2015年度にこちらのブログを立ち上げてもう8年目になりますが、リビンズの学習机を検討しているというご相談を受けたことがほとんどありません(いま確認したら2件ありました)。リビンズの学習机に関する記事のアクセス数も、ほかのメーカーなどに比べれば極めて低調です。
もっとも、リビンズ系の家具屋は今となっては少ないですから、なかなかご縁がないというのが大きいと思います。まったくオススメできないようなものなら、私もこちらで取り上げることもありません。
ともあれ、今年度はちょっとリビンズのデスクを見てみたいと思う人がチラホラ出てくるんじゃないかと思える新作デスクが登場しましたよ。
キヅク「パルレ」

出典:キヅク
家具ボランタリーチェーンのリビンズでは、メジャーなメーカーの学習机のほかに、オリジナルの「kiduku(キヅク)」という学習机のラインナップを扱っています。そのキヅクの2022年度新作デスクのひとつが「PARLE(パルレ)」です。
パルレはリビングダイニングなどに置くのに最適な奥行50cmのコンパクトなデスクです。デスクは幅90cmと幅110cmの2サイズ展開で、幅110cmタイプは上写真のように親が横からサポートしてあげることもできるように、脚の取付け位置を変更できる構造になっています。
オーク無垢でリビングダイニングに置いても違和感のないナチュラルな雰囲気とデザインが素敵ですが、オイル塗装というのがただただ残念です。もっとも、価格を重視すると致し方なしというところでしょうか。
キヅク「エヴォル」

出典:リビンズ
キヅクの新作2台目は、「EVOL(エヴォル)」です。ブラック系のアイアンフレームとオーク突板のコンビネーションは既視感ハンパない感じですが、なかなかどうして、これはこれで良い感じです。
というのも、エヴォルはイトーキの「リーモ・ユニットデスク」のように幅を拡張できるギミックを搭載しているのです。サイズ感で言うとイオンの「コンパクトフリースタイルデスク」のほうが近いですけど、ギミックとしてはリーモのほうが近い感じですよね。
個人的には売れる可能性を秘めていると思います。税込44,800円という価格も、イトーキの「ウットフォークもどき(NUF-K2VB)」と比較して値頃感があるのではないでしょうか。ただ、引出しの取っ手の部分がポキッと折れてしまわないかと少し心配です。安全第一の大手の学習机メーカーは絶対やらないデザインだと思います。
既存ラインナップは大幅値上げ

出典:キヅク
一方で、昨年度から継続となったデスクは値上げラッシュです。たとえば上写真の「フォレスト」のデスクは約29%の値上げ。同じく「レオ」は約28%、「カローレ」は約21%という具合です。
サブアイテムはもっと値上げ幅が大きくて、デスクライトは約40%アップしているものもありますし、上棚やランドセルラックで30%以上値上げしているものも複数あります。
原料や物流のコストが影響しているのでしょうけど、それよりも販売数量減少に伴う値上げという側面が大きいのかなと思います。昔のようにオールインワンの学習机じゃなくて平机のみだったり、デスクライトは家電量販店で買うというケースが増えているのでしょう。
2022年度のリビンズの学習机は新作が2台登場した一方で、「シュシュ」が廃番になりました。杉工場の「木と風」に似たスタイルで個人的にはキヅクの学習机の中で一番好きだったのですが、フルセットで税込69,800円からという価格はリビンズでは厳しかったということではないかと思います。
逆に言うと、リビンズの学習机は5万円以下が基本。主力の「トライ」3兄弟の値上げ幅を抑えざるを得なかったのはそれでしょう。30%以上値上げしてフルセットで8万円台のフォレストとか、同じく9万円台のレオなんて、もうリビンズの価格帯ではないですよね。
新作デスクの出来栄えとは裏腹に色々と厳しそうなリビンズですが、なんとか頑張って欲しいものですねー。
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