立て板にデスクライト!山田照明「Z-C2 SL」ならクランプ可能

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立て板にデスクライト!山田照明「Z-C2 SL」ならクランプ可能

先日、山田照明から「Z-10GB」を拝借する際に、厚かましくもクランプ金具の「Z-C2 SL」の貸し出しもお願いしました。デスクの天板だけでなく、パーテーションの上部などにも取り付けできるという特殊なクランプ金具です。

基本的にはパーテーションの上部への取り付けを想定しているわけですが、これなら学習机の上棚にも取り付けできそうだと以前から考えておりました。自分で買って検証してみようかと思ったりもしたんですけど、決して安くありません。安物のデスクライトが買えるくらいの値段なのです。

そこで今回、「Z-10GBを発送するついでに(=送料は同じでしょ)」、「これが認知されたらZライトの購入を検討するユーザーが増えるんじゃないですか?」などと山田照明の方をそそのかして、拝借することに成功しました。

というわけで、私が悪知恵をはたらかせて借り受けたZ-C2 SLのレビューをお届けします。

※この記事は2025年10月22日時点の情報に基づいています

縦横取付対応クランプ「Z-C2 SL」

山田照明・縦横取付対応クランプ「Z-C2 SL」

こちらが縦横取付に対応したクランプ「Z-C2 SL」です。もちろんZライト専用オプション。

SLという品番が示す通り、シルバー色しかありません。2021年に発売されたもので、実物は私も初めて見ました。イメージしていたよりもずっと大きいです。

Z-10Gクランプとの比較

山田照明「Z-C2 SL」と「Z-10G」クランプ(Z-A17B同形状)の比較

どれくらい大きいかということで、Z-10G付属のクランプ(Z-A17同等品)と比較してみました。細かい数字はさておき、かなり大きいことがお分かりいただけるかと思います。

軸挿入部をスイッチできる構造

山田照明「Z-C2 SL」は軸挿入部をスイッチできる構造

Z-C2 SLは、ボルト部分を除き2つのパーツに分かれています。デスクライト本体の根元を挿す受けのパーツを上図Aの穴にセットすればパーテーション等の上部に取り付けでき、Bの穴にセットすれば天板等に取り付けできるようになっているわけです。

天板に取り付ける場合

山田照明「Z-C2 SL」を天板に取り付ける場合

デスクの天板に取り付けると上写真のようになります。幅が80mmと広いことを除けば、割りと普通のクランプ金具のように見えます。

なお、天板の出っ張りは32mm以上必要です。対応天板厚は最大55mmとなっています。

ちょっと幅広な下締めクランプ

山田照明「Z-C2 SL」を学習机の上棚棚板の取付穴に設置した状態

学習机の上棚棚板の取付穴にセットするとこんな感じです。幅が広いので、大きめの穴である必要があります。

立板に取り付ける場合

山田照明「Z-C2 SL」を立板に取り付ける場合

パーテーションなどの立板に取り付ける際は、片側に85mmの出っ張りが生じます。この85mmというのはクランプボルトの長さなので、立板の厚みが何mmあろうと変わりません。

上棚の側板に取り付けてみた

山田照明「Z-C2 SL」を上棚の側板に取り付けてみた

上棚の側板に取り付けるとこんな感じになります。金具本体の出っ張りは50mmほどでも、ボルトまで含めれば85mmの出っ張りです。上棚の幅の1割ほどがデッドスペースになる計算です。

もちろん、上棚の外側にスペースの余裕があれば、ボルトを外側に向けることでこのような問題は回避することができます。

ジェントスDK-R115にも使えた

山田照明「Z-C2 SL」はジェントスDK-R115にも使えた

上棚の背板(笠木)に取り付けるとこんな感じになります。幅方向に80mm、奥行方向に85mmの出っ張りです。

ジェントスの「DK-R115」を試してみたところ、Z-C2 SLに取り付けることができました。ただし、DK-R115の根元の軸のほうが僅かに細いようで、軸がくるくると回りやすくなります。軸にマスキングテープを巻くなどして少し調整したほうが良いでしょう。

なお、Z-C2 SLの軸受けの穴の直径は14mm。Z-10Gの根元の軸は13.2mm、DK-R115は同じく12.8mmです(いずれも収納マン実測)。

ちなみに、上写真の取り付け方でDK-R115のシェードを最適な高さ(57cm)にしようとすると、かなり無理が生じます。アームの関節が少ないため、シェードはクランプから遠い位置になります。

コイズミECL-357にも使えた

山田照明「Z-C2 SL」はコイズミファニテックECL-357にも使えた

コイズミファニテックの「ECL-357」(完売)でも試してみたところ、ジェントスDK-R115よりもさらに軸の当たりが緩いものの、Z-C2 SLを取り付けることができました。なお、ECL-357の根元の軸の直径は収納マン実測で12.2mmです。

ジェントスDK-R115よりもアームが長く関節も多いECL-357なら、シェードの位置を調整しやすいです。

取付位置やアームの長さは要検討

山田照明「Z-C2 SL」を使用する際は取付位置やアームの長さは要検討

とは言え、アームが長ければ良いというわけではありません。Z-C2 SLをを上棚の中央付近に取り付けた場合、いくらアームの操作性に優れたZ-10Gであっても、シェードの位置調整に困る可能性があります。上写真の状態だと頂点の関節がこれ以上曲がらないため、シェードを上棚の手前くらいの位置に持ってくるには、シェードを左または右の端に振らざるを得なくなるのです。

つまるところ、Z-C2 SLを用いる際は、取り付け位置、アームの長さや関節の数など、シッカリとシミュレーションしておきましょう。

以上、山田照明の縦横対応クランプ金具「Z-C2 SL」を紹介しました。上棚付きの学習机は一般的なクランプ金具ではデスクライトを取り付けできないことも少なくないので、これは助かるという方がいらっしゃるはずです。

一方で、3千円前後という価格と、サイズが大きすぎるという点はネックかもしれません。その場合は2Wayクランプを採用しているジェントス「DK-R190」を検討するのもひとつの方法ですが、DK-R190はアームの耐久性に不安があります。

なかなか悩ましいところですねー。

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

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