リビンズのkiduku(キヅク)FOREST(フォレスト=コイン3)は堀田木工所コイン2の劣化コピー

リビンズ(livins)はメーカーではなく家具ボランタリーチェーン(共同仕入会社)。もっとも商品の企画もやっていますので単に仕入れて卸すだけではなくノンハブメーカー(工場を持たないメーカー)のような側面も持っています。

リビンズには全国120店舗の家具店が加盟しており、店名そのものに「リビンズ」の名称が含まれるところもあります。ちなみに他の家具ボランタリーチェーンにはジェフサニッポンインテリア瀬戸内ファニチャーファミリーなどがあります。いずれのボランタリーチェーンも加盟店は基本的に小規模の家具店が多く(※)、加盟店がまとまってメーカーと交渉することによって仕入価格を安くしたり、信用を担保するという目的があります。

※ジェフサには、村内(東京)、米三(富山)、ファニチャードーム(愛知)など割りと大型の家具店も加盟しています。

 

リビンズの学習机ブランド=kiduku(キヅク)

リビンズ・kiduku(キヅク)リビンズ・kiduku(キヅク)スクリーンショット

リビンズは2015年度か2014年度から、kiduku(キヅク)というブランド名の学習机を取り扱っています。今まで通り、コドモデスクというラインナップもありますが、コドモデスクにはコイズミファニテック、イトーキ、くろがね工作所、その他のメーカーの学習机も含まれています(ただしメーカー名は出さず基本的に商品名も前面に出していない)。リビンズとしては自社企画商品であるキヅクを積極的に売っていきたいということだと思います。

なお、リビンズは楽天市場にもショップがありますが、学習机の取扱いはありません。



フォレスト(別名:コイン3)はコイン2の劣化コピー

リビンズ・キヅク・フォレスト※リビンズ・キヅク・フォレスト(スクリーンショット)

キヅクにはPOLO(ポーロ)TRY(トライ)GRIMM(グリム)FOREST(フォレスト)の4アイテムがあるのですが、私は残念ながらフォレストしか見たことがありませんので、今回はフォレストについて紹介したいと思います。

フォレストはどういうわけか別名としてコイン3という名称が付けられており、私は初めて店頭で見たときにてっきり堀田木工所の学習机だと思いました。堀田木工所のカタログ外モデルにCOIN2(コイン2)という学習机があるからです。

ところが目の前のコイン3は中国製で、作りも国産の堀田木工所に比べるとちょっと雑です。そこでてっきり堀田木工所がとうとう中国生産品に手を付けたのかと思ったのですが、すぐにリビンズの商品だということが分かりました。私がリビンズのコイン3を見たのが昨年のことだったか一昨年のことだったかハッキリ分からないのですが、ひょっとしたら堀田木工所から物言いがついたのかもしれません。

リビンズが意図的にコイン3という名称を使ったのかどうかは分かりませんが、堀田木工所のコイン2と同じく主材はアルダー材の自然塗装。製造は中国ということでさずがに堀田木工所と言えど国産と比べると品質の見劣りはありますが、価格は半値程度です。何も下調べせずに雰囲気と値段だけで飛びついてしまう可能性は十分あると言えるでしょう。

もっとも、価格がこれだけ違うわけですからコストパフォーマンスが良い商品だと言うことはできますし、構造的欠陥もなく特段目立った問題もない商品ではありますが、ちょっと個人的には「なんだかなぁ・・・」という感じがする学習机というのが率直なところです。

メーカーリビンズ2015学習机
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【コメント】 皆様からご質問・ご意見など

  1. つむぎ より:

    記事にしていただき、ありがとうございます!
    買いそうになった時も、どうしてこんなに安いのかと疑問に思っていました。
    中国製でオイル塗装はこんなに価格が下がるということでしょうか。
    でも、思ったよりけちょんけちょんに言われてなかったので安心しました。

    • 収納マン より:

      つむぎさま

      こちらこそありがとうございます^^

      大塚家具製造販売の自然塗装のデスクもそうですが、自然塗装は私が思っている以上に安くできるようです。そりゃあまあ、製造(塗装)工程を考えれば当たり前と言えばそうなんですけどね。

      私は決して中国産だからダメ、国産だから諸手を挙げて良いというような国産品信者ではないので、自然塗装のデスクが良くて決められた予算があるという方にとっては選択肢のひとつとして十分にアリだと思います。

      ただ一方で業界の人間の一人としては、「コイン」の名称のいきさつも含めて、こういう流れには将来的な不安を感じずにはいられません。