例年、カタログの発行は遅くないものの、新作デスクの販売がなかなか開始されない小島工芸。ファンにとってはきっと、じれったいところだと思います。
しかし、今年は違います。断捨離をしてミニマリストを目指したのか、2020年度の小島工芸はなんと学習机を1モデルに絞ってきたのです!
カタログ掲載モデルは「アトラス」のみに
2019年度はローラ、トリトン、コロナ、アトラスの4モデルをカタログに掲載していた小島工芸ですが、2020年度はアトラス1モデルに絞りました。2019年度に発売したばかりのローラをもバッサリ見切ってしまったのですから、随分と思い切って断捨離したものです。
しかもこちらのアトラスは、小島工芸が得意としてきた幅90cmのコンパクトデスクではありません。天板はラバーウッド無垢で、国産と言えど定価が20万円以上もするというのは、ちょっと庶民の度肝を抜く感じがします。
ちなみに価格は2019年度に比べて約8%アップしています。私のような庶民には、ますます高嶺の花でございます(苦笑)
なお、組み替え式のコンバートデスクのほか、デスク(平机)も引き続き用意されています。
店舗限定?日本の机「ポライト」
とは言え、決して小島工芸が落ち目になってしまったわけではありません。2020年度は既に「日本の机・ポライト」を発表しています。サステナビリティー(持続可能性)を意識して奈良県吉野産のヒノキをふんだんに使用したプレミアムデスクです。
しかも、付属のペントレーとタブレットスタンドにお子さんの名前やメッセージを彫ることもできます。これを500台も売り上げようと言うのですから、むしろカタログ掲載モデルは1モデルあれば十分ということなのでしょう。
「JD」なども販売継続
また、2018年度を最後に学習机カタログから外されました「JD」(上写真)や、カジュアルな「COM-1」なども販売を継続するようです。カタログ掲載モデルをアトラス1本に絞ったのは、あくまでカタログのコストを抑えるためなのかもしれませんね。
しかし、カタログのコストを抑えつつ売上を維持するなんて、そんなことができればどこのメーカーも苦労しません。きっと小島工芸も白鳥のように優雅に水面を進みつつ、水中では足をバタバタさせていることでしょう。
その努力は結構なことだと思います。ただ、小島工芸のことが嫌いではないからこそ敢えて申しますと、デザインも商品名も感覚がおじいちゃんすぎます。そこを改善していかないことには、学習机市場で小島工芸が存在意義を示すのは難しいのではないでしょうか。
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