オカムラ(岡村製作所)が2015年の12月に発売すると宣言していたリビングデスク「rapport(ラポール)」。いつまで経っても売場に並ばないのでおかしいと思ったら発売が4月になったと聞き、それ以降も販売開始される様子がないと思っていたら、7月末になってようやく販売開始されたようです。
オカムラが社運を賭けた!?国産の「ラポール」
2016年度モデルだったはずがすっかり2017年度モデル扱いとなってしまったラポールですが、率直に言って悪くないんじゃないかと思いました。
正直、オカムラなので、引出し内部材は白塗りにした品質の悪い桐材で、スライドレールはニトリと甲乙つけがたいようなシロモノでもおかしくないと思っていました。しかしさすがに国産というだけあって、品質的には申し分なさそうです。
天板は天然木ではなくてメラミン化粧板。それで引出なしのデスク本体が6万円弱からというのはハッキリ言って高いです。ただまあ、ピエルナなどの既存の学習机との価格の整合性というものもありますので、この価格設定はやむなしだったのではないかと思います。
デスク本体は高いがオプション品は妥当な価格設定
デスク本体の価格は非常に割高感があるものの、それに比べると引出しなどのオプションは妥当な価格です。たとえばこちらの幅900mm用引出しは実質定価で税込15,228円。また、サイドチェストは同じく47,088円となっており、国産で引出内部材が桐またはファルカタであれば、おおむね妥当な価格と言えます。ほかの学習机との価格の整合性を図りつつ、買ってもらえる値段をちゃんと考えた結果でしょう。
オカムラのラポールは、個人的にはデザイン、コンセプトともに、割りと好きな感じです。天板がメラミン化粧板というのも、体裁よりも実を取るオカムラらしい設計と言えるでしょう。
一方で同じものをカリモク家具や浜本工芸が作ったとしたら、同じ値段でもっと質の高いものが作れるだろうなーというのも率直なところです。全体の質感からすると小島工芸あたりが作ってるんじゃないかという感じもしますが、それについては何とも言えません。
ラポールはおそらく、オカムラが本気でガンガン売っていくつもりではなく、あくまでライフスタイル提案型のコンセプトモデルに近いものだと思います。しかし、このデザインと価格帯で提供できるのなら、オカムラが本気を出せば面白い展開になっていくように思います。ピエルナなどの従来型商品とラポールなどの国産ハイエンドモデルという2本立てで、ちょっと本気でやってくれないかなーと、勝手に淡い期待を寄せております。
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