昨年は10月までにくろがね工作所の新商品の情報をキャッチするとともにカタログも入手できました。しかし、今年はなかなか情報が入って来ず、悶々としていたんです。
でも、ようやく2022年度のカタログをゲット!きっと読者の皆様もお待ちかねのことだと思うので、重要なポイントを順番にご紹介して参りたいと思います。
ラティックがオールインワンタイプに
のっけから期待を裏切って恐縮ですが、2022年度はくろがね工作所の新作デスクはありません。大きな変化と言えば、「ラティック」がセレクトタイプからオールインワンタイプになったくらいです(RP-NT22AN)。
ラティックのオールインワンタイプなんて言われてもピンと来ない方のほうが多いかと思いますが、ニトリで2019年度に販売されていた「RP-NT19CD」、同じく2020年度の「RP-NT20」とほぼ同じ形状です。

デスク+ワゴン+ラダー風パネル+書棚+デスクライトのセット。もともとラティックはアルダー無垢の天然木がセールスポイントのひとつでしたが、2022年度モデルはニトリ同様にMDF合板にグレードダウン。その代わりと言っちゃナンですが、ワゴンはスリムなリフティング天板仕様となり、デスクライトは調色機能付きです。
ニトリでは2019年度モデルが税込69,900円、2020年度モデルが同79,900円でしたが、2022年度モデルは定価で税込128,700円。実売価で言うと9万円くらいかなーと思いますけど、ボリュームがあるとは言え非天然木デスクでこの価格帯というのはなかなか強気だと感じます。ともあれ、機能がアップしているわけですから、決してニトリより割高と言うわけではありません。
従来モデルの多くが値上げ
商品名 | 型番 | 2022年度 | 2021年度 | 値上げ率 |
---|---|---|---|---|
ザ・デスク | KSD-21CW/CD | 106,700円 | 103,950円 | 2.6% |
ヴィンテ2 | BP-20CD | 135,300円 | 128,700円 | 5.1% |
リニアプレミアム | WU3-DR100 | 75,900円 | 75,900円 | – |
キュートガール | CGD-21VH | 149,600円 | 141,900円 | 5.4% |
クールボーイ | CBD-21BL | 135,300円 | 128,700円 | 5.1% |
木製チェア | WDC-21ANBU | 26,840円 | 25,520円 | 5.2% |
回転チェア | FZFW-16PK | 23,980円 | 22,660円 | 5.8% |
デスクライト | TS-A19WH/BK | 18,700円 | 17,600円 | 6.3% |
くろがね工作所は2021年度にも「キュートガール」と「クールボーイ」を事実上値上げしたのですが、企業努力だけではどうにもならないこともあり2022年度も値上げとなりました。「ザ・デスク」、「ヴィンテ2」も値上げ。椅子やデスクライトも値上げ。一方で、「リニアプレミアム」とデスクマットは据え置きです。
ともあれ、値上げと言っても概ね5%前後です。以前にオカムラが3割も値上げをしながら翌年にも1割値上げしたのに比べたらかわいいものだと思いますし、小麦粉なんて今年の10月に値上げしたばかりなのに来年早々にもまた値上げですからねー。
ちなみに、くろがね工作所の場合は天然木を使った机は現在ではリニアプレミアムだけなので、値上げの最大の理由は輸送コストの上昇と考えられます。東南アジアからの輸入はコンテナが確保できなくて本当に大変みたいですよ。
「どうもり」デスクマット復活
2022年度のくろがね工作所のラインナップで興味深かったのは、「どうもり(どうぶつの森)」のデスクマットが復活したことです。実に2015年度以来となります。
最新作の「あつもり(あつまれどうぶつの森)」の発売は2020年3月でしたが、タイミングの関係で今頃になってしまったんでしょうね。ともあれ、今も人気のコンテンツですから「鬼滅の刃」よりも売れるかもしれません。
というわけで、2022年度のくろがね工作所は新作デスクがなく、モデルチェンジしたラティックは価格が高いし、それ以外もほとんど値上げで、残念なお知らせばかりでした。一方で、あつもりのデスクマットが発売されるというのはグッドニュースだと思います。
でも、ラインナップが変わっていないというのは「変える必要がなかった」だけかもしれません。コロナウィルスも大きく影響を及ぼしたと思うので、今後の展開に期待するとしましょう。
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