先日の12月4日(日)にコイズミファニテックのショールームで開催しました「学習机って本当にいるの?!学習机評論家とコイズミデスク開発者を囲んで座談会」は、おかげさまで大変盛況で無事に終えることができました。ご参加くださった皆様、コイズミファニテックの皆様には、重ねて御礼申し上げます。
今回は初めての企画ということで、色々と不安がありました。最悪の場合、「サクラ」を呼ばないといけないんじゃないかと思っていたのですけれども、フタを開けてみれば早々に募集を打ち切らせていただくことになるほどでした。
また、座談会と銘打ったものの、果たして質問など出てくるのだろうかという不安もありました。しかし、予想に反して参加者の皆様からアツい質問を多数お寄せいただき、結果として十分にお答えできなかったことは本当に申し訳なく思います。お子さん連れだとどうしても時間の制約があるかと思って配慮したつもりが、完全に裏目に出てしまいました…。
兄弟姉妹で学習机を買うタイミングは?
たくさんご質問をいただいたにもかかわらず十分に回答できなかったので、本当はここですべてのご質問にお答えしたいところなのですが、それをやっちゃうとせっかく手間暇掛けてユーザーの声を拾い集めたコイズミファニテックの皆様の多大な御苦労を台無しにしかねません。そこで今回は、一番多かったご質問の内容だけ取り上げたいと思います。
今回の座談会で一番多く寄せられたご質問は、兄弟姉妹の学習机に関する内容でした。兄弟姉妹で学習机を購入する場合、一気に買ったほうが良いのか、別々のタイミングで買ったほうが良いのか。どこにどのように置けば良いのか。机を並べるとケンカするんじゃないのか、などなど。
これらに対する答えは、残念ながら正解がありません。いや、そもそも学習机選びそのものが正解なんてないんですけどね(苦笑)
ちょっと話が変わるんですが、私は収納のプロとして今までにたくさんのお宅にお邪魔してきました。もちろんほとんどが収納の悩みを抱えているご家庭で、ありていに言えば片づいていないお宅です。
そういう状況のお宅の方は、「片づいていない状態=何かが間違っている」と思われていることが多いのですが、実はそうではないのです。「あれもしないといけない、これもしたい」と色々なことを優先順位の高いものから順番にやっていった結果が今の状態で、間違っているどころか、すべてその時その時の正解を選んでいった結果が今の状態なのです。
たとえば時間がなくて片づけられないという場合、仕事を辞めたり、家事をサボれば、片づける時間を作ることはできたでしょう。でもそれをやっちゃうとまた別の問題が起こった可能性が高いわけです。
仕事を一生懸命やりすぎた結果、家族に愛想を尽かされるというオチもよくある話です。同様に、モノとして最高の学習机を手に入れて満足したつもりが、子供が不満を抱いてしまったなんて話もないとは限りません。ゴール地点をどこに置くかによって正解は異なりますし、兄弟姉妹であっても、一人っ子であっても、基本的には一人一人を見なくては何が正解だったかは判断できないのではないかと思います。
話を余計にややこしくしてしまった感がありますが(苦笑)、つまるところ、わたし個人としては、兄弟姉妹の存在は横に置いておいたほうが良いと思います。我が家の場合、娘の小学校入学に際して学習机を購入することを決め、息子には同じく入学のときに買い与えるつもりでした。しかし、息子は当然自分もお姉ちゃんと一緒に買ってもらえるもんだと思い込んでいて、それで仕方なく同時に同じものを購入することにしました。
結果的にそれが正解だったのか間違いだったのかは今もって分かりません。ただ、息子は満足してくれたと思います。私は当時、息子の分の学習机のお金が用意できなくて、未だに妻に借りたままになっているんですけどねー(苦笑)それで私は妻の尻に敷かれて主夫をやっているわけです(←ウソです・爆)
まあそんな具合に、座談会では私も予想しなかった非常に濃い内容のご質問が多く飛び出しました。とてもじゃないですけど、1時間ですべてのご質問に回答することはできませんでした。
そんなわけで、最終的に、当初1時間の予定が2時間半にも及びました。参加された皆様におかれましてはご不満も多々あり、私としても反省すべき点が多かったと思っておりますが、コイズミのKさんからブッ飛び発言が飛び出すなど本当に大盛り上がりで、ご満足いただけたのではないかと思っております。
是非また、今回のような座談会をやりたいですね!大阪以外でというのもアリ、ほかのメーカーさん主催でというのもアリ!学習机メーカー総乗りで場外乱闘というのも面白いのではないかと思います。いや、これはさすがにヤバいですか(笑)
ともあれ、私としては今後も皆様のお役に立てるような面白い企画をできればと思っておりますので、乞うご期待ください!
