以前に、クランプ式デスクライトの取り付けが無理な場合にオススメのLEDスタンドライトをピックアップしました。
【関連】クランプ式が無理な場合の、LEDスタンドライトのオススメ
クランプ式が取り付けできない場合は、基本的にこれらがオススメであることは今も変わりありません。ただ、これらは学習机の上に置くことを前提としてピックアップしたものです。
基本的に私は、学習机ではなくリビングやダイニングのテーブルで勉強する場合はデスクライトはなくても構わないと考えています。コンパクトなデスクライトでは十分に明るいとは言えないうえに、いちいち持ってくるのも点けるのも面倒で、宿題程度なら短時間で済むからです。
とは言え、ご家庭によって事情は様々です。リビングやダイニングの隅だとちょっと暗く感じることもあるでしょうし、視力が悪化しないように最善を期したい親御さんも多いことでしょう。
そんなわけで今回は、私が「リビングダイニング学習に良いかも?」と感じたLEDスタンドライトを5000円以下でピックアップしてみました。
U5000のリビングダイニング学習向けLEDデスクライトの条件
まず最初に、私が5000円以下でリビングダイニング学習向けLEDデスクライトをピックアップした条件を整理しておきたいと思います。
- 調色機能は不要
- 操作が簡単
- 眩しくない
学習用LEDデスクライトでは、「シェード幅が広い」ことと「調色機能があること」を特に重視しています。しかし、スタンド式の場合はどうしてもシェード幅は狭くなります。また、調色機能は長時間の学習の際に目を休めることができるのがメリットですので、短時間のリビングダイニング学習ではなくても構わないと考えました。調色機能を省けばコストを大きく下げられるというメリットもあります。
次に操作性について。学習用LEDデスクライトでも、電源ボタンを押すたびに明るさを調整できるものがありますが、私はこれは子供には必要ない、むしろ余計な機能だと考えています。明るさの強弱を示すインジケーターが付いていれば視覚的に状態が分かりやすいですが、インジケーターがないと「弱」のままで使ってしまうことも考えられます。ですから操作は簡単で分かりやすいものが良いのです。
最後に、眩しくないこと。「明るい」ことと「眩しい」ことは似て非なるものです。コンパクトなLEDデスクライトはコストを抑えるために少ない数のLEDで済ませていることが多いです。そうすると、強力なLEDを使ったり、反射板を使うことになり、これが眩しさの原因になりがちです。ですから以下はすべて、私自身の目でやさしい光であることを確認しました。
ヤザワ・SDLE07N12WH
いろいろ見た中では、ヤザワのSDLE07N12WHがもっともコストパフォーマンスと実用性の面で優れているように思いました。同じくヤザワのSDLE05N12WHのほうがスイッチ操作がシンプルで良いかなと思ったんですが、こちらのSDLE07N12WHのほうがシェード幅が広いのです。数字で見てもSDLE07N12WHのほうがパワーがあるのに直下照度はSDLE05N12WHより明るくなく、広い面を万遍なく照らせると言えます。
面発光のようにやさしい光で、光の強弱はインジケーターで表示されます。また、折り畳めばインテリアを邪魔することもありません。
エルパ・AS-LED1001
某家電量販店の店頭で見たときはエルパのAS-LED1001が一番良いように思いました。面発光のやさしい光で、シェードも割りと大きめだからです。ただ、光束は100ルーメン、直下照度は850ルクスと、ちょっとパワー不足の感は否めません。
スイッチはシェード上にオンオフを切り替えるものがあるのみで至ってシンプル。アームもグニャグニャ曲がり、子供でも適切な位置に調整できそうです。
ヤザワ・Y07SDL10W01WH
個人的にもっともツボにハマったのがヤザワのY07SDL10W01WHです。まるでコイズミファニテックのツインライト(ECL-546)の小型版。コンパクトなのに両翼を広げれば幅広く照らすことができます。
光束は最大690ルーメン、照度は2410ルクスとなっていますが、この照度は左右のシェードを寄せた状態のことだと思われます。逆に言うと、シェードを左右に広げた状態でも十分な照度を得ることができそうです。
オーム電機・ODS-LS16-W
今回ピックアップしたものでもっとも低価格なのがオーム電機のODS-LS16-Wです。サイズももっともコンパクトなんですけど、面発光のようなやさしい感じの光でありながら、このサイズでJIS規格A形相当の照度があるんですね。
