スタンド式なのにシェードが広い!コイズミファニテック「PCL-711/712」

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前回はコイズミファニテックの2018年度新作学習机の一部を紹介しましたが、コイズミファニテックと言えばやはりLEDデスクライトの動向も気になるところです。

結論から申しますと、学習用デスクライトのラインナップは基本的に2017年度と変わりありません。しかしながら、まったく変わりがないというわけでもなく、既に新しいモデルが発売されています。

※この記事は2017年6月4日時点の情報に基づいています

 

コイズミファニテック・PCL-711/712

コイズミファニテック・PCL-711

出典:Yahoo!ショッピング(以下同)

こちらがコイズミファニテックの新しいスタンド式LEDデスクライトで、PCL-711という品番の商品です。ブラック色はPCL-712という品番になっています。アマゾンでの取扱開始日を見ると、2017年3月には既に世に出ていたようです。

2024/07/09追記:PCL-711/712は既に販売を終了しています。

スタンド式なのにシェード幅が59cmも!

コイズミファニテック・PCL-711WH

コイズミファニテックのPCL-711の特徴を一言で言うなら、スタンド式なのにシェード幅がメチャグチャ広いということです。

学習机にデスクライトを置く場合、天板の端に固定するクランプ式が一般的ですけど、クランプ式のデスクライトが取り付けできない学習机もあるんですね。その場合はスタンド式になってしまうわけですが、スタンド式はクランプ式に比べて安定感がないため、どうしてもシェード幅が小さくなってしまうのです。

でも、受験勉強の際にはノートや教科書、参考書や資料集などを机いっぱいに広げるため、天板面全体を万遍なく照らす必要があります。シェード幅が狭いスタンド式のデスクライトでは不十分です。

そういったジレンマを解決したのがコイズミファニテックのPCL-711というわけですね。スタンド式なのにシェード幅がメチャグチャ広いので、学習机の天板面を万遍なく照らすことができ、受験勉強のときにも安心なのです。

大型のベースと軽いアームで広いシェードを実現

コイズミファニテック・PCL-711WH

ではなぜコイズミファニテックだけがシェード幅が広いスタンド式LEDデスクライトを実現できたのかというと、「学習用にはシェード幅が広いことが重要」と考えていることがもっとも大きいかと思いますが、それ以外にも2つの要素があると私は考えています。

ひとつは、大型のベースを備えることで重心を低くしていることです。頭(シェード)が大きくて重くなっても土台がシッカリしていれば大丈夫ということですね。しかし、ただ大きなベースは邪魔で机上面を狭くするだけです。ベースをタブレットやスマホのスタンドとしても使えるようにすることで、大型のベースのデメリットをメリットに変えるという工夫もされています。ちなみに支柱側面には大容量2AのUSBポートがついているので、タブレットを充電しながら動画などを視聴することもできます。

PCL-711がシェード幅を広くできた理由のふたつめは、シェードやアームをできるだけ軽く作っているからだと思います。PCL-711はコイズミファニテックの他のLEDデスクライトに比べるとちょっとチープに感じるかもしれません。アームもお世辞にも任意の位置でピタリと止まるという感じではありません。ですが、シェードとアームをできるだけ軽く作ることで、今まで実現が難しかったシェード幅が広いスタンド式LEDデスクライトを世に送り出すことができたのだと思います。

 

なお、PCL-711の直下照度は1800ルクスでJIS規格AA型相当の明るさを確保しています。また、調光機能は2段階となっていますが、残念ながら調色機能はありません。ここはやはりコスト優先というところでしょう。

以前に家電量販店にコイズミのLEDデスクライトを導入する際には「こんな高価なLEDデスクライトは売れない」と言われたそうですが、今ではコイズミファニテックの設計思想が理解されて「コイズミのLEDデスクライトなら売れる!」という風に変わってきているそうです。

PCL-711も順調に売れるようになれば、ハイエンドモデルとして調色機能付きのものが登場するかもしれないですね。

2018/05/17追記:PCL-711は主に家電販売店向けだと考えていたため気付かなかったのですが、「SCL-711」の品番でも販売されています。製造はコイズミファニテックであるものの、販路は小泉成器もしくはコイズミ照明ということなのかもしれません。
ともあれこちらのSCL-711、アマゾンでは4,000円を切る値段で販売されていることもあります(2018/05/17現在3,999円)。PCL-711が1万円を割ることがないことを考えると、半額以下でかなりお買い得と言えます。

