学習机は日本特有の文化と言えますが、日本だけでなく様々な国で作られています。日本国内で作ると価格が高くなってしまうので、日本のメーカーが海外の工場に作らせて輸入しているのです。
日本製が良いだろうということはほとんどの方がお気付きでしょう。では、他はどんな国で作られているのでしょうか。
というわけで今回は、各メーカーの製造国を一覧にしてみました。コイズミファニテックなど大手学習机メーカーは複数の国で製造および輸入していますので、シリーズ毎に分けて表記しています(確認済みのもののみ)。
各メーカーの製造国
日本
- カリモク家具
- 浜本工芸
- 堀田木工所
- 杉工場
- 飛騨産業
- 小島工芸
イトーキ(ライティングデスクのみ)
タイ
- コイズミファニテック(ルトラ)
- 大商産業(主力商品のほとんど)
マレーシア
- コイズミファニテック(OD1、リシェット、ブロスト)
- ヤマダデンキ(天然木、セレクト)
中国
- コイズミファニテック(ビーノ、ファリス、WD、レイクウッド、オルレア、
コトア、アルフ) - イトーキ(リーモ、カモミール、ウットフォーク、NUF、
JAQ、ジュエルキュート、ジョイカラー、スクリプト、ミノト) - 大商産業(LPC、LUP)
- ヒカリサンデスク(Mコンパクト)
- ウィドゥスタイル(セレクト)
- ニトリ(メルシー、LI24)
- アクタス
- ケユカ(コイズミファニテック製)
- 無印良品(木製デスク)
ベトナム
イトーキ(APD、AUT、ポルクカジュアル)- くろがね工作所(theデスク、クールボーイ、キュートガール、シンプルプラス、ヴィンテ、スタンダード)
- 大商産業(LD)
- ヒカリサンデスク(Lスモア、Uトルテ)
- 一生紀
- ニトリ(DL24、GL23、PLABO N)
- ヤマダデンキ(自由にくみかえ学習机カラー)
インドネシア
- コイズミファニテック(CD、ミニマル、デコプリ、ワイズ)
- ニトリ(WC23、WR24)
製造国による引出内部材の違い

なお、産地によって引出内部材に特徴的な違いが見受けられます。概ね、中国が最上位、タイとマレーシアがそれに続き、ベトナムやインドネシアはそれらに劣る感じです。ただし、一生紀はベトナム製ながら自社工場なので、品質管理はキッチリできていると感じます。
中国製は以前はピンキリでしたが、近年は国産の堀田木工所と比べても遜色ないレベルのものが増えています。引出内部材は桐が多く、キレイなもののある一方で、黒ずんでいたり表面がザラザラのものも散見されます。
タイ製の引出内部材は桐またはファルカタ(洋桐)です。大商産業の桐はお世辞にもキレイとは言えません。コイズミファニテックのルトラに使われているファルカタは表面がつるっとしており、角はシャープです。引出内部材だけでなく外観も全体的に丁寧な仕上げである感じがします。
マレーシア製の引出内部材もファルカタでキレイです。表面はタイと比べるとマイルドな感じです。ニトリの学習机は以前はマレーシア製が多かったですが、近年は中国、ベトナム、インドネシアなどに分散しています。
ベトナム製の引出内部材は白くペイントした桐です。おそらく、見るに堪えない程度の桐なのでしょう。オカムラの学習机はすべて産地が一切表示されていませんが、引出内部材は白塗りの桐なのでベトナム製であると推定されます。なお、近年は白塗りのMDF合板のほうが多いです。
インドネシア製はパーティクルボードに樹脂フィルムを貼ったものです。私は別に天然木じゃないからダメだとは思いませんが、相対的に言えば材料コストが安いと言える仕様です。フィルム貼りのものは汚れにくくメンテナンスが楽ですが、フィルムが浮いて剥がれてしまい引出しが開かなくなることもあります。
念のため国産の引出内部材についても簡単に説明すると、カリモク家具はシナ、浜本工芸、飛騨産業、堀田木工所は桐、杉工場はヒノキです。言うまでもなくほとんどの国産品は輸入品よりも材質も仕上がりも良いです。残念ながら100%とは言えませんが。
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