【コメント】 皆様からご質問・ご意見など
収納マンさま
こんにちは。
結果はどうだったのだろうと、日に2度は覗いていた甲斐がありました。
熱気が伝わってくるような内容で、楽しく拝読させてもらいました。
来年のコイズミさんのデスクが楽しみになりました!!
タケタケさま
え?そんなに気になってましたか!
こりゃあ全国行脚しないといけませんね~。
東京→東京本社があるイトーキ主催
名古屋→愛知県に本社があるカリモク家具主催
広島→広島県に本社がある浜本工芸主催
いいですね~~(*´艸`*)
もちろん、コイズミファニテック主催で全国行脚も良いですが。
冗談はさておき、本当に想像以上に盛り上がりました。
人数的にも、午前と午後の2本立てを検討したくらいですし、質問やご意見はこんなにたくさんいただけるとは想定しておりませんでした。
しかもご質問いただいた内容がどれもハイレベルで、1つにつき1時間くらいじっくり時間を掛けたいほどでした。
こういうのは本当に、是非是非これからもドンドンやっていきたいです^^
収納マンさま
こんにちは。お返事ありがとうございます。
そりゃもう、気になって気になって。
座談会前日に、コメントを一言書こうかどうしようかと悶々としておりました(^^ゞ
座談会が大盛況だったのは、偏に収納マンさまの誠実な人柄によるところかと。
「ネットで検索」が一般的になった結果、比較サイトは増えましたが、逆に率直な感想・批評を載せてくれるサイトは探しにくくなりました。
見ず知らずの人間の購入相談に真剣な対応をしていただけるなんて、ありがたい話です。
ということで、関東でもどこかが座談会をやろう、なんてなってくれると嬉しいんですけど。(^^
ところで、「お片付け体験」はどんな感じだったのでしょうか?
Sラックを使っての体験会かな、と思っていたのですが。コイズミさんのデスクって、棚(といっていいのか…)が最低限ついてくるからSラックって立ち位置厳しそうにも見えるのですが…。
Sラックファンとしてはこのまま消えずに改良されていってくれると嬉しく思います。
>兄弟姉妹で学習机を買うタイミング
我が家も今更ながらに痛感しております。
長子に机を買っていなかったがために、スタンドライトが3台並ぶ我が家のダイニングテーブル…(ーー;)
タケタケさま
いや~、そんなに注目していただいたとは恐縮です^^;
でも確かに、昨今のキュレーションサイトの問題もありますが、このブログを立ち上げることにしたのは、それ以前からあまりにもいい加減な情報を載せたブログなどが目立ち、しかもそれが検索結果の上位に上がっていることが多いと感じたから、ということもあります。
もっとも、私のようないい加減な者が言うのもおかしな話ですが(苦笑)
当日同時開催された「お片付け体験」については、結局、私が座談会のほうに掛かりっきりだったもので、まったく見れていないんですよ~。
最初から内容の監修もしておりませんので、具体的なことは分かりません。
ただ、最初は戸惑っていたお子さん方も徐々に打ち解けていき、ショールームのお姉さんと楽しくお片づけを学ぶことができたと聞いております。
日頃、自分の親からしか学べないようなことを、親の目から少し離れて学ぶという体験は新鮮だったのではないでしょうか^^
タケタケさんはSラックのファンなんですね!
