学習机メーカーの多くが人気モデルのランキングを公表していますが、意外とオカムラ(オカムラ製作所)はホームページやカタログを見ても掲載されていません。
先日の「家具新聞」にオカムラの学習デスク売上ベスト5が掲載されていましたので、順番に紹介してみたいと思います。なお集計期間は2016年1月から6月となっておりますので、2017年度モデルは含まれておりません。
【第1位】ピエルナ
一時の人気がなくなったとは言え、やっぱりオカムラと言えば「pierna(ピエルナ)」なんですね。しかもピエルナを冠した全シリーズを含めて1位かと思いきや、4位にピエルナ・コンパクトがランクインしているところを見ると、定番のピエルナのみで1位となっているようです。
デザインは優れているとは言え、個人的にはこの材質でこの値段はちょっとキビシーと感じますが、ピエルナのブランド力は未だ高いと世間が認めているのだと思います。
【第2位】ソラノ・プリティア
第2位は女子に人気の「sorano prettia(ソラノ・プリティア)」です。2017年度は高さ調節タイプに加えて広さ調節タイプも投入されましたが、それもやはり人気のデザインだからこそでしょう。
ただ個人的には、ホワイトの学習机が減っているということもあり、天板はいかにもMDF合板という感じの木目調にするより、ホワイトウォッシュ系のカラーリングにしてもらったほうが良いような気もします。
【第3位】ソラノ
オカムラ人気学習机ランキングの第3位は「sorano(ソラノ)」。ここまでは予想通りでした。ただ、MDFからアルダー無垢にバージョンアップして価格が上がったので、それを踏まえれば意外だった感じもします。個人的には以前のソラノ2のカラーリングのほうが好きだったということもありますけどね。
ちなみにソラノは単純にデザインが支持されているというだけでなく、オカムラのラインナップの中で唯一120cm幅が用意されているというところもポイントが高いのかもしれません。
【第4位】ピエルナ・コンパクト
もともと「のびデカ天板」が好評を博していたオカムラが投入したピエルナは意外と奥行が70cmもありますが、「pierna compact(ピエルナ・コンパクト)」は奥行を55cmに収めつつ70cmまで拡張できるというモデルです。
ドンドン売場から消えていくオカムラの学習机ですが、ピエルナ・コンパクトの派生モデルとも言えるピエルナVが残っていることが多いのも、単純にカタログ外モデルで他店と競合せず粗利を確保しやすいというだけでなく、消費者のニーズをガッチリ掴んでいるからかもしれません。
【第5位】テヌート
第5位は2016年度に初投入された広さ調節タイプの「Tenuto(テヌート)」。2017年度は広さ調節タイプを2つも増やしてきたのでもっと手応えがあったのかと思いきや、5位だったんですねー。もっとも、そんなことを言ったら、オカムラから「5位じゃダメなんですか!」と怒られてしまいそうですが(苦笑)
それにしても、2017年度は高さ調節タイプに加えて広さ調節タイプも投入された「NOVEL(ノベル)」は上位5位に入っていないんですね。個人的には割りと好きなデザインなんですけど、ちょっとオカムラの今後が心配です。
以上、オカムラの実質的には2016年度学習机人気ランキングをお送りしました。ちょっとネガティブな観測が先行してしまった印象ではありますが、個人的には別にオカムラがキライなわけではありません。むしろオカムラの独創的なスタンスが最近は好きです。
しかしながら今までは世間のトレンドがどうであろうと「そんなのカンケーねえ!」という感じだったのが、2016年度から天然木志向になったり、2017年度からは広さ調節タイプを投入したりしていることに、正直ちょっと戸惑いを感じております。
いや、天然木志向そのものは良いんですけど、引出しはそのまんまだったり、価格が付いていけないことになってしまっているのが困ったところです。そう考えると海外で大量生産するよりも、国内で「rapport(ラポール)」を少量生産するほうが、オカムラの未来は明るいのかもしれません。
2017年度は広さ調節タイプがどれだけランキングに食い込めるかが見ものです。
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