2026年度の浜本工芸の学習机は袖を中心に値上げと一部廃番

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先日、主要食品メーカーによる7月の値上げが、前年比5倍の2千品目以上に上るというニュースがありました。その数だけでも驚きですが、値上げ率の平均は15%というのですから、消費者としては痛いところです。

世の中全体がそんな調子ですから、学習机が値上げと言われても今さら驚くこともないのでしょう。しかしながら、まさにこれから学習机を購入せんとする方にとっては関心が高いところだと思います。

浜本工芸は予告通り、7月1日受注分から「一部の製品で価格改定を実施」しました。一体どれくらいの値上げになったのか、まずはそこからチェックして参りたいと思います。

浜本工芸2026カタログ

https://www.hamamotokougei.co.jp/desk/common/pdf/hamamoto-desk-catalog.pdf

※この記事は2025年7月2日時点の情報に基づいています

2026年度は袖を中心に値上げ

 デスク上棚シェルフ
No.090%4.5~4.9%0% 
令和プレミアム4.5%13.0%7.3% 
No.09890%0%0% 
No.170%0%  
No.280%4.5~4.9% 0%
No.320%4.5~4.9%0%0%
No.490%   
No.570%4.5~4.9%0% 
No.890%4.5~4.9%0%0%
No.9010.4~10.8%   
No.6000天板:4.4~6.5%
脚:3.7~5.9%
4.6~8.2%5.0%2.6~2.7%
ベッド0%
チェア0%
書棚8.0~12.0%
マルチラック等0~10.0%
デスクライト0%
デスクマット3.2~32.1%

浜本工芸の2026年度カタログに掲載されている価格を2025年度と比較したところ、値上げ率は上表の通りとなりました。

2023年度から4年連続の値上げということで10%程度の値上げは覚悟していましたが、フタを開けてみればデスク本体はほぼ据え置き、主に袖(ワゴン)が5%弱の値上げというかたちになっています。上棚も椅子もほぼ据え置きです。

これはおそらく原料高などの影響というよりも、袖(ワゴン)のセット率が低下しているためと考えられます。浜本工芸の学習机がいくら魅力的でも、フルセットでは予算オーバー。デスクに引出しが2杯も付いているんだから、袖は無しでも良いんじゃない?…と考える消費者が増えているのでしょう。無い袖は振れませんからね。

たとえば「No.09デスク」を見ると、天板にたっぷりナラ無垢を使っていて引出しが2杯付いているデスク本体が12万円前後なのに対し、引出しが1杯多く付いているだけのワゴンが7万円台というのはどうしてもコスパが悪く見えます。

「No.28デスク」に至っては、とうとうワゴンの価格がデスク本体を上回るものも出てきました。もはや私でも消費者に対して納得のいく説明をすることが困難な状況です。

No.6000は全面値上げ

値上げがほぼ袖だけで済んでホッとしたものの、「No.6000デスクユニット」(上写真)は天板を含めほぼすべてのパーツが値上げとなっています。ここ数年、浜本工芸の学習机トップ3の常連であるにもかかわらずです。

セット率の低下に伴って袖が値上げされたのだとしたら、No.6000デスクユニットも売れ行きが芳しくなくなってきているということでしょうか。確かに、天板と脚2つで10万円近いですから、それなら引出し2杯付きのNo.28デスクを購入したほうが…と考える方が多くなると思います。

No.90チェアなど一部廃番

浜本工芸・DSC-9000
出典:浜本工芸

バッドニュースは他にもあります。私が元々「ハロウチェア」としてデザインした「No.90チェア」(上写真)がとうとう廃番となりました。もっとも、これは展示も少なかったですから致し方なしでしょう。むしろ、2018年度から8年間も販売してくださったことに感謝したいと思います。

そのほか、「No.11ランドセルラック」、「No.15ランドセルラック」、「No.14スクールラック」が廃番です。一時は各メーカーが競うようにランドセルラックを発売したものですが、これも時代の流れでしょうか。

回転チェアに布張り追加

一応、グッドニュースもあります。これまでソフトレザー張りだけだった「DSC-8350」(上写真)などが布張りにも対応しました。もっとも、既に楽天市場でも販売されているところを見ると、2025年度中から対応していたのかもしれません。

こちらの布は浜本工芸のソファにも使われているスペインのアクアクリーン社の生地で、水だけで簡単に汚れを落とすことができるメンテナンス性に優れたものです。従来のソフトレザーよりも高価になるものの、子供にも安心して使わせることができると思います。

デスクライトは継続

コイズミファニテックの「ECL-357」が販売終了ということで、ほぼ同じアームを使っている浜本工芸の「C3764」(上写真)も終了かと思いましたが、2026年度も継続となっています。操作性はECL-357に劣る一方で価格は1万円ほど高価になるものの、ECL-357が欲しかったと思われる方にはオススメできると思います。

以上、浜本工芸の2026年度学習家具カタログから目新しい情報をまとめてお伝えしました。

とにかく値上げが心配でしたが、基本的にデスク本体の値上げは回避されて本当に良かったです。ただ、No.6000デスクユニットの値上げは人気トップ3に影響を及ぼすかもしれません。No.6000デスクユニットに代わって、幼児教育の高まりなどもあり「No.17デスク」の人気が復活するか、筑波大学ご入学で話題の「No.89デスク」が上位をうかがうことになるでしょうか。

それにしても、2026年度も浜本工芸に新型デスクが登場しなかったことは残念です。カリモク家具は新作を投入するんですけどねー。浜本工芸も飛騨産業と同様に、シュリンクする一方の学習机市場よりもリビングダイニング家具にリソースを割くという方針なのかもしれません。

冷静に考えれば正しい戦略なのだと思いますが、個人的にはやっぱり寂しいです。来年度に期待しましょう。

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

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