マルニ木工は広島市に本社を置く総合家具メーカー。
財務悪化のため現在は家電量販店大手のエディオン傘下となっている。
地中海シリーズなどエレガントなデザインの家具を得意とし、近年はネクストマルニなどデザイナー主体のプロジェクトにも取り組んでいる。庶民的な感覚もあるカリモク家具に対し、マルニ木工は知識層や富裕層向けという印象がある。
マルニ木工の学習机は2000年頃の学習机市場参入当時から「フレンディ」というシリーズ名で展開している。その後にカリモク家具も学習机市場に参入して高級学習机ブームとなり、浜本工芸、マルニ木工、カリモク家具の3社は高級学習机御三家となったが、中国製であること、その割りに価格が高いこと、これといった特徴を出せなかったこと、マルニ木工自体の経営が傾いたことなどから、次第に売場での展示台数を減らすこととなり現在に至る。それでも商品ラインナップを減らすことなく維持できていることは個人的には驚きである。
マルニ木工の学習机でなかなか良くできていると評価したいのはFriendy Step2(フレンディ・ステップ2)。
人気に陰りのある天板昇降式デスクですが、天板の高さを変えられるだけでなく、奥行も2段階に変えることができる点が、リビングダイニングに置くのに適した、他社商品にはないギミックだと思います。
引き続きましては、2015年度の新商品である、Friendry Porch2(フレンディ・ポーチ2)。
Friendry Cube3(フレンディ・キューブ3)も似たようなギミックを持っていますが、基本的にはカリモクのSpaio kids(スパイオキッズ)を模した、袖ワゴンと上棚を用いた組み替えができる学習机です。キューブ3よりも脚形状が機能的にもデザイン的にも良いことと、他社には少ない105cm幅という点を評価したいと思います。
材質や価格の面で言うと、マルニ木工の学習机はアクタスのオリジナル商品やヒカリサンデスクなどと比べても遜色はないと思いますが、もう少し頑張るだけで浜本工芸に手が届いてしまうという難しいポジションです。もっとも、カリモク家具の価格設定を見ても、浜本工芸の価格設定が安すぎるというのが正確なところだとは思います。
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