ちなみに、5000円を上回ってしまいますが、上位モデルのODS-L24Gも良いと思います。ODS-LS16の3倍以上のLEDを使用しており、直下照度は半分程度の明るさ。つまり上位のODS-L24Gのほうがムラなく机上を照らせるやさしい明かりと言えます。
ツインバード・LE-H502W
ツインバードの「ペンスタンド付LEDキッズライト REFLECTECH Kids」LE-H502Wは判断が難しいところです。昼白色のLEDデスクライトが多い中、LE-H502Wは電球色がかった明かりで、少しリラックスして勉強ができます。また、シェード幅の割りに光に広がりがあって、机の上をムラなく照らすことができます。
ただ、問題はその構造です。ツインバードのLEDデスクライトの多くは反射板を使用することで光を拡散させるのですが、LED自体が真下ではなく正面を向いているため、光が目に突き刺さるように飛び込んでくるのです。LE-H502Wの場合は全高が低いためそのリスクは低いものの、新入学児童くらいの座高ではやはり目に光が直接入る心配があるのではないかと思います。
以上、5アイテムをピックアップしてみましたが、U5000と言いながら、ほとんどが3000円以下ですね。決してお買い得というわけではなく、ちゃんとした学習用LEDデスクライトに比べれば値段相応なものばかりです。でも、「無いよりはあったほうが良い」という感覚で使うには手軽で良いのではないかと思います。
今回ピックアップしたもの以外にも、ヤワザ、オーム電機、エルパ(朝日電器)あたりは総じて好印象を得ました。余計な機能が付いておらず、小学生でも扱いやすいからです。
ただ、そのあたりのメーカーであればすべて良いかと言うとそうでもなく。アームの精度が悪くて、シェードが任意の位置で止まらないということもしばしばあります。というか、他のメーカー含め、多くの商品がこの点で及第点に及びませんでした。前回取り上げた無印良品のLEDデスクライトもそうですけど、やはり実物を見て確認しないと分かりませんし、価格が安いものほど個体差も生じやすいです。
このくらいの価格帯では中国系メーカーからも良さそうな商品がたくさん出ています。しかし、数字だけでは分からないところも多々ありますし、やはり実物を見ないと難しいと感じます。アマゾンのレビューを見ても、ユーザーそれぞれが求めるものが違いますから評価が分かれてしまいます。「十分」と一言で言っても、ベッドサイドでメモを取るのに十分なのか、それなりにちゃんと勉強するのに使用するのに十分なのかではまったく違いますからね。
ただ、アームの精度はともかくとして、LEDそのものはどんどん良くなってきていることは間違いないです。次々と新商品が発売されていますので、レビューを当てにせずいろいろと店頭で見比べていただければと思います。
【コメント】 皆様からご質問・ご意見など
収納マンさま
こんにちは。
楽しい特集ありがとうございます。
家電量販店でよく見かけるライト類ですね。
ヤザワの「SDLE07N12WH」はライト探しの時に見かけてはいたのですが、あまりの安さに手が出せず(安いのは嬉しいのですが、すぐ壊れそうで怖いというやつです)。
変形仕様の「Y07SDL10W01WH」は近場には無く。
あれば、候補にされてました(^^
ツインバードの「ペンスタンド付LEDキッズライト REFLECTECH Kids」。本体の大きさに対しての光の広がりは私的にすごく良かったんですけど、収納マンさまの仰る通り、ライトが前向いてます。
ライトの頭も多少は動くので、それで調整できるかもな~とは思ったのですが、こればっかりは実際にセットしないと分からないですね。
我が家は未だピンクライトで揉めてます(ーー;)
「どうせ買うなら高い方のスタンドライト買っちゃうか!?」という状況で、興和のスタンドライトかなぁなんて考えてます。
しかし、スタンドライトが3台とか邪魔でしか無いので、まだ二の足を踏んでます(^^ゞ
タケタケさま
確かに、安ければうれしい半面、すぐ壊れるんじゃないかと心配になりますよね^^;
実際、耐久性なんて使ってみないと分からないですよね。
しかも、寿命をまっとうした頃にはおそらく廃番になってますからねー。
ペンスタンド付LEDキッズライトにしても、どこまで気になるかですね。
デスクライトのほうを見ずにノートのほうを見ていれば問題ないことは間違いないんですけど、私が子供だったら絶対に直視してしまうと思いました^^;
子供の頃、テレビが映るのが不思議で、よくブラウン管に顔をつけて、赤青緑のドットの存在を発見し、それでもそれが映像になるのが不思議で、ずっと見つめていました。
蛍光灯デスクライトのすき間に下敷きを突っ込んで変形させてしまったり、直接手で触って火傷したりもしました^^;
