先日、読者のゆっちゃまさんからご相談いただいたデスクが一生紀(いっせいき)のカタログ外商品でした。一生紀がそんなのを作っているなんて知らなかったのですが、調べてみたら他にもたくさんあったのですね。
そんなわけで、今回は一生紀の直営オンラインショップでは扱っていない学習机をズラッと紹介したいと思います。
※この記事は2023年11月25日時点の情報に基づいています(2024年4月9日一部更新)
QUADO(クアド)
「QUADO(クアド)」は幅105cmの「KOOLINA(コーリナ)」を幅110cmに拡張したデスクです。それに合わせて上棚も89cmから100cmに大型化しています。ワゴンはまったく同じものと思われます。いずれも天板はオイル塗装のウォールナット突板、引出内部材はプリント紙、全段フルスライドレールなど、仕様は基本的に同じみたいです。
価格はコーリナの3点セットが税込69,970円のところ、クアドは同77,940円。約11%のアップとなっています。
ECTO(エクト)
「ECTO(エクト)」は「ECRU(エクリュ)」と見た目やサイズは同じです。唯一、外観で異なると言えるのは、上棚にタブレットスタンドが設けられていることくらいだと思います。違いはむしろ引出し内部材にあり。エクリュの引出し内部材は桐ですが、エクトはプリント紙になっています。
価格はエクリュの3点セットが税込65,970円に対し、エクトは同73,640円。仕様はグレードダウンなのに価格はアップします。普通に考えたらエクリュを買ったほうが良いでしょうね。
NOKUS(ノークス)
「NOKUS(ノークス)」は幅150cmの「CONFI-2(コンフィ2)」をコンパクトな幅120cmに仕立てたものと言えます。また、デスクサイドにはフックが付きます。一方で、引出内部材は桐からプリント紙にグレードダウンしています。
価格はコンフィ2が税込34,990円のところ、ノークスは同34,800円。随分と高価なフックですね(苦笑)
RARA(ララ)
「RARA(ララ)」は「REFLE(リフレ)」と見た目がほぼ同じです。外観の違いは前縁の形状が少し異なるのと、デスクサイドのフックが樹脂製ではなく木製になっていることと思われます。また、いずれも天板はオーク突板ですが、リフレはウレタン塗装、ララはオイル塗装です。さらに、引出内部材は桐ではなくプリント紙になっています。
価格はリフレが税込29,990円のところ、ララは同31,900円。個人的にはウレタン塗装のリフレをオススメしたいところです。ちなみに、リフレには同じシリーズに「シェルフ」が用意されていますが、ララにはありません。とは言え、ララにも同じシェルフはセットできるでしょう。
同様にララには「RESCO(レスコ)」の上棚をセットできるということなので、リフレに取り付けることも可能と考えられます。
LIBER(リーベル)
「LIBER(リーベル)」は「L-DESK PLUS(エルデスク プラス)」に似ており、天板サイズも同じ100×45cm、いずれもロの字脚ですが、いくつかの点で異なります。まずリーベルはツートンカラー。脚部はアルダーではなくラバーウッドです。また、天板中央にコンセントが埋め込まれていません。
そして根本的に違うのは、エルデスクプラスがデスクと同じ幅の「オープンラック」を組み合わせできるいわゆる組み替え式デスクなのに対し、リーベルはデスク奥行と同じ幅の「シェルフ45」をセット可能ないわゆるユニットデスクタイプであるという点です。そのため、デスクの背板の形状と位置が異なります。なお、リーベルには専用のワゴンがありません。
価格はエルデスクプラスが税込29,990円、リーベルは同29,980円となっています。
FINO(フィーノ)
こちらのチェアはもともと「BINO(ビーノ)」という商品名だったようですが、どちらからか物言いがあったのでしょうか、「FINO(フィーノ)」と改名されたようです。フィーノは「FIORE(フィオーレ)」とまったく同じにしか見えません。おそらく別売の座面カバーのカラーバリエーションが異なるだけではないでしょうか。
価格はフィオーレ(ラバーウッド完成品)が税込18,990円に対し、フィーノが同19,300円となっています。
POGO(ポゴ)
「POGO(ポゴ)」は「LIFE(ライフ)」からキャスターを省いた椅子と思われます。フローリングの上で使用する前提で、足元棚があったほうが良いという場合は、こちらが良いかもしれません。
価格はライフ(組立品)が税込13,990円のところ、ポゴは同14,800円。あまり人気がないのか、キャスター付きの「ポゴ2」が投入される予定という話です。
というわけで、一生紀のプロパーではないデスクを5台とチェアを2脚ご紹介しました。ぶっちゃけ、素直に良いなーと思えるものはなく、価格競争を回避しつつ粗利を確保するのが目的という感じがします。
しかしながら、競合対策を考えないといけないほどシェアを持っているというのは立派です。今後は消費者にもメリットを感じてもらえるようなオリジナルデスクを開発してもらえたらと思います。
コメント 皆様からご質問・ご意見など
収納マン様
いつも記事を読ませていただいております。
先日ララを契約したのですが、1月納品予定です。
あのあと、収納マン様の記事を拝見し、オイル塗装よりウレタン塗装がいいのがよくわかり変更しようかたら考えているところです。
もし、変更できない場合オイル塗装のメンテナンスや上手く取り扱いする方法を教えていただきないのと、
もし、リフレのディスクだけ変更可能となれば、レスコの上棚、ララのキャスターの引き出しはそのままとなるとカラーの色の差は感じるくらいなのでしょうか?
