2024年度総括と2025年度の学習机メーカー&販売店の年間予定

当ブログは広告を掲載しています。詳細はこちら

桜と机のイメージ

早いもので、今年も桜が咲く季節となりました。既に卒業式、終業式を迎え、ご入学、ご進級を楽しみにしておられる方が多いと思います。親にとって子供の成長は本当に喜ばしいものですね。おめでとうございます。

近年は学習机の販売が通年化しているということもあり、年度の区切りがなくなってきています。とは言え、大手メーカーは初夏に新作デスクの展示会を開催することが多く、それまでは目新しい情報に乏しい期間が続きます。そのため、当ブログはここでいったん年度を区切り、体制を整えたいと思います。

今回は2024年度シーズンを総括するとともに、2025年度の年間スケジュールについて記しておきます。

※この記事は2024年3月30日時点の情報に基づいています(2024年10月1日一部更新)

 

2024年度学習机市場の総括

コロナ禍ではおうち時間が増えたことで家具業界が好調でした。一方で、アフターコロナはその反動が続いており、さらにあらゆるものが値上げされたことで、相対的に学習机は買い控えされていると感じます。

2024年度はカリモク家具、浜本工芸、堀田木工所、杉工場など、国産メーカー中心に値上げされました。また、イトーキなどネット販売でも実売価が上がりしました。しかしながら、消費者が値上げについてこれず販売は低迷、一部メーカーや販売店はディスカウントせざるを得なくなったように思います。

その影響かどうか、今年はカリモク家具や浜本工芸の学習机の購入に関するご相談が少なかったです。一方で、スチールデスクの購入を検討される方が増えました。ザ・事務机という感じのものではなく、主にメラミン天板でスチール脚のデスクです。消費者が従来の学習机に囚われず、広い視野で検討することが増えていると感じます。

現在のところ、2025年度に値上げする予定という話は聞き及んでおりません。と言うか、この状況では無理でしょう。

2024/04/09追記:浜本工芸が7月1日に価格改定をするそうです。こりゃ驚きました~!
2024/06/07追記:一生紀が1月以降、順次”値下げ”しているということです。ただし、Yahoo!店でのお知らせを見る限り多くは廃番予定商品で、値上げしているものも見られます。

しかしながら、原料コスト、物流コスト、人件費などが高騰し、さらに円安と少子化の問題が追い打ちをかけているのですから、メーカーとしてはこのまま価格据え置きで様子見というわけにはいきません。商品ラインナップの絞り込み、ワゴンなしなどのコストを抑えた商品の開発、ひょっとすると海外での大量生産をやめて国内生産に切り替えるところが出てくる可能性も考えられます。

そうなれば、学習机市場はますます二極化の様相です。しかし、もちろんそんなにすぐに大きな変化がやってくるわけではありません。むしろ、メーカーも販売店も2025年度は2024年度の延長線上で様子見を続けざるを得ないのではないでしょうか。

というわけで、引き続きメーカーも販売店も消費者も悩ましい展開が続きそうです。今後ますますリアルおよびネットでの情報収集が重要になってくるでしょう。そのうえで、ここぞというときに買いに行ける決断力が必要になってくるかもしれません。

 

2025年度の学習机関連スケジュール

2024
年度実績
2025
年度
メーカーor販売店 内容
6月4日 一生紀 値下げ(1月以降4回目)
7月1日 7月1日 浜本工芸 カタログ発行→公開
7月1日 浜本工芸 価格改定予定→実施
7月初旬 7月1日 カリモク家具 カタログ発行→公開
7月1日 コイズミファニテック 価格改定
8月28日 8月7日 堀田木工所 デジタルカタログ公開
8月下旬 大商産業 カタログ発行
9月1日 9月1日 リビンズ デジタルカタログ公開
9月22日 10月1日 コイズミファニテック デジタルカタログ公開
10月 発行なし コイズミファニテック ペーパーカタログ発行
10月10日 ヒカリサンデスク デジタルカタログ公開
10月下旬 イオン 新作デスク発表
11月1日 大商産業 デジタルカタログ公開
11月中旬 アクタス カタログ発行→公開
12月1日 くろがね工作所 カタログ発行→公開
12月中旬 杉工場 デジタルカタログ公開
12月21日 飛騨産業 価格改定(予定)
12月下旬 ナフコ21スタイル カタログ発行→公開

近年、浜本工芸は7月にショールームに新作デスクが並びますが、2024年度は新作デスクがありませんでした。また、ニトリは12月頃にカタログを発行していましたが、2024年度は発行することなくペラカタログでの対応となっています。おそらく2025年度も同様でしょう。

もともと学習机の新作が発表される展示会は5~6月頃でした。しかし、2023年度以降はコロナ禍と値上げの影響で足並みが揃っていません。2025年度も為替動向を睨みながら生産計画を立てることになるので、コロナ以前とは異なる状況が続きそうです。

とは言え、学習机商戦がもっとも早い8月の名古屋市場に合わせて、カリモク家具、浜本工芸、堀田木工所の動きが早いのは例年通りと予想されます。コイズミファニテックと大商産業の動向も8月頃には分かると思います。それ以外の地域では10月以降からボチボチとなりますが、西に向かうほど動きが遅くて、ナフコ21スタイルやニトリは概ね12月後半以降と考えられます。

昨年もそうでしたが、今年も諸物価高騰に伴う買い控えの影響などもあってか、今頃になって学習机が動き始めている感じもあります。年を追うごとに捉えどころがなくなってきている印象ですね。

