナルですけどね(苦笑)

 

無印良品ベルメゾン×堀田木工所
幅86×奥行58cm天板サイズ幅110×奥行55cm
パイン(松)材質アルダー
ラッカー塗装天板:セラミック、その他:オイル
ありデスク引出しなし
なしワゴン引出しあり
中国製造国日本
税込34,680円
税込37,880円
3点セット価格税込79,920円
税込92,700円

いくら堀田木工所が国産でも安いとは言え、さすがに無印良品と比べれば2倍以上します。ですが、材質、塗装、国産で安心という点を見れば、コスパは決して悪くないでしょう。また、それ以前に無印良品のパイン材デスクのレビューを見れば、買うに値しないことは明らかです。だから言わんこっちゃない(苦笑)

 

堀田木工所のカタログ品と比較

ベルメゾンの「きみに贈る、学習づくえセット」に似た仕様のデスクは堀田木工所のカタログ掲載品には存在しませんので、ざっくりと比較してみましょう。天板サイズが同じく110×55cmの「エル110本体」(上写真)が2018/11/16現在、楽天市場で3万円強ですから、これを引出なしにして3万円弱相当。ワゴンは比較するものがありませんが、おそらく実売価で1万円強。チェアは廃番となった「ダックNo.6」を参考に2万円強。トータルで7万円を切るかどうかというところですね。

そう考えるとベルメゾンは割高ということになってしまいますが、比較したのはあくまで楽天市場での最安値ですし、「きみに贈る、学習づくえセット」はネームプレートを付けてくれるわけですから、決して割高とは思えません。むしろよく頑張っているほうだと思います。

 

総じて、ベルメゾンの「きみに贈る、学習づくえセット」はベルメゾンのユーザーのニーズを上手く捉えているように思います。圧迫感がなくてシンプル、大人になっても使えそうというイメージに適っているということです。

ただ、引出しがワゴン最下段に1杯だけというのはさすがに厳しいのではないかというのが私の率直な感想です。家具の見た目を重視しても、片づけるのが難しい小物の置き場所に困ってしまえば、かえって散らかってしまいます。そういうケースは、これまで何度も見てきました。

教科書類ははカラーボックスでも安い本棚でも容易に収納力を増やせます。しかし、引出しは後から追加するのが難しいです。そこはあらかじめ覚悟しておいたほうが良いでしょう。

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