「金次郎デスク」は大商産業の学習机のブランドです。その金次郎とは、言わずもがな二宮金次郎(尊徳)のこと。家族を養うために薪を背負って歩きながらも勉学に勤しんだという逸話が有名ですが、のちに生家の再興に成功したばかりか、小田原藩に仕えて財政を立て直すなど多大な貢献をした立派な方です。
昭和生まれの私としては「ああ、私もかくありたい」と思うわけですが、Z世代の息子は二宮金次郎の銅像を見ても「薪背負って勉強とかウケるw」などと言うわけですよ(苦笑)「パパのちょっと上の世代の人たちは牛乳や新聞の配達などで家計を助けて…」と説明しても、「それって児童労働じゃないの?」とか生意気を抜かすわけです。
大商産業もそんな世の中の流れを踏まえてのことでしょうか。あろうことか、今年から二宮金次郎様のお名前を略して「ニノキン」などと呼ぶようになりました!なんだかユーチューバーみたいですね(苦笑)
※この記事は2020年7月11日時点の情報に基づいています
T型デスクライトに調色機能を装備!
それでは2021年度のニノキンデスクを見てまいりましょう。個人的にもっとも目玉商品だと思ったのは、新型のデスクライト「HTL-12W」です。従来型(TDL-12W)は調光機能のみの極めてシンプルなものでしたが、調光機能に加え調色機能、さらに2口コンセントまで備え、おまけに調光・調色・電源ボタンはそれぞれ独立しており操作感が良く、JIS規格AA形相当の照度を誇り、およそRa95の高演色LEDチップを使用、ホワイトだけでなくブラックもラインナップするなど、一気にスペックを向上させました。
これは驚きましたねー。2018年度にニトリが調色機能を採用したときは一気に標準化されていくものと思いましたが、翌年度以降はニトリはもちろん、イトーキまでもが調色機能を省くようになり、それよりも価格が重視される傾向が続きました。大商産業も2019年度からデスクライト別が標準となっていたので、もはや大商産業はデスクライトに力を入れることはないものと思い込んでいました。なので、これはかなり意表を突かれましたね。
HTL-12Wの見た目は価格相応であるものの、演色性で言えばコイズミファニテックよりも上。これは大手メーカー各社も看過できないのではないでしょうか。
ラインナップはほぼ継続
メインの学習机はと言うと、幸か不幸か2020年度と比較してほとんど変わっていません。ニノキンデスクの主力はやはりカラーデスクで、「MWD-520」などがやっぱり一番売れるそうです。
昨年度、新たに投入した「MHS-520」(上写真)は追加生産になるほど好調で、今年度はパープル色が追加に。クールな男子向けの「MWS-520」も同様に絶好調だったそうですが、こちらはGM(グレー)色に代えてVI(バイオレット)色が投入されます。
レーシングチェアに某ロボット風カラー追加
あと個人的に「これはw」と思ったのは、レーシングチェア「スパイダー」(上写真)に某アニメの初号機を思わせるバイオレット×ライムグリーン色と元祖ロボットアニメ風のホワイト×ブルー×レッド×イエロー色の2色が追加されたことです。
今のお父さん世代なら「おおっ!」と食いついてくれるかもしれませんが、子供たちは意味が分かるんでしょうか?大商産業のチョイスがクリティカルヒットするか逆に返り討ちとなるか見ものです(笑)
そのほか、2021年度のカタログにはリビングダイニング学習向けと思われるダイニングセットやミニデスクなどが掲載されています。商品名が「パプリカ」なんて、いかにも家具メーカーらしい安直なネーミングですが、商品そのものの方向性は面白いと思います。
家具メーカーの多くがコロナ自粛に巻き込まれる中、大商産業は逆にコロナ特需で絶好調だそうです。そんなこともあって新型デスクライトを投入したり、デスクやチェアに新色を投入する余裕を見せることができるのかもしれません。
家具販売店はもちろん、ユーザーにとってもニノキンデスクはますます存在感が強まりそうですね!
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