
今年もコイズミファニテックの商談会にお招きいただきました。
既にデスクライトの「ECL-357」の在庫がなくなっており、それを搭載した学習机もほぼ完売となっています。当然、それらの学習机がどうなるか気になるし、そろそろCDシリーズのフルモデルチェンジもあるかもしれない。
そんな期待と不安を感じながら会場に足を踏み入れた今回の商談会。皆様にもその一部をご紹介したいと思います。
※この記事は2025年6月4日時点の情報に基づいています
新作電動昇降デスク Fit-in Color(仮)

まず気になるのは「新作デスクがあるのか?」っちゅー話ですよね。もちろんあります!
新作デスクは「Fit-in Color(仮)」。昨年に発売された「Fit-in」シリーズ2型に続く電動昇降デスクです。
昨年発売された「レノス」と「ファミオ」はこれまでこちらで取り上げる機会がほとんどありませんでした。その理由は、電動で天板が昇降すると言っても、概ね一般的なデスク天板高からハイデスクの天板高の範囲で昇降する仕様だったからです。
Fit-in Color(仮)は天板高が500~800mmの範囲で昇降するようになっています。つまり、小学校低学年から学校の机と同じように床に足をつけて使える高さです。これこそ学習用電動昇降デスクの真打ち登場と言えるでしょう。
ちなみに、現物ではなくイラストでのご紹介となっているのは、展示されていた試作品が量産予定のものと相違点が少なからずあるためです。まだまだブラッシュアップの余地があると考えて最終的なスペックを詰めている段階だそうなので期待しましょう。なお、カラーはランドセルのトレンドに合わせてお子様方に喜んでいただける色を複数予定しているとのことです。
専用木製チェアも登場予定

電動昇降ユニットはレノスなどと同じ、デンマークの老舗メーカーLINAK(リナック)のものが採用されます。天板下には引出しが1杯付いており、天板の奥行は500mmから600mmに拡張できるようになっています。
あと、専用の木製チェアも用意される予定です。「ムップ」とはまた別のものが用意されるのですね。
Fit-in スライドシェルフ

昨年発売されたFit-in deskには、「電動昇降デスクは収納が少なく感じる」という消費者の声を反映して、「スライドシェルフ」が追加されました。ファミオの左横にある棚がそれです。
チェストシェルフのような形状ですが、下箱は引出しではなくスライドワゴン。引き出すとカウンター状になり、上にランドセルを置くと便利に使えるようになっています。もちろん、サイドデスクとして使っても良いでしょう。
30mmピッチの収納

スライドシェルフの上側の棚板は30mmピッチで高さを変えることができるようになっています。これは収納する教科書類の大きさに合わせてスペースの無駄なく収納できるほか、電動で昇降する天板の高さに合わせやすくするためです。
ブックエンドは棚板の下からボルトで固定する構造なので、取り外したり取り付け位置を変えることができます。スライドワゴンの棚板に取り付けることも可能です。
Fit-in デスクパネル

「デスクパネル」も追加されます。全体がスチールパネルなのでマグネット収納が可能です。付属のマグネット式の棚板2枚は小物を置くほか、向きを変えてブックエンドとして使うこともできます。
また、上部のスリットに市販のフックを引っ掛けて使うことも可能です。
アルテージ⇒「ジェントラー」へ

Fit-in deskよりも先に2023年度から販売されていた「アルテージ」は「GENTLER(ジェントラー)」にリニューアルされました。こちらのカラーなら見た目はアルテージとほとんど変わりませんが、電動昇降ユニットがFit-in deskと同じLINAK社製に変更されています。
日本市場最速の60mm/秒

LINAK社製の電動昇降ユニットに変更されたことで、昇降速度がアップしています。前述の2本脚仕様は38mm/秒。上写真の3本脚仕様は現時点で日本市場最速の60mm/秒だということです。
電動で昇降できて便利と言っても、ボタンを押しながらジーッと待ってるのって、じれったいんですよね。頻繁に天板を昇降したい方には特にオススメと言えるでしょう。
収納にこだわり

ジェントラーは30~40代の男性をメインターゲットとしており、特に収納のディテールにはかなりこだわっています。個人的に特に興味を持ったのは、オプションの「小物ボックス」内の仕切り板。デバイスのコードを巻き取ることもできるんですね。
やはりECL-357は廃番

学習家具に話を戻しまして、やはりデスクライトの「ECL-357」は廃番でした。そのため、「デコプリ」にセットされるデスクライトは「ECL-611」に変更されます。
「じゃあ、同じデスクライトがセットされているレイクウッドもオルレアも同じ扱いかー」と思ったら、なんとそれらは廃番だそうな。
これにはさすがに絶句しました。
OD1-woodyは幅95cmに

レイクウッドとオルレアが廃番ということは、天然木の組み替え式デスクの購入を希望するならカタログ外の超定番モデル「OD1-woody(オーディーワン・ウッディー)」を選べということです。
しかし、なんとOD1-woodyは幅100cmから95cmにコンパクトになるそうです。さらに、ミドルタイプに続きハイタイプまでもが、ワゴン天板がリフティング式ではなくなります。
実際のところ、幅がコンパクトなほうが良いという声もあるので、決して悪いこととは言えません。しかし、レイクウッドとオルレアの廃番と同時だと、さすがにショックがデカいです。
以上、コイズミファニテックの商談会で得た新情報をご紹介しました。
今年の目玉商品は何と言っても、子供の足が床にベタッと着く高さまで天板を下げられる電動昇降デスクのFit-in Color(仮)ですよねー。これはカラーバリエーションが素敵だし、価格も決して高くないので、普通に売れると思います。
ファミオ、レノス、ジェントラーと、LINAK社製の電動昇降ユニットを採用したデスクが揃ったことで、コイズミファニテックが提唱する「学習机の新しいスタンダード」という認識が定着することになるかもしれません。
一方で、従来の木製学習机のラインナップが減るのは致し方なしでしょうか。家具販売店のオリジナルデスクなどで魅力的なデスクが登場することにちょっと期待してみたいと思います。

コイズミのマットレスも紹介しますよ!

関連記事



コメント 皆様からご質問・ご意見など