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

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コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. ライトで迷う より:

    はじめまして、こんにちは。
    小1、娘のデスクライトを検討中に、こちらのサイトに行き着きました。
    一年間悩んだ末、カリモクのボナシェルタ(100×60×72.3㎝)とシェルフを納品待ちしている所です。
    他の質問者様のやり取りの中でKS0152とECL-357が設置可能との事。
    他のモノや実物を見たくて家電量販店へ出向きました。
    量販店では、PTA推奨品のPanasonic製品、光のムラが少ないとの理由でジェントスのDK-S90CW、KOWAのEK263-WH2を
    勧められました。
    夫婦共に目が悪くて、娘も学校の視力検査でひっかかり経過観察中ですので、目に良いライトを探しております。
    リビング学習する予定で、シェルフは机の前面に設置するつもりです。
    お手数ですが、ご教授お願いします。

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      ライトで迷うさま

      はじめまして^^

      カリモク家具のボナシェルタにセットするデスクライトをお探しですね。

      ボナシェルタはシェルフの前にデスクを置く「収納デスク」のスタイルにした場合は、取付可能なデスクライトが限られます。
      コイズミファニテックのECL-357などをご検討されていることから、以下はデスク単体にデスクライトを取り付けるという前提で説明させていただきます。

      カリモク家具のKS0152なら収納デスクのスタイルにしても取付可能なので、レイアウトを変える可能性がある場合にはメリットがあると言えるでしょう。
      デスクライトの機能としては、シェード幅が狭く、調色機能もなく、パワーLED2灯式(⇔多灯式)ということで、スペック的にはあまりオススメとは言えません。

      コイズミファニテックのECL-357は学習用デスクライトとしては最高ランクと言えます。
      シェード幅が広く、調色機能があり、操作性も良く、アームも任意の位置に調整がしやすいです。

      パナソニックのSQ-LC524などは、調色機能がありませんが、昼光色に絞って学習専用と割り切るならアリかもしれません。
      昼光色は集中力は高まるものの疲れやすいと言えますが、昼白色より文字がくっきり見えること自体は間違いないです。

      ジェントスのDK-S90CWというのは初めて知りました!
      これはなかなか良さそうですね。個人的にはジェントスのアウトドア用ランタンを使っていますし、自転車用ライトでもジェントスは評判が良いので期待できそうです。
      そんなわけで実物は見たことがないのですが、webカタログを見る限りはやはりデスクライトの実績に乏しい感じがします。
      2WAYクランプ金具は良くできていると思いますが、アームは操作性が悪く、耐久性も低そうです。
      照度についてはスタンド式並みの天板面から40cmの高さで測定しているため、ちょっと何とも言えないところもあります。

      興和のEK263は私も好きなモデルです。面発光なのでひかりがやさしいのが良いと思います。
      ただ、これらの中では唯一、シェード上面に操作ボタンがあるため、小学1年生のお嬢様では座った状態では手が届きにくいというのが、ちょっとしたネガティブ要素になるかもしれません。

      正直に申しますと、私もどんなデスクライトが本当に目にやさしいのか分かりません。
      それこそ、LEDよりも蛍光灯のほうが良いとか、調色機能や調光機能が必須かどうかというところになると、なんとも言えないところがあります。

      ただ、ツインバードとコイズミファニテックのLEDデスクライトを使っている経験から言えば、やはり眩しすぎるのと明暗の差が出るのは良くないのだろうと感じています。
      デスクライト直下は2000ルクスとか明るすぎるのは良くなくて、できるだけ1000ルクス程度で万遍なく照らせるのが良いです。
      できればデスクの隅から隅までそのなるのが理想ですが、残念ながらそれは現状では無理なので、やはりシェード幅が広ければ広いほど良いです。

      小学生の間は教科書とノートくらいしか広げませんが、中学生くらいになると参考書なども広げるようになります。
      そのときに参考書からノート、教科書などと、視点を動かすときに、明暗の差があると、目が疲れやすくなり、これは視力の低下に繋がります。
      そのように考えるとやはり、これら候補の中ではコイズミファニテックのECL-357が一番無難かと思います。

      • ライトで迷う より:

        こんばんは。

        早速お返事ありがとうございます。
        レイアウトをL型、もしくはセパレートスタイルにすると、デスクライトの選択肢は増えますか?

