昨年(2016年)の秋に、Zライトでお馴染みの山田照明のショールームに行ってきました。
その際に、商品の説明だけ受けて、「まだ発売前だから」ということで口止め(?)されていたLEDデスクライトがあったんですね。それが「Z-S7000」です。
※この記事は2017年6月11日時点の情報に基づいています(2023年11月28日一部更新)
山田照明・Z-S7000
もう半年以上前の話なので今となってはうろ覚えなんですけど、Z-S7000は基本的にオフィス用にデザインされたものだと聞きました。オフィスのズラーッとデスクが並んだところに普通のデスクライトが並ぶとやっぱりちょっと圧迫感があるじゃないですか。でも、Z-S7000のように直線的でスタイリッシュなデザインならオフィス全体がスマートに引き締まって見えるというわけです。
そんな風に聞いておりましたので、私はてっきりZ-S7000はあくまでデザイン主体だと思っていたんです。少なくとも学習用ではなく大人が使うものだと考えて、これまであまりじっくり見ることもありませんでした。
ところが、商品が実際に発売されて、照度分布図などのスペックの詳細も分かると、これが学習用にも十分使えるものであることが分かったのです。
Z-N1100の照度分布図と比較
Z-S7000の照度分布図を、以前にも紹介しましたZ-N1100のものと比較してみましょう。
Z-N1100は今後、学習机を扱う木工家具メーカーでも採用されることが有力視されるLEDデスクライトです。調色機能を搭載しながらも価格を抑え、デザインにも力を入れています。
Z-S7000はオールアルミの躯体なのでちょっと高価ですが、Z-N1100同様に調色機能を搭載しており、Z-N1100よりもシェード幅が広くなっています。つまり、基本的にZ-S7000はZ-N1100よりも上位のモデルという位置付けと言えます。
上のZ-N1100とZ-S7000の照度分布図は、かたや測定器具高が40cm、かたや50cmで、シェードとデスク天板面の距離が違うため、単純に比較することはできません。しかし、Z-S7000のほうがシェードとデスク天板面の距離があるにもかかわらず、中心から50cmの距離でも照度の値が大きいことに注目です。つまり、Z-S7000のほうがデスクの端のほうまで明るいわけです。
おまけに、Z-S7000はZ-N1100よりも中心直下照度が控えめとなっています。中心直下照度が控えめで、かつ端のほうまで明るいということは、天板面全体で見た場合に明暗の差が少なく、均斉度が高いと言えます。
総じて、Z-S7000は学習用途を視野に入れて開発されたZ-N1100よりも学習用として優れていると言えるでしょう。
Z-S7000はスタイリッシュなLEDデスクライトということで、同じくスタイリッシュなカリモク家具の片持ちアームライトのKS0135と比較してみても、やはりZ-S7000のほうが光の明暗の差がが少ないです。KS0135はパワーLEDを1灯で照らす力技ですから、直下は2000ルクスもあって眩しいと感じると思います。
おまけにKS0135は調色機能もなく、それでいてZ-S7000とそれほど値段も変わりません。デザインの好みは人それぞれかと思いますが、学習用として考えるならZ-S7000のほうが間違いなく良いと言えるでしょう。
もっとも、学習机メーカーが扱うLEDデスクライトには、もっと価格が手頃で、シェード幅が広く、演色性も高いものがいくつもあります。Z-S7000はリビングダイニングに設置するなど、デザイン性にこだわりたい方にオススメできるモデルだと思います。
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