先日、日立のLEDシーリングライト「まなびのあかり」を購入して我が家のリビングに設置したところ、家族からは大変好評です。Ra92の高演色については実感がないものの、とにかく明るくて部屋の隅々まで光が届きます。シーリングライトを蛍光灯からLEDに変えると暗くなったという声が多い中、これは驚異的と言って良いくらいでしょう。
一方で、まなびのあかりは高性能なのと引き換えに、とにかくデザインがショボいです(苦笑)普通はちょっとリビングに設置するのをためらってしまいます。
そこで、もっとデザイン性の高いものに買い替えようかと考えました。やっぱりオーデリックかなーということで検討していたのですが、日立のラク見え搭載タイプならまなびのあかりのように光量をアップできて見た目も許容範囲と感じたので、6畳用の「LEC-AHS610P」を買ってみることにしました。
※この記事は 2019年8月21日時点の情報に基づいています(2023年11月19日一部更新)
日立・ラク見え搭載「LEC-AHS610P」
楽天市場で購入して届いた日立グローバルライフソリューションズの「LEC-AHS610P」のパッケージは、同じ6畳用で購入した「まなびのあかり(LEC-AH602PM)」より二回りほど大きくてちょっと驚きました。
装飾の分だけ「ラク見え」は大きい
それもそのはず。「ラク見え」搭載モデルは白色のカバーの外周に透明の傘が付いているため、カバー全体が大きいのですね。
本体そのものの大きさは変わらず
しかしながら、本体そのものの大きさは同じ6畳用なら変わりません。「ラク見え」搭載タイプには「ecoこれっきりセンサー」が本体から飛び出すかたちで付いている以外は、見た目にも大きな違いはありません。
光を広げるレンズで大光量と省エネを両立
日立のLEDシーリングライトはLEDチップのひとつずつに光を拡散するレンズを付けていることが大きな特徴になっています。これにより大光量と省エネを両立しているわけです。
パナソニックも9月から同様のレンズを搭載したモデルを増やす予定ですが、日立よりも価格が高いうえに、ちょっと待てませんでした(苦笑)
リモコンのデザインも若干マシ
「ラク見え」搭載モデルのリモコンは液晶画面を搭載しており、「まなびのあかり」よりもちょっとチープさが和らいでいます。「蛍光灯」、「図書館」、「食卓」、「電球」といったモードを一発でセレクトできる利便性も備えています。
しかしながら、「ザ・国産メーカー」という感じのデザインですね(苦笑)もっとも、消費の主体である高齢者に忖度した結果なのかもしれませんが、その理屈なら若い親世代をターゲットにした「まなびのあかり」のリモコンはもうちょっとマシなデザインになるはずです。
「留守番」機能もあり
「ラク見え」搭載モデルにはタイマー機能も搭載されています。その延長線上の機能として「留守番」という設定があり、外出中に在宅を装うことが可能です。マイホームを建てるにあたって防犯のために雨戸を付けるべきか否かという不毛な議論をしている我が家にとっては大変ありがたい機能です。
そのほか、「ecoこれっきりセンサー」で自然光などに応じて光量を自動調節したり、節電モードが使えたり、液晶画面に時計を常時表示できたりと、機能が豊富です。
取り付けしたうえで比較してみた
さて、外観を眺めてばかりいても仕方ないので、実際に天井に取り付けて比較してみましょう。同じ角度から見上げてみたところ、まなびのあかりは本体が見えてしまって野暮ったさを感じます。一方のラク見えは透明の外周部に覆われているのでスッキリした印象です。相対的に薄く見えるというメリットもあります(実際の高さはいずれも125mm)。
しかしながら、所詮は1万円程度のシーリングライトです。オシャレとまでは言えません。やっぱりシーリングライトにデザイン性を求めるなら最低でも1.5万円は出さないといけませんね。
照らしてみれば大差なし
とは言え、スイッチを入れて照らしてみれば大差ありません。透明の外周部があっても、良くも悪くも目立たないからです。基本的には自己満足の世界だと思います。
まなびのあかりのほうが直下照度が明るい
肝心の照度はどうでしょうか。「まなびのあかり」と「全灯+ラク見え」で比較してみたところ、床から70cmの高さで前者が約600ルクス、後者が約560ルクスとなりました。簡易測定ではありますが、まなびのあかりのほうが明るいんですね。
いずれも器具光束は3,699ルーメン、まなびのあかりやラク見えにすると1.2倍に光束がアップするはずですが、7%程度の差が生じました。
ちなみに、ラク見えでは光束が1.2倍にアップするとともに平均演色評価数がRa85からRa90にアップします。まなびのあかりのRa92に比べると低いわけですが、まなびのあかりでも高演色性は私には実感できなかったので大差ありません(苦笑)
まなびのあかりは部屋の隅まで明るい
次に6畳間の端で照度を比較してみました。その結果、「まなびのあかり」は約210ルクス、「全灯+ラク見え」は約160ルクスとなりました。まなびのあかりのほうが約30%明るいと言えます。
ともあれ、約160ルクスを叩き出した「全灯+ラク見え」も立派なものです。これだけの照度が確保できれば、LEDデスクライトで言うとJIS規格A形相当の半径50cm円周上同等以上の明るさですからね。下手なデスクライトを買うくらいならシーリングライトにお金を掛けたほうが良いと思います。
ラク見え搭載モデルはフリッカーが気になる?
最後にフリッカーについて付け加えておきたいと思います。今回購入したモデルの前期型「LEC-AHS610K」のamazonでのレビューを見ると、”フリッカー(ちらつき)がひどい”という意見が散見されます。その点は私も購入前に心配していましたが、我が家では特に問題ありませんでした。
フリッカーがひどいとおっしゃっている方はひょっとしたら初期不良品を掴まされたのかもしれません。もしくは現行モデルでは改善された可能性もあります。
一方で、今回購入した「ラク見え搭載モデル」も先に購入した「まなびのあかり」も、デジタルカメラを向けると上写真のようにフリッカーのような縞模様が表れます。同様の現象は我が家で従来から使用しているオーデリックのLEDシーリングライトやコイズミファニテックのLEDデスクライトでは見られません。
また、20~30%まで減光するとカメラを向けても縞模様は見えませんから、そう考えるとこれはやはりフリッカーなのかなと思ったりもしました。ただ、この件に関して日立に問い合わせたところ、健康への影響はなく、他社製品でもカメラのシャッタースピードによってはフリッカーのように見えることがあるということでした。私もたぶん、カメラとの相性の問題だと思います。
ともあれ、今回の比較で「まなびのあかり」の素晴らしさが再認識できたように思います。正確な比較検証とは言い難いものの、子供部屋にシーリングライトを取り付けるなら「まなびのあかり」一択で間違いないと言えるのではないでしょうか。
一方で、デザインにウルサイ人にとっては「まなびのあかり」のディテールは受け入れがたいところがあるかもしれません。そなときは「ラク見え搭載モデル」を選べばOKです。「まなびのあかり」に比べれば照度が低いものの、学習環境としては十分だと思います。
日立のLEDシーリングライトなら日本製で5年間保証付き。デザインは総じてイマイチですけど、コスパは非常に高いです。次は部屋の隅まで最大1.4倍に明るくなる「ひろびろ光搭載タイプ」も試してみたいのですが、現状では我が家には12畳以上もある部屋はないので、それはマイホームが完成するまでお預けです(苦笑)
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