前回はフルスライドレールのメリットとデメリットについて、2段引きスライドレールとも比較しながら説明しました。
今回もまた学習机の引出しにまつわる話。小学校入学と同時に学習机を購入するなら、これから6+3+3で12年は付き合う相棒となるわけですから、引出しの外し方やスライドレールのメンテナンス方法は知っておいたほうが良いでしょう。
引出しの奥にプリントが詰まったり、小物が落ちて慌てることもあるでしょうから。また私の経験で言うと、引出しのスライドレールはメンテナンスしないと10年もつかどうかも怪しいものだからです。
※この記事は2016年12月25日時点の情報に基づいています(2022年11月14日一部更新)
学習机の引出しの外し方
2017年度の主要各社の学習机引出しの外し方については、それぞれ下記の点を抑えておけば問題ないと思います(※2023年度についても同様です)。
メーカー | 種類 |
---|---|
コイズミファニテック | フルスライドレール |
イトーキ | フルスライドレール、2段引きレール |
カリモク家具 | 引出ストッパー、フルスライドレール |
浜本工芸 | 引出ストッパー、ワゴン最下段、フルスライドレール |
ほかのメーカーについても、国産メーカーで金属製のスライドレールが付いていない場合は引出ストッパーを外すとして、あとは2段引きレールとフルスライドレールの外し方を抑えておけば問題ないはずです。
で、実際の外し方については、前回も引用しましたが、下記を参照していただければ問題ないと思います。
基本的に学習机だけでなく、食器棚や整理タンスなども同様ですから、これさえ押さえておけば引出しの外し方で困ることはないでしょう。
スライドレールのメンテナンス方法
フルスライドレールや2段引きレールのようにベアリングを使ったレールの場合は、状況に応じてグリスアップをしてやる必要があります。
”状況に応じて”というのはなかなか難しいんですけど、異音がしたり、グリスが乾いてしまったり、ホコリに埋もれてしまっているような状況です。グリスが真っ黒になってしまっている場合もグリスアップをしてあげたほうが良いかもしれません。
グリスアップの方法については以下の記事をご参照ください。
上の記事にもあるように、シリコン系のグリスは絶対に使わないでください。工作機械のようにシビアな環境でもないので、極圧グリスなどのたいそうなものも必要ありません。ホームセンターで買える安いグリススプレーで十分で、2~3年に1度チェックし、油切れしているようならグリスアップする感じで大丈夫だと思います。
ちなみに、グリスアップを怠ってスライドレールを壊してしまうと、交換するのは大変です。私の場合は食器棚で苦労してしまいました。
以上の通り、フルスライドレールや2段引きレールは数年おきにでもグリスアップしてやることが大切ですが、それ以前に重要なのはマメにホコリを除去してやることです。キレイに掃除しているつもりでも、グリスの付いたスライドレールにはホコリが集まりがちです。そしてホコリはグリスを吸ってしまいます。
グリスを一生懸命に塗りすぎてもホコリを寄せてしまいますので注意しましょう。
私はズボラなのでダメですけど、理想を言えば、新学期を迎える度に引出しを外してスライドレールの状態をチェックするとともに、中身の整理整頓をするのが良いんでしょうね。そうすればきっと12年間、まったく問題なく使えるはずです。
コメント 皆様からご質問・ご意見など
はじめまして。スレ違いですみません。
コイズミのビーノについてお聞きしたくコメントさせていただきました。
コーディネートシリーズでデスク(BDD-072NS),サイドチェスト(BDB-067NS),を並べて配置して、サイドチェストの上にブックラック(BDA-081NS)を置きたいと思っていたのですが、コイズミに問い合わせた結果できないと言われてしまいました。スタディーアップシリーズとは別商品らしいです。
ホームセンターなどで金具を買って取り付けるようなことはやめておいた方が良いのでしょうか?
ビーノが気に入っているのでなんとかスタディーアップシリーズのカタログに掲載されているようにしたいのですが。
年末でお忙しいところ申し訳ありませんが、御回答いただけたらと思います。
宜しくお願い致します。
先走りパパさま
はじめまして^^
コイズミファニテックのビーノ105デスクにサイドチェストをセットして、サイドチェストの上に本立てをセットしたいということですね。
形は確かにスタディアップデスクの07ワイドスタイルっぽいですけど、本立てに付属の金具はデスクに取り付けるためのものですので、サイドチェストへの固定はできません。
ホームセンターで金具を買ってきて取り付けるとしたら、平金具を購入して、サイドチェストの天板の縁に木ネジを挿すことになるでしょう。
その場合、短い木ネジを使えば抜けてしまう可能性があり、長いネジを使えばチェスト天板が割れてしまう可能性があります。
無理ではないですけど、私としてはちょっとオススメしにくいですね^^;
120デスク(BDD-073)の下にリフティングワゴン(BDW-064)を収め、デスク天板上に本立てを設置するというのではニーズに合いませんか?
その場合、105デスク+チェストの合計幅142cmには及びませんが、ワゴンを横に並べることで最大幅161cmにすることができますし、ワゴンを手前に置けばL字型デスクにすることもできます。
150cm場ともなればデスクの端までデスクライトの光が届きなくなるということもありますので、120デスクでの組み合わせもご検討ください♪
御回答ありがとうございます。
リフティングワゴンとサイドチェストだと使いやすいのはどちらなのでしょうか?リフティングワゴンはランドセル置き場のイメージがあるのですが、最近は机の横に引っ掛ける子供は少なくなったのでしょうか?
学習机を買うのはたぶん再来年になるので、サイドチェストにブックラックを固定できるようになるのをコイズミさんに期待しつつワゴンも検討してみます。
ありがとうございました。
先走りパパさま
リフティングワゴンとサイドチェストだと使いやすいのはどちらかというのは難しいですね。
あくまで個人的な意見を申し上げると、小学校入学時は一般的なカバンフックに重いランドセルを掛けるのはなかなか難しいです。
サイドチェスト、もしくは横に出したワゴンの上に置くほうが自然だと思います。
特に小学校低学年まではランドセルから宿題を出し、宿題を済ませたらまたランドセルに戻すだけで翌日の準備が完了しますので、机上面にランドセルを出したままにすることに合理性があります。
ちなみに、一般的なカバンフックだと重いランドセルを掛けるのは難しいですが、コイズミファニテックのランドセルハンガーは比較的容易にランドセルを掛けることができると私は思います。
サイドチェストに本立てを固定というのは、たぶん今後もないでしょうねー。
スタディアップデスクもありますし、チェストシェルフ(BDB-068)もありますし。
もうビーノは10年ほどのロングセラーとなりますが、仕様変更があったのは主にランドセルハンガーだけで、他はほとんどいじられていないですし。
ともあれ、私の予想に反して、先走りパパさんの願いが叶えばとも思います^^