2024年12月21日に飛騨産業が価格改定を予定していますが、学習家具も対象となるのかどうかは現時点で不明です。

お知らせ

インデックスページを更新順に変更します

最後に、読者の皆様にお知らせがあります。まず、これまでインデックスページは記事を新着順で表示しておりましたが、4月から更新順とさせていただきます。

前年度以前の情報は読者の皆様にとって無意味であるばかりか、誤解を招くこともあります。そのため、私としてはできるだけ速やかに最新の情報に修正していかなくてはなりません。一方で、せっかく情報を修正しても古い記事は下のほうに埋もれたままで、読者の目に留まることが少ない状況です。更新順に切り替えることで、できるだけ多くの読者に読んでいただければと思っております。

なお、その一環で、今後は新しい記事を量産するのではなく、過去の記事を書き直すことが増えます。すでにその作業を進めているので、4月以降はインデックスページのほとんどが更新記事になると思います。

読者の皆様にはご不便をお掛けすることもあろうかと思いますが、ご理解いただければ幸いです。

2024/04/30追記:いったん更新順にしましたが、諸事情により新着順に戻しました。

コメントの返信がメールで通知されます

このブログを立ち上げてから9年が経ちました。これまでに3千件近くのコメントをいただいており、とてもありがたく思っております。

しかし、私がボンクラなために皆様にご迷惑をお掛けしていたようです。コメント欄の下に「新しいコメントをメールで通知」というチェックボックスがあり、ここにチェックをしていただくと私からの返信がメールで通知されるものと思っておりました。しかし、これはそういう機能じゃなかったんですね。

遅ればせながらそれに気付いて、先日、仕様を変更しました。今後は、いただいたコメントに私が返信をしたら、それを拒否されない限りはメールで通知されるようになります。

 

以上、最後にいろいろと手前勝手なことを申し上げましてすいません。

ともあれ、例年アクタスでは8月頃からキャンペーンが始まりますし、その他の家具販売店でも少なからずお盆期間中の帰省をを見込んで早期割引キャンペーンを始めていたりします。9月中旬以降になればカタログの店頭配布も始まりますから、その頃から情報収集を始めても十分でしょう。

一方で、6月と9月に楽天スーパーセールが開催されるなど、オンライン、オフラインともに、セールがあるはずです。近年は新作デスクが少なくなってきているということもあり、いつでも買える体勢を整えていただければと思います。

関連記事

【2024最新】学習机の選び方と評論家おすすめメーカー&販売店22選
学習机の選び方から最新のトレンドまでをまとめました。主要な学習机メーカーの人気モデルも一挙ご紹介。コイズミファニテック、イトーキ、カリモク家具、浜本工芸、ヒカリサンデスク、オカムラ、ニトリ、アクタス、ケユカ、無印良品、飛騨産業、くろがね工作所、イケアなど、価格帯別おすすめも紹介しています。
【2024最新】いつが買い時?学習机の年間販売スケジュールと購入時期
学習机の年間販売スケジュールと購入時期についてまとめてみました。新作発表会は5~6月、カタログの配布は8月以降で、早いところではお盆に店頭に商品が並び始めます。もっとも、多くは9月以降で、西日本では1月以降というところも少なくありません。ピークは1~2月ですが、それを過ぎても近年はあまりディスカウントされることはありません。
【2024最新】トレンドを踏まえた学習机の選び方(スタイル、材質、サイズ等)
2024新入学必見!近年のトレンドに見る学習机の選び方。スタイル(形状・組み合わせ)、サイズ、材質など、具体的にメリットやデメリットを挙げながら、子供部屋もしくはリビングダイニングに適したデスク選びに役立つ情報を収納&家具のプロがお届けします。
この記事を書いた人

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

収納マン(芝谷 浩)をフォローする
おしらせ
スポンサーリンク

コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. ばむ より:

    収納マン様、初めまして。
    我が家は双子で来年一年生になるのですが、リビングに2台置く学習として、
    W900×D600のものを探しております。
    条件に合うものとして以下の3つしか見つけられなかったのですが、他にこのサイズのデスクはありますでしょうか?

    コイズミのビーノ
    カリモクのユーティリティプラスorボナシェルタor新作
    杉工場のレグシー

    上記のサイズで、引き出し付き希望です。
    デスクワゴンやユニットシェルフはスペースの関係上今すぐの購入は考えていません。
    W900というのがなかなかなくて、、あっても奥行きの浅いものが多いです。

    本当はリノリウム天板デスクが欲しかったのですが、サイズが大きなものばかりでした。

    よろしくお願いします。

    • ばむさま

      はじめまして^^

      来春に小学校入学予定の双子のお子さんがいらっしゃるのですね。
      そうすると、幅10cmの違いは大きいですよね。

      最近は奥行60cmのデスクが減っているということもあり、確かに選択肢は少ないです。
      W900×D600で引出し付きのデスクは、現在は他にウィドゥスタイルの「セレクト」くらいじゃないかと思います。

      のちのちワゴンをセットすることを考えると、スリムワゴンが用意されているビーノがオススメです。
      ユーティリティプラスやボナシェルタもワゴンがありますが、デスクの内側に収めた状態で座るのは無理なので、後々それなりのスペースを必要とします。
      レグシーはアルダー材、オイル塗装で汚れやキズの心配があるうえに、価格も安くないので、あまりオススメできません。
      セレクトはセラウッド塗装で熱や紫外線にも強いのがメリット。引出しも頑丈です。幅35cmの「コンパクトワゴン」も用意されていますが、ちょっと特殊な形状です。

      個人的には、予算に問題がなければ、ワゴンを買い足して幅130cm以上のデスクとして使う前提でカリモク、さすがにそこまでスペースを取るのは厄介と思う場合はビーノかなと思います。
      ぶっちゃけ、このサイズなら今はビーノ1強でしょう。