【速報版】脱ピエルナ!?オカムラの2016学習机はリビング対応&天然木路線に

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9月28日にオカムラ(岡村製作所)の2016学習机カタログ(デジタル版)が公開されました。まだ今年は実物を一度も見れていないのですが、カタログを見た限り、2016年度のオカムラの学習机はちょっと期待できそうです。

基本的に私はあんまり天板昇降式デスクが好きじゃないうえに、オカムラのデスク引出内部材は低級な白塗りファルカタ(洋桐)。おまけに金属製レールも低品質で、本体引出しは浅く、MDF合板主体で全体の質感もチープな割りに、近年は無駄に価格だけが高い。そんなわけでここのところまったく良い評価をすることができなかったんですけど、新商品のTenuto(テヌート)はちょっと面白いと感じました。



のびでかデスクの再来!?Tenuto(テヌート)

 

私が家具メーカーに勤めていた十数年前、オカムラの学習机と言えば「のびデカ天板」でした。いまのイトーキのターンアップ天板やコイズミファニテックの拡張天板みたいなギミックで、天板奥行が69cmから84cmに広がるというものです。現在では学習机の天板奥行は60~65cm程度が一般的ですが、当時は70cm前後が標準で、そこからさらに15cmも拡張できたというのが「のびデカ天板」です。

オカムラの2016年度新商品のTenuto(テヌート)は、まさにその「のびデカ天板」の再来を感じさせるものです。上写真のように上棚を天板上に上げれば奥行約60cm、上棚を天板の奥に取り付ければ奥行約68cmになります。リビングダイニングに置くときは奥行約60cmでコンパクトに、子供部屋に移してしっかり勉強するときには奥行を広くして約68cmで使用することができるんですね。

「のびデカ天板」が主流だった頃の主材はラバーウッド(ゴムの木)、のちにナラを使ったものもあったかと思いますが、今回はイトーキのリーモやコイズミファニテックのレイクウッドでもお馴染みのアルダー無垢。しかもピエルナのように天板昇降式じゃないベーシックデスク。これはちょっと、個人的にはうれしいですね。

まだ実物を見ていないので、引出内部材やレールがどうなのかは分かりません。また、このギミックはすごく良いと思うんですけど、ブックエンドの奥行が短すぎてA4版の教科書をしっかり立てるのは難しいんじゃないかなと思います。早く実物を見て確認してみたいところです。

 

2015/10/05追記:よくよく考えたらテヌートはベネッセ&カリモク家具の「学びデスク 広さ調節タイプ」のオマージュと言えるかもしれません。

 

ピエルナの最高峰「ノワイエ」はウォールナット無垢

 

2015年度までのピエルナの高級モデルと言えばナラ突板のピエルナ・レイノだったんですけど、2016年度は何を血迷ったのか、ウォールナット無垢「noyer(ノワイエ)」を投入してきました。これで引出内部材が白塗りファルカタだったら爆笑ですけど、この価格、中国で作って中国の富裕層にでも売るつもりなんでしょうか?

おっと。実物を見ないうちに滅多なことを言うもんではありませんね。イトーキの1962のような本気のデスクかもしれません。実物を拝む機会を楽しみにしたいと思います。

 

ソラノは2から1になってアルダー無垢に

 

2015年度までの「sorano2(ソラノ2)」は「sorano(ソラノ)」と名前を変え、MDF合板だったのがアルダー無垢になりました。ピエルナ・ノワイエと言い、ソラノと言い、インドネシア生産から中国生産に切り替えたのでしょうか?だとしたらますます、2016年度のオカムラは期待して良いのかもしれません。

もともとのソラノ2のナチュラル×スカイブルーのツートンカラーは好きだったんですけど、Newソラノのブラウンツートンもなかなか素敵な色合いです。ただ、ワゴンとのセットで税別定価90,000円が同110,000円ですからねー。消費者がついて来れるでしょうか?

 

2016年度オカムラ学習机はお値段据え置き

価格については、2016年度オカムラ学習机は対前年で一部商品を除いてお値段据え置きとなっています。まあ、2014年度に最大30%、2015年度に10%も値上げしましたからね。どう考えても、これ以上の値上げは無理です。完全に品質と価格の間にギャップが生じてしまっています。

それにしても驚いたのが、2016年度は基本的にラインナップはそのままに、ピエルナ・ノワイエ、テヌート、「FALTE2(ファルテ2)」と、3つもラインナップを増やしてきたことです。のびデカ天板の時代やピエルナ絶頂期にはオカムラの学習机は店頭にたくさん並んでましたけど、近年はどこの店でもサッパリです。新商品は比較的並べてもらいやすいとは思いますけど、逆に昨年度投入の「krilo(クリロ)」などが押し出されるだけのような気がします。

 

とまれ、2016年度のオカムラ学習机は、2015年度までのピエルナ一辺倒ではなく、他社同様にリビング対応と天然木デスクの拡充に向けて動き出したようです。昨年度のピエルナ10周年が良い潮時となったのかもしれません。これで新商品のテヌートがヒットしてくれれば、良い感じにビジョンを描くことができそうです。

オカムラメーカー2016学習机
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