        学習椅子についてなのですが、食卓用としてストッケを使うつもりでしたが、カリモクのショールームで座ってみたら座り心地がよく、案内の方も『長く勉強してもらいたのでしたら、椅子も大事ですよ。』とか言われまして。それも一理あるなと思いつつ、まだ買ってないんです。1年生なので、長時間勉強しないし、猶予があるからなんですが。
        座り心地か良い姿勢を保つ椅子の方がいいのか?
        アドバイス、オススメお願いします。

        • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

          ライトで迷うさま

          カリモク家具のボナシェルタを収納デスクのスタイルにする場合は、シェルフ奥の中央にデスクライトを取り付けるのが標準です。
          その場合、高さも制限を受けますから、KS0152やKS0156が最適と言えます。

          なお、デスク側面に木製フックやコンセントが付いていない状態であればデスク側面にクランプ式のデスクライトを取り付けることも可能ですが、収納デスクにした場合はちょっと邪魔に感じることになると思います(デスクライトのシェードがかなり手前に来てしまううえ、アームがシェルフを横切るため)。

          収納デスクではなく、レイアウトをL型もしくはセパレートスタイルにすれば、デスクライトの選択肢は増えます。
          コイズミファニテックのECL-357など、対応天板厚が37mm以上のクランプ式デスクライトは基本的にOKと言えるかと思います。

          椅子については、やっぱり学習椅子のほうが座り心地が良いですよね。
          ストッケとクレシェを比べたら明らかだと思います。

          また、ダイニングテーブルとデスクは天板の高さが若干異なることが一般的です。
          食事をするときと勉強をするときでは姿勢も少し変わります。
          そうすると、それぞれに椅子を用意したほうが良い姿勢をキープしやすいことは間違いないでしょう。

          そのようにお子さんのことを思えば、ちゃんとした学習椅子を用意することが望ましいと思います。
          しかし、ダイニング用と別に用意するとなると、限られたスペースの中では邪魔に感じることもあると思います。

          ライトで迷うさんがイメージされている通り、ストッケをダイニングとデスクで共用するほうが合理的なのは間違いありません。
          しばらくはストッケを使ってみて、様子を見たうえで問題があったり座り心地を改善したいと考えれば、そのときに追加購入で問題ないのではないでしょうか。

          買うのはいつでもできますが、買ってから「しまった!」と思うのはイヤですものね^^;
          その点、カリモク家具なら安心して追加購入ができると思います。

          • ライトで迷う より:

            おはようございます。

            丁寧なアドバイスありがとうございます。

            椅子については様子見で、ライトは実店舗で見てみたいと思っています。

          • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

            ライトで迷うさま

            そうですね、とりあえずは様子見で大丈夫だと思いますよ^^

            ライトもボナシェルタの場合はレイアウトによって最適なものが変わると思いますので、いろいろと比較してみてください♪

  2. ライトで迷う より:

    こんばんは。
    日が暮れてからや曇りの日の学習の際に、娘から『暗いなぁ。』との訴えもあり、収納マンさんオススメのコイズミファニテックECL-357に決めかけてた時に、山田照明のZ-S7000
    の記事を見てしまい、かっこ良さに驚きました。デザインではかなりZ-S7000の方が好みなんですが、カリモクのボナシェルタの収納デスクタイプに設置するのは可能ですか?
    やっぱりコイズミファニテックのECL-357の方が学習用としてはいいのか、アドバイスよろしくお願いします。

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      ライトで迷うさま

      山田照明のZ-S7000はスタイリッシュで素敵ですよね♪

      ただ、カリモク家具のボナシェルタの収納デスクタイプに設置した場合はどうでしょう。
      基本的にはコイズミファニテックのECL-357と同様に、デスク側面にクランプで取り付け、アームがシェルフを横切る形になります。

      しかしながらECL-357はシェードに奥行がありますが、Z-S7000はそれに比べるとコンパクトです。
      Z-S7000のほうが圧迫感は少なくて済むと思います。

      私が学習用LEDライトとしてECL-357推しなのは、あかりの性質だけでなく、むしろ操作ボタンやコストパフォーマンスを重視しているためです。
      Z-S7000は子供にとって操作性が良いとは言い難いですが、慣れれば問題はないでしょう。
      また、この質感とデザインに惚れ込んだら、コスパに言及するのは野暮でしょうね^^;