学習家具メーカー4社合同展示会レポート第3弾、今回はくろがね工作所の2019学習家具を紹介します。
前回のオカムラ同様、くろがね工作所の学習家具展示会に参加するのは、私にとって初めてのことです。楽しみな半面、追い返されるんじゃないかという不安も感じつつ、展示会場に飛び込んでまいりました。
DIYテイストの新作!ラティック
しかし、私が抱いた不安は杞憂に過ぎませんでした。「いつもブログ読んでますよ」と温かく迎え入れてくださり、片っ端から丁寧に説明してくれました。
まずは新作の「ラティック」。ラティスのようなラダー状のパネルをセットできるDIYテイストの学習机です。パネルには付属のフックのほか、オプションのコンセント付きタブレット台などをセットすることもできます。
2018年度に投入したカフェナの手応えを受けて開発されたものかと思いましたが、むしろシェルデの延長線上にある商品だということです。パネルは上写真左のようにL字型に折り曲げてセットすることも可能で、デスクを2台並べて置く場合にはパーテーション代わりにしても良さそうですね。
アーム式デスクライトも新型に
アーム式LEDデスクライトに新型(TS-A19)が登場しています。しかし、従来のTS-A16LEDと異なり、調光機能はありません(調色機能のみ)。また、コンセントボックスも付属しません(TS-A19がセットされた学習机にはコンセントボックスが付属します)。
個人的には、TS-A16LEDのカラフルな表示の調光調色機能が好きで、コンセントボックスも付属していてコスパが良いと思っていたのですが、新型は見た目のシンプルさを求める消費者の声を受けて、できるだけアームもシェードもスッキリした感じにしたそうです。
ちなみに、上写真の通り、「スタンダード」デスクは上棚の棚板と引出が左右入れ替えできるように変更されています。
リニアプレミアムに左右スライド引出
「リニアプレミアム」はこれまで引出を左右どちらにでも取り付けできるかたちでしたが、2019年度は簡単に左右にスライドできるように仕様が変更されています。
商品名の通り、「リニア」感が増して良いのではないでしょうか。個人的には、くろがね工作所のこういう子供が喜びそうなギミックが好きです(笑)
ちなみに、リニアプレミアムは天板奥行が50cmから52cmに変更されています。それに合わせて、書棚の幅とワゴン(キャビネット)の奥行も少し大きくなっています。これは奥行50cmだとちょっと物足りないという意見があるからだそうです。
ランドセルラックも登場
学習机が売れないと言われる中、各社ともランドセルラックに力を入れています。しかし、くろがね工作所はこれまでランドセルラックについては慎重な姿勢を見せていました。やはり学習机メーカーにとっては、学習机を作ることこそが本分なのです。
一方で、子供部屋のトータルコーディネートをしたいという要望があることから、2019年度は主力のキュートガールとクールボーイにランドセルラックを追加しました。これは基本的にリビングダイニングに置くというよりはデスク横に置いて使うことを想定しています。
スライド式の拡張天板が備わっていて、サブデスクのように使えるところが、くろがね工作所ならではです。
ぶっちゃけ、私はここ最近、くろがね工作所とは少し距離を置いていました。クレームが多いというウワサに加え、意思疎通がどうも噛み合わないと感じることがあったからです。
しかし、この2年ほどは品質改善にかなり力を入れているそうで、その点は心配ないということです。また、今回ジックリとお話をうかがって、くろがね工作所の学習机に対する愛が改めて伝わってきました。
2018年度は主力のキュートガールとクールボーイが早々に完売したそうですから、カラーデスクにはまだまだ根強い人気があることが分かります。とは言え、天然木シフトが進む中、カラーデスクをバンバン増産するわけにもいきません。
カラーデスクを主力とするくろがね工作所としては舵取りが難しいところですが、これからも学習机LOVE全開で邁進してもらいたいものですね!
なお、くろがね工作所は8月上旬のカタログ発行を目指しているということです。
2018/08/18追記
カタログ発行は9月上旬となる予定だそうです。
続編

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