先日来、新居に設える家具やファブリックを見に家族で家具店に足を運ぶ機会が増えています。
消費増税後の反動や新型コロナウィルスの影響で客足に影響がありそうなものですが、意外と閑古鳥が鳴くという感じではありません。実際、昨年11月から今年1月にかけて前年割れとなったニトリの月次売上高推移を見ても、2月は既存店・全店ともにプラス成長となっています。
姉妹ブログである「New!収納教える.com」も好調で、特に年明け以降は対前年で50%以上もアクセス数を伸ばしています。まあ、収納に興味を持つ人が増えるということは不景気の表れでもあるので、素直に喜べないところもあるんですけどね(苦笑)
一方で学習机はどうかというと、これがかなり深刻な状況になってきていると感じます。まずは当ブログのアクセス推移から見てみましょう。
「学習机評論家のオススメ」アクセス推移
上のグラフは当ブログの2019年6月から2020年2月までのアクセス数を前年度同時期のものと比較したものです。
前年度は1月2月と順調にアクセスを伸ばしており、本来の学習机商戦のピークの時期と重なっています。一方で今年度は消費増税前の8月から9月にかけてアクセス数が30%ほど伸びましたが、その反動で10月以降は前年実績を大きく下回っています。また、2月はとても商戦ピークとは思えないほどの下落となりました。
ちなみに、12月末から1月中旬にかけては無印良品のオンラインショップがメンテナンスのため停止しており、その影響が当ブログにも及んで特需とも言えるアクセス増がありました。にもかかわらず前年実績を下回ったのですから、学習机市場全体としては10月以降コンスタントに30%以上の下げ要因があったと考えられます。
もっとも、当方ブログのアクセス数だけを以って学習机市場全体を語ることは無理があります。無印良品のオンラインショップだけでなく、近年はキュレーションサイトという競合の影響もあります。経済産業省による家具の生産動態統計と比較しても一致するところとそうでないところもあり、あくまで学習机市場全体を推し測る上で参考程度にしかなりません。
島忠ホームズでも現品処分進まず
年明け以降、島忠ホームズ、東京インテリア家具、IKEA、ニトリ、ナフコ21スタイル、マナベインテリアハーツ、藤光家具などに足を運びました。しかし、例年ならば2月を過ぎると展示現品の処分が進むはずなのですが、いずれの店舗でもシーズンオフに向けて売場縮小の動きは見られません。
島忠ホームズでは各メーカーとも3千円から5千円の値引き(売価の3〜10%に相当)を実施していますが、これは例年と変わらないことで現品処分というわけではありません。展示台数は概ね商戦ピークを維持しているという感じです。
東京インテリア家具では5月納品も
東京インテリア家具でも現品処分は進んでおらず、お届けが5月になる売り越し商品もありました。一昔前であれば、そんなに先の納品になるようなものなら現品を売ってしまうところです。
当方ブログのアクセス推移を見ても、政府が休校を要請した日(2月28日)からアクセスが急減しています。おそらく家具販売店も今はやむを得ない状況と判断し、売場は縮小せずに来客が戻るのを待つというスタンスなのでしょう。
また、学習机は中国で生産しているものも多いですし、国産品であっても材料は中国などに依存しています。納期が先になるからと言って人気のある商品を現品処分してしまうと売場がスカンピンになってしまうので、敢えて現品処分を急がないのかもしれません。
実際のところは各社各様だとは思いますが、納期の遅れは今に始まったことでもないので、今回の新型コロナウィルスを契機にますます学習机商戦の通年化が進む可能性があると思います。
というわけで、分かったような分からないような話でスイマセン(苦笑)ただ、メーカーや販売店の方々にとってはピンと来るところもあるのではないかと思います。
一般消費者としては学習机商戦が以前のようにピークと言える時期がなくなることで、シーズンオフのディスカウントが期待できなくなるということを意味します。また、新商品が発売される機会は減り、少ない定番商品から選択するという状況が進むことが考えられます。
そうなると、ますます学習机市場は面白くなくなってしまいますねー。私としてもネタが不足して困ってしまいます(苦笑)
なお、そういう状況ですので、今後はブログの更新頻度が減ることになると思います。決して、アクセスが増えている収納のほうに注力するというわけではございません(笑)ご相談には引き続きお答えして参りますので、ドシドシお寄せください。
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