パソコンデスクやスチールデスクのほうが合理的?学習机が高いワケ

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「学習机って高い」という声を聞くことがあります。確かにそうだと思います。ハッキリ言って「学習机」は高いです。パソコンデスクやスチールデスクのほうがはるかにコストパフォーマンスが良いと思います。

私自身はスチールデスクを使っていましたが、特に不満を感じたことはありませんし、今でも合理的で良いものだと思っています。木製と比べて板に厚みがなくても頑丈でスペースに無駄がなく、引出もスムーズに開閉できます。おまけに夏場は天板も本体もヒンヤリして気持ちが良い(笑)上写真のデスクなんか、新入学児童が座るにも良い脚形状じゃないですか。これで2万円でお釣りがくるんですから、素晴らしくコストパフォーマンスが高いと思います。

上棚なんてどうせ大きくなったら外しちゃうんだし、デスクライトなんて別に買えば良いわけだし、どうせ狭い家なんだから袖引出がワゴン式になっていなくても問題ないし。中途半端な学習机を買うくらいならスチールデスクのほうが長い目で見たらずっと効率が良い。むしろ、無駄をそぎ落としたその姿は機能美ですらあると思うんですが、いかがでしょうか?

じゃあ何で木製の高価な学習机なんかをみんな買っているかというと、やっぱり良いものが欲しいから、単に道具として使えれば良いわけじゃなくて高い満足が得られるものが欲しいからだと思うんですね。子供が欲しがるからってだけではないと思うのです。自動車も「軽で十分」とか「そもそも車なんて要らない」なんて意見が増えましたが、本音を言えば自慢できるような車が欲しいというのと同じようなものだと思います。

 

学習机は材料コストが高い

豆腐

わたくし収納マンは「主夫」でもあるのですが、普段よく買うのは37円の豆腐です。とても安くて助かりますが、この値段の豆腐は冷奴ではとても食べられたものではありません。冷奴や湯豆腐が食べたいときは男前豆腐などを買います。

なんでいきなり豆腐の話になるかと言うと、それは学習机と豆腐が似ているからです。木製の学習机は2万円くらいからでもありますが、20万円くらいするものもあります。なんでそんなに価格が違うのかと言うと、豆腐と同じように一番違うのは材料なのです。ほかにも輸入か国産かであったり、デザインの良し悪しなどでも変わりますが、やっぱり基本的には材料の良し悪しで値段が変わるのです。

合板か無垢板か、パイン材かナラ材かということも分かりやすくて大事なポイントですが、木というものは切ったら即使えるものではありませんので、選別や製材の良し悪しというものが非常に重要になります。自然物である木は、人工的に均一的に大量に作ることができる鉄とは扱い方が根本的に違うのです。そして当然、木が家具になるまでには多くの人が関わることになり、手間と時間とコストが発生します。だからどうしても木でできた学習机は高くなってしまうのです。

学習机は手作りだから高い

もうひとつ学習机が高い理由を挙げると、これは学習机に限らず家具はみんなそうですが、人の手が掛かっているから高いと言えます。合板であっても機械に材料を放り込んだら板になってできるわけではありません。およそ一般の人には想像しがたいほど、家具というものは人海戦術で作られているのです。

同じような材料で作られている家具でも、組立家具と完成品ではかなり価格が違います。それは言い換えると、人手の掛かる部分を減らせば家具は安くできるということです。それは基本的に組立家具であるイケアの家具が安いことからも分かるでしょう。

では学習机も組立家具にすれば良いじゃないかということになるかというとそうではないと思います。組立家具は誰でも簡単に組み立てられる必要がありますので、どうしても構造が簡単になり、丈夫ではなくなってしまいます。反対に完成品の家具は職人が組み立てるので、複雑な構造で丁寧に頑丈に作ることができます。

 