ゆっちゃまさま
先日のご相談をきっかけに今回の記事作成に至りました。
ありがとうございます^^
さて、ララをキャンセルしてリフレに変更することを検討するも、それが叶わなかった場合にメンテナンスをどうするかということですね。
まずご理解いただく必要があることは、ウレタン塗装でもオイル塗装でも所詮は木なのでキズはつくということです。
そしてその差は、概ね鉛筆でキズがつくかどうかという程度の違いです。
その程度の違いですが、「机の上で鉛筆で字を書いたりすることが多いのに鉛筆でキズがつくってどうなの!?」と思われる方は多いでしょうし、私もそう思うので基本的にはウレタン塗装をオススメする次第です。
ただ、ウレタン塗装は塗装面が凹むと、ユーザーでは修復が難しいと言われています。
一方で、オイル塗装は湿らせた布の上からアイロンを掛ければ素人でもできると言われることが多いです。
実際のところ、それを言う販売員で自分でやったことがあるという人はほぼおりません。
ウレタン塗装でも同じ方法で修復できるからです。
また、いずれも口で言うほど簡単ではありません。
オイル塗装の場合はウレタン塗装よりも失敗のリスクが低いものの、面の広いアイロンを使ったらキズがついていない部分まで膨らませかねないからです。
また、オイル塗装はウレタン塗装に比べて汚れやすいです。
塗膜がないため、液体は内部に浸透しやすいからです。
水、墨汁、インクなどが染み込んで落ちにくくなります。
オイル塗装の木部が汚れた場合は番目の大きいサンドペーパーで表面を削って、その上から専用のオイルを塗ります。
これ自体は簡単ですが、削れば当然、そこの部分は凹みます。
それを防ぐには天板なら全面を削る必要があり、電動サンダーを使っても大変なうえ、完全にフラットにするのは素人では事実上不可能です。
このようにオイル塗装のキズや汚れを修復するということは簡単ではないものの、基本的には上記の方法でおこなうことができます。
また、表面に滑らかさを感じなくなったら、不定期にオイルを塗っていただければと思います。
ウレタン塗装のリフレにオイル塗装のレスコの上棚とララのワゴンをセットした場合の色ツヤの違いについては、基本的には気にならない程度だと思います。
ただし、これは同じ塗装でも起こりうることですが、ロットが異なるため、それぞれで木材の色味や木目が若干異なる場合があります。
また、経年変化により、変化の仕方が異なる可能性があります。
一般論としては、ウレタン塗装は黄変、オイル塗装は赤みが強くなってくると言えます。
リフレとララは同じ店舗では扱っていないはずなので、ララをキャンセルしてリフレを同じ店で買うというのは難しいかもしれません。
ただ、幸いなことにリフレはプロパーなので、そのお店で商品登録されていれば、取り寄せできる可能性はあります。
(プロパー=取引のある店なら取り寄せできる、カタログ外=特定の店でしか扱えない)
個人的には色味が揃いやすいララも魅力的だし、キズや汚れのことを考えるとリフレのほうが良いし、悩ましいところだなーと思います^^;
収納マン様
お返事ありがとうございます。収納マン様からお返事が来るまで家具屋さんに電話をしたら、ララはウレタン塗装とのお返事で、「あれ?!」と思い、一世紀さんに直接メールをしたら間違えなくオイル塗装でしたT_T
家具屋さんに変更可能か電話をしたら定休日のようで繋がらず返答をいただけてないのですが、デスクを変えるならキャスターもリフレに変えた方がいいものなのでしょうか?
キャスターもウレタン塗装の方がいいものなのでしょうか?
オイル塗装のメンテナンス…なかなか大変だなぁと思いました
おそらく、オイルを定期的に塗るくらいしかできなそうです
今回、私自身学習机に詳しくなりました。オイル塗装、ウレタン塗装のことも知ることができ、今後に活かすことができそうです
ゆっちゃまさま
プロの販売員でもウレタン塗装とオイル塗装の見分けがつかないことはあるでしょうからねー。
私も記事を書いたり、質問に答える際に、いつもカタログなどを参照します。
それはさておき、仮にデスクをリフレに変えるなら、ワゴンもリフレのほうが良いでしょうね。
塗装をウレタンで統一できるので、色ツヤに違いが生じにくいからです。
ただし念のため、仮にララをキャンセルできたとしてもリフレがララと同額程度かどうかは分かりません。
そこはちゃんと確認しておくことをオススメします。
家具の塗装や材質、構造などがちょっと分かってくると、楽しいですよー^^
本当に良いものとか、コスパの良いものとか、逆に買ってはいけないものとか、分かるようになってきます。
ベトナム製の家具はどちらかと言うとあまり品質が良くないイメージですが、一生紀は主に自社工場なので穴場です。
中国製や日本製と比べても遜色ないレベルで、価格は中国製よりも安いですからね。
ゆっちゃまさんはお目が高いと思いますよ♪
収納マン様
先日は相談にのっていただきありがとうございました。木曜日に家具屋さんにご返答いただき、収納マン様がおっしゃってくださった通り、変更は出来ず、昨日キャンセルして、一生紀さんのショッピングサイトでリフレを購入することになりました。組み立ては自分たちですることになりましたが、ウレタン塗装を購入でき良かったです。ライトも
コイズミファニテック KOIZUMI (学習机 勉強机 学習デスク) LEDライト クランプ LEDデスクライト ホワイト ECL-111にしましたので、これでようやく落ち着きました。
本当にありがとうございました
ゆっちゃまさま
ララをキャンセルして、代わりにリフレを購入されてのですね!
お店で品替えできなかったことは残念ですが、キャンセルに応じてくれたのは良い対応だと思います。
また他の家具を買う際にご縁があると良いですね^^
デスクライトも発注して、あとはお届けを待つのみ。
お子さんもさぞ楽しみにされていることでしょう。
私もお役に立ててうれしいです!
こちらこそありがとうございました^^