ニトリの2021学習机が販売開始!「リビオ」値上げ&ラインナップ大幅減

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ニトリ2021学習机カタログ

世間ではコロナウィルス流行の第3波により、多くの業種から悲鳴にも近い声が上がっています。

そんな中にあって快進撃を続けるのがニトリ。前年実績を下回ったのは多くの店舗で営業を自粛した4月だけで、それ以外の月はこの11月まで平均10%以上も売上を伸ばしています。

しかも今月16日から島忠ホームズにTOBを仕掛けると発表。その結果は12月28日の買付完了を待つ必要があるかもしれませんが、おそらくは先に手を挙げたDCMホールディングスからの略奪愛に成功するかたちとなるでしょう。

さすがニトリと感心するわけですが、そのニトリでさえも一筋縄ではいかないのが学習机です。11月下旬になって今年もようやくカタログと一部モデルが店頭に並び始めましたが、2021年度はかなりの大改革を実施した模様ですよ。

 

くみあわせですくDXが20%も値上げ!

ニトリの学習机と言えば、かつては椅子付きで税込49,900円の組み替え式デスク「くみあわせですくデラックス」が主力でした。消費増税や原料コストのアップという要因もあったものの、椅子が別売になり、ワゴン天板もリフティング式ではなくなり、デスクライトもコンパクトになるなど、年々仕様が劣化してきている印象です。

そして2021年度版の「リビオC」は前年度から特に仕様が変わったようには見えないのですが、価格は1万円もアップして税込59,900円に。実に約20%もの大幅アップとなりました。

近年はカラーデスクの人気がなくなって天然木の「メルシー」に人気を奪われつつあることは明らかでしたけど、価格を維持できないほどロットが減ってきてたんでしょうねー。これほど値上げすれば更なるロットの減少は免れないわけで、来年度以降もちょっと心配です。

2020/12/12追記:リビオSE登場

リビオの廉価版「リビオSE」(上写真)が投入されました。書棚を4分割ではなく2分割とすることでコストを抑え、税込49,900円という価格を実現しています。

それにしても昨年度の「リビオS」からの流れとは言え、「iPhone SE」と同様のコンセプトというネーミングがツボですね(笑)そのうち、「リビオPro」とか「リビオMax」とかも登場するんでしょうか。

2021/03/16追記:リビオC、リビオSEともベトナム製ですが、リビオCの引出し内部材は白塗りの桐、リビオSEはフィルム貼りとなっています。

メルシーがマレーシア製に?

くみあわせですくデラックスに変わって人気となっているのが天然木突板天板の「メルシー」です。「くみあわせですくプレミアム(メルシーR組み合わせタイプ)」はお値段据え置きの税込69,900円なので、よりメルシーの人気に拍車が掛かりそうです。

ですが、メルシーも安泰とはいかないようで、実は中国製からマレーシア製に切り替わっています。確認したのはくみあわせですくの西日本専用品(TK)だけなので他のタイプは違うかもしれません。また、過去にも中国製とタイ製が併売されていた時期もありました。なので、一概に品質が変わったとは言えないのですが、マレーシア製は引出しが桐ではなくファルカタ(洋桐)になっています。

2020/12/15追記:西日本専用品(TK)はくみあわせですく、ロータイプデスク、ユニットデスクともにマレーシア製であることを確認しました。
2021/03/17追記:現在は店頭を除いて「RN」で統一され、日本全国同じものが届く体制になっている模様です。

 

新登場!くみあわせですく(フォート)

新登場のデスクもあります。「くみあわせですく(フォート)」はバックパネルを採用した組み替え式デスクです。昨年度くろがね工作所がニトリで販売していたラティックもどき(RP-NT20)にちょっと似た雰囲気ですが、まだ実物を見ていないのでくろがね工作所が作っているのかどうかは分かりません。USBポート付きの2口コンセントを採用していることから、くろがね工作所とは違うような気がするんですけど果たしてどうでしょうか。

なお、フォートには書棚下台のない「デスクパネルセット(フォート) 」のほか、「ハンガーラック(フォート)」もラインナップされています。

2021/03/16追記:フォートの実物を確認したところ、くろがね工作所製ではないと判断しました。インドネシア製で、引出内部材はフィルム貼り、デスクライトとコンセントも「ルミエS」「クロS」と同じです。ただし、フォートは全段フルスライドレールとなっています。

 

引出し付きダイニングテーブルも登場

ニトリの学習机カタログはこれまで、くみあわせですくデラックスなどの誰が見ても学習机と分かるものがメインでした。ところが、2021年度はちょっと様子が違います。「PLABO N」などリビングダイニングに置くのに良さそうなコンパクトなデスクがメインのようになっているのです。

ダイニング学習の提案として登場したのはフルスライドの引出しを両面に設けたダイニングテーブル「アルナスR P」。合わせて、幕板に固定できる「クランプコンセントボックス(USW-15)」も登場しています。

ニトリはこれまでもリビングダイニング学習を意識した商品開発をしていましたが、2021年度からはそれが一気に加速した感じがします。

 

ラインナップ大幅減

202120202019
コンパクトデスク2台3台2台
学習机10台14台15台
ベッドデスク3台3台3台
合計15台20台20台

ニトリがリビングダイニング学習を意識していると言うと、コンパクトなデスクを増やしていると誤解されるかもしれません。実際はそうではなく、全体のラインナップ数が減って相対的にリビングダイニング向けが増えているように見えるだけです。そのことは上の表を見れば明らかでしょう。

上表はここ3年間のコンパクトデスク、ベーシックデスクや組み替え式デスク、ベッド付きデスク、およびそれらの合計台数をまとめたものです。コンパクトデスクやベッド付きデスクの台数はほぼ変わっていませんが、学習机のラインナップは減ってきています。ちなみに2015年度は学習机が17台でしたから、この1年で一気に減ったことがお分かりいただけると思います。

それだけではありません。2021年度はとうとう天板昇降式デスク「ハイト」と廉価版カラーデスク
 「DNS」がカタログから消えました。また、イトーキの学習机もなくなってしまったようです。

ニトリではカタログに掲載されない机が店頭に並ぶこともあるので現時点ではまだハッキリしたことは言えないものの、ラインナップを縮小する傾向にあることは間違いないでしょう。

 

うーん…。かつては日本一学習机を売ると言われたニトリでも厳しいですかー。コロナ禍でテレワークが進むとともにデスク関連品がよく売れていたと聞いていたので、てっきり学習机も維持されると思ってましたが、残念ながらそうは問屋が卸さないようです。

もっとも、ニトリの学習机の売場展開は年々後ろ倒しされていたので、こうなることはある程度わかっていましたけどね。今後はできるだけ現状を維持できるように頑張って欲しいものです。

 

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