
日の出とともに起きて活動し、日の入りとともに心身を休める態勢に入るのが健康的な生活であることは、多くの人が知るところです。子供でもそうですよね。夜更かしして昼まで寝ているのは良くありません。朝に起きることができない、日を跨いでも眠れないといった問題が、現に生じているならなおさらです。
そんなときは身の回りの照明をチェックしてみてください。寝る直前まで太陽のように煌々と照明をつけておきながら、布団に入ってすぐ熟睡というのは無理な話です。できれば就寝の1~2時間前には電球色に切り替えるか、消灯することが理想的と言えます。
でもこれが、ついつい忘れちゃうんですよね。しかし、今は就寝前に自動で電球色に切り替えてくれるシーリングライトがあります。今回はそんな便利な機能の付いたシーリングライトをいくつかご紹介しましょう。
※この記事は2025年4月30日時点の情報に基づいています
パナソニック
おまかせモード
私がお伝えしたいことがピンと来ないとおっしゃる方もいると思うので、まずは上の動画をご覧ください。これはパナソニックの一部のシーリングライトに搭載されている「おまかせモード」という機能です。
学習用デスクライトの調色機能について理解されている方ならお分かりのことと思いますが、あかりは色温度によって異なる効果をもたらします。朝日のような青白い光には覚醒作用があり、夕日のような黄色い光にはリラックスを促す作用があります。パナソニックのおまかせモードは指定したタイムスケジュールで最適な色温度に切り替えてくれるという便利な機能なのです。
ただし、この機能は自動で点灯してくれるわけではありません。あくまで昼に点灯すれば色温度を調整しなくても勝手に「パソコンくっきり光」にしてくれたり、夜に点灯すれば「暖かい色」で照らしてくれるというものです。なお、「おやすみタイマー」をセットすることで就寝の最大60分前に消灯を予約することはできます。
また、おまかせモードを搭載しているシーリングライトは現在のところ8畳用からとなっています。一般的には6畳間で使用する場合は8畳用でも照度を下げることで対応可能ですが、残念ながらおまかせモードは調光までを設定することはできません。
ライフコンディショニングシリーズ

上位モデルの「ライフコンディショニングシリーズ」なら前述のおまかせモードに加え、朝の点灯から夜の消灯まで詳細にスマホの専用アプリからスケジュールすることが可能です。平日、週末など、曜日ごとに3つまでパターンを設定することもできます。
スピーカー搭載モデルならオリジナル音源で起床したり、くつろぐことも可能。音声に従ってトレーニングができる「フィットネスモード」も搭載されていますから、子供のためというよりも親(自分たち)のために欲しくなってしまいますね。
オーデリック
LC-FREE サーカディアン

一日の太陽の動きに合わせて活動することでサーカディアンリズム(体内時計)を整えることができます。オーデリックの「LC-FREE CIRCADIAN(サーカディアン)自動調光・調色」機能はその重要性を意識して、朝日に限りなく近い最大2万ケルビンのアズール色まで再現可能となっています。一般的なLED照明は最大6500ケルビン程度の色温度ですから、かなり突出した値です。
この機能が搭載されたオーデリックのシーリングライトは、朝の点灯から夜の消灯までをスケジュール設定することができます。もちろん、その間に上表の通り色温度も自動で変化していくので、心身を整えることが可能です。窓からの自然光の増減に合わせて自動で調光し、室内を一定の照度に保ってくれる機能もあります。
とてもハイスペックな一方、操作がちょっと複雑で扱いにくいところが難点です。なお、この機能が搭載されているモデルは8畳用と10畳用のみとなっています。
東芝ライテック
おめざめ&おやすみタイマー

シーリングライトが朝の目覚めや就寝前のリラックスタイムをサポートしてくれるのは魅力的でも、複雑な機能は要らない、朝晩だけスケジュールできれば十分とおっしゃる方もいることでしょう。そんな方には東芝ライテックの「おめざめタイマー」&「おやすみタイマー」搭載モデルが良いかもしれません。
おめざめタイマーは予約した時刻の30分前からゆっくり点灯。おやすみタイマーは設定した時刻の10分前から電球色に変化しながら少しずつ暗くなり、消灯または常夜灯になります。本当はもっと早くから就寝前のスタンバイが始まったほうが良いんですけどね。
ちなみに、東芝は家電事業を美的集団(ミデア)に売却しましたが、照明器具は東芝の傘下を維持しています。また、基本的に居室用シーリングライトは日本製となっている模様です(パナソニック、オーデリックも同様)。
スイッチボット
おはよう&おやすみモード

アマゾン・Echo(エコー)などのスマートホームデバイスを介することでシーリングライトを遠隔操作することができますが、基本的には点灯・消灯のみ対応で、色温度まで指定することはできません。その点、SwitchBot(スイッチボット)のLEDシーリングライトなら「おはようモード」&「おやすみモード」で起床ならびに就寝をサポートしてくれます。それぞれ30分前に最適な色温度と照度にスケジュールできる機能です。
スイッチボットのLEDシーリングライトは6畳用もあるので子供部屋にも最適。しかも通常税込6,580円からと低価格なのも魅力です。それでいてRa90の高演色で、全光束も適用畳数上限に近く十分な照度を得ることができます。
さらに、ハブ機能を搭載しているので、対応するエアコンやカーテン自動開閉機器、スマートプラグなどの遠隔操作も可能。人感センサーやドア開閉センサーと連携させることもできます。
以上、起床や就寝をサポートし、サーカディアンリズム(体内時計)を整えるのに役立つ、LEDシーリングライトを販売している4つのメーカーの機能を紹介しました。
子供部屋に設置するならスイッチボットがオススメです。6畳用が用意されており、価格も手頃。スマート家電に慣れ親しむことは子供の好奇心を育むにも役立つと思います。
一方で、スイッチボットのLEDシーリングライトはデザインがショボいです。その点で言えば、ラインナップが豊富なパナソニックやオーデリックは魅力的です。リビングダイニングに設置するならこの2社が有力候補と言えるでしょう。
様々な音と光のコンテンツが用意されているパナソニックのスピーカー搭載ライフコンディショニングシリーズ。ハイスペックなサーカディアン自動調光・調色機能を搭載したオーデリック製品。どちらも捨てがたいところです。
今回の記事を参考に、ニーズに合わせてお選びいただければと思います。
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