もっとも、私のような馬鹿な子はそうそういないと思うんですが(苦笑)
ピンクのライト、大人気なんですねー^^
でも確かに、デスクライトが3台も並ぶとなかなか圧巻です。
子供って、1つを兄弟で仲良く共有してくれれば良いものを、それぞれに1つずつ買い与えないといけなくなってしまう場面が多々ありますよね^^;
でもそういう場面を見るのはとても微笑ましいです♪
収納マン様
お久しぶりです。以前に娘の学習机について質問させていただいた者です。あれから今だ決めきれずに探しております(笑)。ニトリのカモミールをと思っていたのですが、ワゴンの天板がどうしても気になって(家具店で見たものはデスク天板と同素材の天板がのっているような感じだったのですが、ニトリの物は同色でした)
気になったのが、大塚家具のEASEL、CONTEという机です。店員さんがおっしゃるには今年から塗装が変わったとかでより丈夫になったとか。 シンプルで、コンセントが5口、ワゴンも昇降式で木もしっかりしているような印象をうけましたが、上棚がないので、別売りのブックスタンドをつけようかと思います。ブックスタンドだけで事足りるのかな?と思い、ぜひ収納マン様のご意見を伺いたいです。 ちなみに机は105cm幅、ワゴンは43cmを考えております。
あいさま
おひさしぶりです^^
ニトリ版カモミール廉価版もそうですが、カタログ掲載品のカモミール・セレクトのワゴンも天板はプリント紙ですね。
確かに、フリーワンタイプのワゴン天板が無垢であることを考えると、ショボく見えます^^;
その点、大塚家具製造販売のイーゼルやコンテは質実剛健で頑丈ですよね。
カモミールからこれらに注目されたのは少し意外でしたが。
それにしても2017年度も大塚家具製造販売の学習机が売られていたとは、まったく知りませんでした!
しかも塗装が変わっているなんて!セラウッド塗装ですか?
いったいどちらのお店でしょう?
個人的には、大塚家具製造販売の学習机はオススメです。
ブックスタンドもあったほうが便利かなとは思いますが、デスク横に本棚を置かないということであれば、あったほうが良いでしょう。
収納マン様
お返事ありがとうございます。
そうなんですよ、カモミールとは全く逆というか違いますよね(笑)
正直最初はこの机の前を素通りしていたのですが、売り場をぐるぐる回っているときに、販売員さんに教えていただいたんです。
ちゃんとみると・・・あれ?なかなかよいかも?となってきまして。
本棚は今の所購入予定はないので、やはりブックスタンドあった方がよさそうですね、ありがとうございます。
肝心の娘もすわらせてみましたが、「これいい」と。 娘はいろいろ見過ぎて飽きていた感はありましたが、娘にとってはデスクマットが一番大事だそうで、お気に入りのキャラクターのデスクマットがあればいいらしいです(^^;)
しかし、このタイプを見るとなるとまたその他の選択肢が増えてきそうで怖いです。。。
ちなみにお店は相模原の大正堂です。先日見に行った時は5階に特設売り場が設置されていましたよ。
カモミールもまだ消えてはいない(笑)ので、これから沢山悩みたいと思います。
あいさま
あ、やっぱり大正堂ですか。なんとなくそんな感じがしてました^^;
たぶん大塚家具製造販売の学習机は大正堂が一番売っている感じがするんですよね。
関西はもちろん、首都圏でも扱っているところがほとんどないですから。
コンテやイーゼルは私が相模原の本店に出入りしていた頃から存在するモデルです。
もう15年以上のロングセラーモデルということですね。
大塚家具製造販売はドレッサーやワードローブなどの婚礼家具が強かったということもあり、引出しは堅牢です。
精緻さという点では浜本工芸には及ばないものの、底板の厚みは浜本工芸よりも厚いはずです。
「学習机は引出しが命」と考える私としては、知る人ぞ知る学習机の逸品としてイチオシです^^
ウチも子供たちはデスクマットさえ選べれば机そのものは何でも良い感じでしたので助かりました。
「子供たちよ、本当にこれで良いのか!?」と悩まなかったかと言えばウソになりますけど、照準を高校生から大学生に合わせて私自身が納得できるものを選べたことは幸いでした。
デザインや予算に合わせて選ぶことも良いとは思いますが、いったんそれらをすべて取り払って色々見比べてみることはとても良いことだと思います。
売れているものが良いとは限らないし、逆に売れていないモノが悪いものとも言えません。
家具はご縁のものですので、思いがけず素敵なものに巡り会うことだってあります。
大正堂の社風はウェットで親しみやすさを感じることができると思います。
是非じっくりとご覧ください^^