学習机は輸送コストが高い

イケアはお客さんに商品を持ち帰ってもらうことで販売価格を下げています。対して一般的な家具店では配送料は無料か1,000円くらいであることが多いのですが、実際のところは配送料が販売価格に含まれています。そして家具の配送と開梱・設置に掛かるコストは一般的に1件あたり6,000円くらいと言われています。

家具の配送・開梱・設置にそんなに多くのコストが掛かることは多くの方にとっては理解しがたいことだと思います。しかし、家具を設置するまでの作業はとてもリスクを伴う難しい作業なのです。冷蔵庫や洗濯機を運ぶ作業も大変ですが、家具の場合は家具そのものや壁などに傷を付けないようにものすごく神経を使います。また、学習机の場合は本体や本棚が組立式になっていることが多いので、組み立てに手間取ります。しかもモデルによって組み立て方が異なり、毎年のように仕様が変わるので、プロであっても組み立てがなかなか厄介なのです。

 

もちろん、無駄に棚などが多く付いていることで高くなってしまっている学習机もありますが、それは学習机が高い理由の本質的な部分とは言えません。前述の通り木製学習机が高い理由は、材料、手間、配送の3つのコストです。

道具としてはスチール製の事務机で十分だと私は思います。でもインテリア性や木のぬくもりということを考えると、どうしても高いものになってしまうわけですね。

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

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学習机の選び方
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コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. 日本三毛猫 より:

     収納マン様、こんばんは。スチール机を使っております(天板は木)。確かに夏は涼しいのですが、冬は寒いです。膝掛けを掛けていても冷えます。。。

     コクヨの机ですが、横幅160cmは大きすぎるので(端の部分、立たないと手が届かない)買い替えようと思い、デザイン的に気に入ったGarageの机をみてきました。でもやめました。ここの机は基本的に引き出しがないのでワゴンを置く必要があるのですが、このワゴンの引き出しがひっかかるようでスムーズでないのです。今私が作っている机の引き出しは大量のファイルを入れていても気持ちよく出てくるのです。

     というわけで少なくとも定年まではこの机とつき合う事にしました。
     ちなみにこの机、母と2人で組み立てたのですが、重くて大変でした(160*70*70)。

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      日本三毛猫さま

      こんにちは!^^

      私がイメージしている日本三毛猫さんからはGarageみたいなカジュアルなデスクはちょっとギャップがあるんですが(笑)、やっぱりカジュアルな感じのデスクになると引出はダメですね~。

      その点、未だにコクヨのデスクを探している人がいることを考えると、コクヨは良いものを作ってたんでしょうねー。

      天板が木製で本体がスチールって、いわゆるハイブリッドですけど、合理的で良いなーと思います。ぜひ定年まで(!?)末永く使ってください^^

  2. 日本三毛猫 より:

     収納マン様、こんばんは。

     Garageをやめたのにはもう1つ理由がありました。
     コンセントの関係で、4本足デスクが欲しかったのです。今の机は側板?があるタイプなので壁にぴったりつけるとコンセントを塞いでしまうのです。それですっきり4本足なら側面があくのでいいかなと思ったのですが、これが揺れるのです(Garageでも揺れないタイプ-4本足でも-はあります)。コクヨの机ときたら何してもビクともしません。ちなみに天板の厚さは25mmもあります。
     サイズオーダーできるM-doも考えました。R加工で面取りもできるからいいかなと思ったのですが、これまた足がゴツくて。。。

     コンセントの件ですが、壁から机を少し離すことでなんとかしています。物が落ちそうになるのがいやなのですが。

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      日本三毛猫さま

      こんにちは♪

      4本脚はどうしても揺れるのが基本ですからねー。Garageがどうこうというよりもむしろコクヨが素晴らしいというところかなと思います。

      コンセントは「Yazawa 極小コーナータップ 4個口 STCS154WH」(@アマゾン)やスイングプラグの電源タップで対応すれば机を壁に寄せられるんじゃないですか?