リビング学習にはコリッす!?ニトリ版スタディアップデスク「COLIS」ODL-311

家具販売店や百貨店の多くが売上の前年割れに苦しむ中、快進撃を続けるニトリ。ここ数ヶ月は概ね全店ベースで前年比+10%以上、既存店ベースでも+5%前後の好調を維持しています。

ニトリの好調の秘訣は、都心部への積極出店と、EC(Eコマース)との融合と言われています。テナント料が高くても人口密度が高い都心部への出店は、多数の集客が見込めるとともに、一定の成果を出せば「ニトリでもダサくない」という評価を得ることができます。また、ECとの融合により、車がなくても買い求めやすく、家に帰ってから家族と相談したうえでポチッとやることができるというわけです。

そんな、向かうところ敵なしのニトリ。学習机メーカーとしても積極的に組まないわけにはいきません。しばらくニトリとは距離を置いていたコイズミファニテックも数年前から積極性を出し、ついには売れ筋商品までも差し出しました!



ニトリ×コイズミファニテック「COLIS」

2016年度以降、コイズミファニテックの学習机の売上をけん引しているのは、スタディアップデスクとSラックの2つと言っても間違いではないと思います。目下、快進撃を続けるニトリとしては、現状に慢心するのではなくやはり売れ筋商品は欲しいところでしょうし、コイズミファニテックとしても売れるものを差し出して売上を作りたいところだと思います。

そのようなお互いの思惑が一致した結果、完成したと思われるのがこちらの「COLIS」。よく見ると商品ロゴの下に小さく”Compact Living Study”と書かれており、このフレーズの頭文字を合わせて「COLIS」と命名されたのでしょう。決して「子リス」ではないと思います(笑)

なお、カラバリは上写真のライトブラウン(ODL-311ANWT)とホワイトウォッシュ(ODL-311WWPR)の2色です。

 

スタディアップデスクのギミックを採用

「COLIS」は実に興味深いデスクです。スタディアップデスクのように親や家庭教師が子供の横からサポートしやすいように脚を内側に取り付けられるギミックを採用しています(上写真))。

また、スタディアップデスクの天板サイズは105×55cmが標準ですが、「COLIS」はそれより幅が10cmコンパクトな95×55cmで、スペースに限りがあるリビングダイニングに置きやすいサイズ設計となっています。

 

Sラックはルトラのような仕様

ニトリ×コイズミファニテック「COLIS」ODL-311出典:ニトリ楽天市場店

「COLIS」にセットされているラックはSラックのベーシックタイプと同じように見えますが、若干異なります。気が付きにくいところですが、上写真の通り、上半分は裏表を組み替えることができるようになっています。これは「Rutra.(ルトラ)」のマルチラックで採用されている仕組みですね。

ほか、Sラックのベーシックタイプと比べると、仕切り板が1枚少ない、フックがない、時間割表がない、という具合に、ないない尽くしですが、これもコストを抑えるためでしょう。あと、デスク側面にセットできるように幅が5cm短くなっています。

 

「COLIS」より「Rutra.」?

「COLIS」はデスク天板が天然木ではなく、この点でもコストが抑えられていると言えます。それほどコストにシビアな「COLIS」は、果たして「買い」と言えるでしょうか。

「COLIS」のLEDデスクライトは「ECL-611」と思われるので、これが楽天市場では12,000円弱から(2016/12/16現在)。セットのマルチラックはプロパーのベーシックタイプよりも廉価仕様ではありますが、コスト的にはほぼ同じとして同じく約24,000円から。

一方、「COLIS」のセット価格は税込69,900円。ここからLEDデスクライトとマルチラックの価格を引くと、デスク+ワゴンは33,900円程度が妥当と考えられます。

ルトラの幅90cmデスクとスリムワゴンをセットすると、楽天市場では36,600円程度から。ルトラにはスタディアップデスクのように脚の位置を変えるギミックはないものの、鍵付きの引出しが1杯付いていますので、それを考慮すると「COLIS」は決して安くないと言えるでしょう。

ルトラの90cm幅デスク+スリムワゴン+ECL611+マルチラックのセットを楽天市場で購入すると、ニトリの「COLIS」とほぼ同じ価格となります。ルトラは天板の幅が5cm短くなるものの、4本脚ですから親が横からサポートすることもできますし、鍵付きの引出しもあります。天板は木目調の高圧メラミンで質感も良いし、キズも付きにくいです。

マルチラックの機能もほぼ同じですので、デザインの好みを抜きにすれば個人的にはルトラのほうが良いのではないかなと思います。

 

期せずして、「おねだん相当ニトリ」であることを証明してしまったわけですが(苦笑)、それでもナフコ・オリジナルのスタディアップデスク廉価版(2018年度モデルはNODL-830WWLP)と比べれば断然良いです。

ナフコのはお店にとっては利益が大きくて良いでしょうけど、消費者にはメリットがありません。このことを見ただけでも、ナフコが不調な一方でニトリが好調を維持しているのは納得できますね。

 

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