それはコイズミファニテックの方々が聞いたらすごく喜んでくれると思います^^
デスクライトが3つダイニングテーブルに並んだ状態というのは確かに違和感がありますけれど、それもお子さんの願いを叶えた結果ですから、それはそれで素敵なことだと思いますよ^^
普通じゃないところがむしろ「我が家らしさ」ではないでしょうか。
私は逆に、最近は子供の意向など無視して大人の価値観を押し付ける傾向があるような気がしてなりません。
「子供部屋を片づけて欲しい」ということでお手伝いをさせていただくと、だいたい引出しの中からはガラクタのようなものが出てくるんですね。
折り紙の切れ端だったり、プラ板で作ったキーホルダーだったり。
そういうのが出てくると、親はたいてい「そんなもの捨ててしまいなさい」と言うのです。
逆に、おじいちゃんにもらったちょっと高価なオモチャを子供が捨てようとすると、「それは置いておきなさい」と言うのです。
あまりダイレクトには言いませんが、そういう価値観の押し付け方は間違っていると思うのです。
そういう風に言われると、子供が片づけられなくなってしまうのは当然でしょう。
私は、親が子供にできるのは環境を作ってあげることだけだと考えています。
子供は親が与えてくれた環境の中で、自分で考えて行動すれば良いのです。
それに対して親があれこれ言う必要はないと思います。
ひるがえって、タケタケさんは、お子さん方の願いを叶えてあげたわけです。
当然、デスクライトが3つも並ぶのはおかしいと思ったことでしょう。
それでも、お子さん方の願いのほうを優先させたわけです。
それは簡単なことのようで、一大決心であったと思います。
とても素敵な親御さんだと思いますよ^^
収納マンさま
お返事遅くなりました。
ネットは店員に尋ねるよりも罠がいっぱいです…(ーー;)
収納マンさまのように、真摯に知識からお答えいただけるだけで、十分ありがたいと自分は感じております。
だからいつまでも居座…ゲホゲホ。
>親の目から少し離れて学ぶという体験
>コイズミファニテックの方々が聞いたら
片付けというのは、親の影響が出るので、片付け下手な自分からすると親以外の大人から学べる機会っていいですよね。
Sラックは良い物だと思っているのですが、自分、結構ニッチ層な自信があるので…。
知人にランドセルラックを聞かれたら、こっそり勧めてはいます。
とりあえず、机が浜本工芸さんになったら本棚代わりに買いたいなとは考えていますが、来年机を買えるのか!?
>大人の価値観を押し付ける傾向
耳が痛いです。押しつけていない自信はないですね~。
できるだけ環境を作ろうとは思っていますが。環境の作成には先立つ物がありますし、かけられる量は決まっていますし。
何をしてもそうなんですけどね(^^ゞ
子供のおもちゃ置き場には折り紙の切れ端とかありますね。しばらくほっといて、溢れてきたら捨てて良いかは聞いていますが…。気合いで自分の棚に詰め込んだりするので、まあそれも良いかとほっといてます(^^
物を積み上げても平気な性質だから気にしないのであって、きれい好きな方が捨てちゃってしまうのも仕方のない面もあるかと。
我が家のデスクライト。
3台目はルピナス「EK320-WH2」になりました。
それぞれ子供は大事に使おうとしてくれているので、各の机が揃うまでは我が家らしさとして諦めます(^^ゞ
タケタケさま
お子さんが”気合いで自分の棚に詰め込んだりする”とか、3台のデスクライトを”大事に使おうとしてくれている”というのは、お聞きしていて本当に微笑ましいです^^
子育てをしていると、逆にこちらが育てられているんじゃないかと思わされることがあります。
・伝えたつもりが伝わっていない→こちらの伝え方が悪い
・子供に注意しようとしたら自分も同じようなことをしていた
などなど。
そんなことに気付くと、まず自分自身を改めようと思ったり、逆に「まあ、良いか」とあきらめることができたり。
そんなことをやっているうちに、良いタイミングで学習机が決まるんじゃないでしょうか^^