クラウド型学習システム「すらら」を展開する株式会社すららネットが小中高生659人を対象に調査した「小中高生の勉強に関する意識調査2015」が興味深い内容でしたのでシェアさせていただきたいと思います。
⇒ すららネット「小中高生の勉強に関する意識調査2015」(PDFファイル)
勉強に一番集中できる場所1位は自分の部屋
このレポートの中で個人的に一番興味深かったのは、子供にとって一番集中できる場所は、1位「自分の部屋」(28.7%)、2位「学習塾」(27.8%)、3位「リビング」(19.9%)であったということです。リビングよりも自分の部屋のほうが8.8ポイントも上回っているのですね。まあ、私としては妥当だと思うところですが。
ただし注意しないといけないのは、このレポートに回答した小中高生の内訳です。回答を寄せた659名のうち、小学生はたった9.1%、中学生が71.3%、高校生が19.6%で、大半が中学生だということです。これはつまり中学生くらいになると自分の部屋が一番集中できるということであって、この結果を見る限りは小学生の場合はどうかということは何とも言えません。
子供にとっては「ぼっち学習」がもっとも集中できる
もうひとつ個人的に興味深かったのは、「授業以外で勉強する時に、あなたが一番集中しやすいのは誰と一緒の時か」という質問に対し、「1人きり」(49.5%)という回答が圧倒的に多かった点です。ちなみに2位以降は、「塾・家庭教師の先生」(20.8%)、「友達」(13.8%)、「親」(8.2%)と続きました。
ほかの質問で、勉強に関して親にしてほしいことが何か聞いたところ、「勉強に口を出さないでほしい」という回答が44.6%で最も高かったことからも、少なくとも中学生以上は親にむやみに干渉されたくないと考えているようです。大人でも「ぼっち」や「おひとりさま」が注目を集めていますが、これは現代人のひとつの行動様式なのかもしれませんね。
将来的にはやっぱり子供部屋は必要と考えるのが妥当
このレポートを読む限りは、小学生のリビング学習を否定する合理的理由はありません。ただ一方で、将来的にはやはり子供部屋を用意して、あまり親が干渉せずに「ぼっち学習」させてあげるほうが良いと言えそうです。
リビング学習には良い部分もありますし、悪い部分もあります。また、プライバシーが確保された場所のほうが落ち着く子もいれば、騒がしいくらいの場所のほうが安心できる子供もいます。成長の早さも人それぞれです。こういったレポートの結果がどうであれ、やはり一番重要視して欲しいのは子供自身かなと思います。
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