みなさまお待ちかね!ようやく2021年度のくろがね工作所の学習机をご紹介できる運びとなりました。
昨年は6月に展示会があり、7月にその模様をレポートできたのですが、今年はコロナ禍でその機会に恵まれず。既に店頭や「くろがねっとSHOP」に新商品が並んでいることは把握していたものの、全容が把握できなくてレポートが遅くなっておりました。
というわけで、早速2021年度のくろがね学習机を紹介して参りましょう。
クールボーイ CBD-21BL
まずは男子に人気の「クールボーイ」から。実は昨年度はワゴン天板のリフティング機能がなくなって天板固定式になっていたのですが、2021年度はそれが復活したのです!
男子に人気のクールボーイからワゴン天板のリフティング機能を省くなんてあり得ないと思っていたのですが、市場の反応も同様だったということでしょうか。ともあれ、これで一安心というところです。
一方で、ワゴンは幅がスリムに変更。また、2021年度版はブルーのみとなりました。ここ数年、レッドは早々に完売となることが多くて、「もっと作れば良いのにー」と思ってたんですけど、それほど数が出ないから生産本数が少なかったということだったんですね。たぶん。
そして、そういったコスト削減を頑張ってもなお定価は昨年度より10%以上もアップ。イトーキというライバルが消滅し、コロナ禍で巣ごもり消費が旺盛になっても、台所事情は決して楽ではなさそうです。
キュートガール CGD-21VH
女子に人気の「キュートガール」もワゴンがスリム化、カラバリはピンクがなくなってパープル1色に、定価も5%前後アップしました。ただし、本棚ハイタイプとロータイプ(CGD-21VL)の2モデルは維持しています。
また、コルクボードが付属しなくなった代わりに、タブレットスタンドを標準装備。でもこれ、本を置く場所が手の届きにくい高さになるうえに、奥行も浅くなってちょっと本末転倒な感じもします。
ハイタイプはT型デスクライトからアーム型に変更。同時に、2021年度カタログからはT型デスクライトが消滅し、T型デスクライトを搭載した学習机もなくなりました。デスクライトの量産が維持できないほど、台数を捌けていないということなのでしょう。
ザ・デスク KSD-21CW
くろがね工作所が学習机の機能をイチから見直して2020年度に自信を持って送り出した「ザ・デスク」は早々にフルモデルチェンジとなりました。この点についてはいろいろな評価があると思いますが、私は潔くて良いと思います(笑)
ともあれ、ザ・デスクは昨年度の面影がまったくないほどに生まれ変わっております。
主なリニューアルポイント
- 組み替え式デスク→足元棚付きベーシックデスクに
- 木目3色→ホワイト系とダーク系のツートン2色に
- T型デスクライト→アーム型に
- スチール製スクリーンと配線収納スペースを装備
- 別売シェルフの投入
まずもっとも驚くのが組み替え式デスクからベーシックデスクに変わっちゃったというところ。もともと両方があって組み替え式だけが生き残るというパターンは過去にもありましたが、こういうスイッチの仕方は非常に珍しいです。
カラーバリエーションは木目調3色から、コイズミファニテックの「ルトラ」を意識したようなツートンカラーになりました。別売のシェルフがあるというのもルトラに似てますね。
そしてデスクライトは「やっぱり学習机はT型でしょう!」ということだったはずなんですけど、アーム型に。アームの耐久性さえ担保されていれば私はそれでも良いのですが。
ザ・デスクはただのロー棚デスクになったかのように見えて、実はバックパネルのような上棚の形状です。スチール製スクリーンはマグネットボードとして使えます。棚板はすごく小さいのですが、ひょっとしたら左右に移動できるんじゃないでしょうか。加えて、天板に電源タップを収納可能なくり抜きがあります。
ヴィンテ2 BP-20CD
最後です。昨年度はカタログ外モデルという扱いだった商品が2021年度はカタログ掲載モデルとなりました。ただし、「ヴィンテ2」という商品名ですが、島忠ホームズで扱っていた「ヴィンテ」はバックパネルが有孔ボード、しかも2色展開だったので、仕様自体は東京インテリア家具などで扱っていた「クールボーイ・アイアン」同等だと思います。
ともあれ、ヴィンテ2はオープンラックとセットなのでスペースは取りますが、ラックを置く向きによって天板を広く確保したり、収納量を確保しやすく、ランドセル置き場にも困らないのがグッド。
ヴィンテ2が税込89,800円、ザ・デスクのブラウン木目のシェルフ付きが税込93,800円(2020/10/18現在の楽天市場での価格)ですから、雰囲気重視ならヴィンテ2、収納量や昇降ワゴン重視ならザ・デスクという感じですかねー。
そのほか、「ラティック」、「リニアプレミアム」というのもありますが、これらはラインナップが減っているので在庫限りで終売に向かうのでしょう。
それにしてもカタログのど真ん中に肘付き&ハイバックのオフィスチェアが出てきたのには驚きましたー。普通、こういうのは学習机カタログの巻末ですからね。
確かに、「学習家具・SOHO家具カタログ」だし、特に今年はテレワークの影響でオフィスチェアがよく売れているというのは分かります。しかしながら、学習机にセットできない椅子を学習椅子よりも前に掲載することにはいささか違和感があります。
ともあれ、総じて2021年度のくろがね学習机は苦しいながらも頑張ったなーと思います。ザ・デスクとヴィンテ2が主力商品に育ってくれれば、未来は明るいのではないでしょうか。
関連記事

コメント 皆様からご質問・ご意見など