一昔前までは天板昇降式デスクと言うと、未就学児から大人まで使うことができる学習机を指すことが一般的でした。しかし、コロナ禍以降にリモートワークが普及したことで、スタンディングデスクとして使える天板昇降式デスクが増えました。学習用の天板昇降式デスクが少なくなったということもあり、現在ではむしろ後者のほうがメジャーになった印象です。
ともあれ、スタンディングデスクとして使うことのできる昇降デスクと言うと、コイズミファニテックの「アルテージ」のような電動タイプをイメージする方が多いと思います。
電動タイプならボタンを押すだけで天板を昇降できるうえ、好みの高さをメモリーさせておくこともできるので便利です。一方で、電動タイプは重くて移動が困難なうえに、高価ですし、配線の必要もあります。電化製品である以上、壊れてしまうリスクもあるでしょう。
その点、IKEA(イケア)から新たに発売された「GLADHÖJDEN(グラードホイデン)」は良いかもしれません。
※この記事は2023年10月14日時点の情報に基づいています
IKEA・グラードホイデン
IKEAの新型デスク「グラードホイデン」は電動ではなく手動で天板を上下させるデスクです。ただし、学習用ではなく、スタンディングデスクとして使えるタイプで、天板高は72~115cmとなっています。
一般的な学習机やオフィス用デスクと同程度の高さから、小学1年生の身長と同じくらいの高さになるわけですね。そのため、中高生以上や大人ならともかく、とても小学生にはオススメできません。
レバーを掴みながら天板を昇降
グラードホイデンは右側面にあるレバーを掴みながら天板を両手で持ち上げたり押し下げることで昇降させる仕組みです。脚部にガススプリングが内蔵されており、一般的な回転チェアの座面昇降システムと同じような構造と言えます。
実際に試してみたところ、そんなに力は必要ありません。このような実績のある構造なら、壊れる可能性も低いと言えるでしょう。
トロッテンみたいに回さなくて良い
IKEAの昇降デスクは電動式が多いですが、手動式の「TROTTEN(トロッテン)」もあります。ただ、トロッテンは上写真のようにハンドルをぐるぐる回して天板を上下するので大変です。片手でOKとは言え、どうしても時間が掛かってしまいます。
その点、グラードホイデンは楽です。トロッテンの天板120×70cmサイズは税込29,990円。グラードホイデンも同価格ながら一回り小さい100×60cmではありますが、その価値はあるように思います。
ちなみに、グラードホイデンは天板のやや後ろ側を2本の支柱で支える構造のため、手前側に力を掛けると天板が少し傾きます。しかしながら、傾斜デスクだと割り切れば問題ないでしょう。また、前後や左右に揺れることもありません。意外とシッカリしていると思います。
子供用ではなくて申し訳なかったですが、テレワーク兼用のリビングデスクとして、もしくはお子さんが使い終わったら親がお下がりでもらい受けるというかたちでご検討いただくのも良いかもしれません。
コメント 皆様からご質問・ご意見など