コイズミファニテックのスタディアップデスクとステップアップデスクを比較してみた

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スタディアップデスクvsステップアップデスク比較
出典:コイズミファニテック

前回はスタディアップデスクのメリットとデメリットを整理してみました。

【前回】コイズミファニテックの2016年度大型シリーズ「スタディアップデスク」メリットとデメリット

スタディアップデスクはユニットデスクのようにも見える組み替えデスクの一種。じゃあ、従来の組み替えデスク(ステップアップデスク)とスタディアップデスクはどこかどう違うのかということを比較してみたいと思います。

なお、スタディアップデスクとステップアップデスクの両方のモデルがあるのは、ビーノ、プレオ、レイクウッド、オルレア、デコプリの5ラインですが、今回はレイクウッドを例に比較することにします。

 

スタディアップデスクとステップアップデスクの違い

スタディアップステップアップ
組み替えパターン8通り4通り
デスク天板幅1050~1720mm1000~1642mm
デスク天板奥行550mm535~615~764mm
引出しの数4杯(+上置き2杯)5杯(+上置き2杯)
本棚の幅(最大)約500mm×5段約950mm×3段
デスクライトSB-611SB-545
コンセントUSB対応 3ツ口
袖引出し最上段仕切り板あり仕切り板なし

スペック面で比較した場合は以上の通りです。スタディアップデスクとステップアップデスクを比較した場合、やはりもっとも大きな違いは幅と奥行でしょう。ステップアップデスクはもともと105cmで幅が少し広いだけでなく、組み替えてもどんどん幅広になっていきます。一方でステップアップデスクは拡張天板で奥行が深くなり、スタンダードデスクの状態ではかつてのオカムラの「のびでかデスク」並みの奥行となります。こういった点で比較すると、やはりスタディアップデスクはリビングに置いた場合の見た目重視、ステップアップデスクは学習用としての機能重視と言えます。

ちなみに、ステップアップデスクの組み替えパターンは8通りとしていますが、コイズミファニテックの2016学習家具カタログのP17上写真を見ると、P18ページの8通りとは異なる組合せパターンであることが分かります(パターン06の亜型)。ですから実際にはもっと多くの可変可能性を秘めているのかもしれません。

とは言え、組み替えパターンが多ければ多いほど良いというものではありません。実際に設置するパターンは限られるはずですし、組み替えは大変です。購入して組み立てしてしてもらうときも大変でしょうねー。クレームが出ないか心配です。



収納力は意外と互角

収納力について比較してみたところ、スタディアップデスクとステップアップデスクでは意外と互角であることが分かりました。スタディアップデスクはステップアップデスクに比べて本体大引出1杯分少ないのは事実ですが、サイドチェストはステップアップデスクよりも若干奥行が深めのようです(正確な寸法は未確認)。

また、本を置くスペースについては、上置きと本棚の幅を基準に最大で何段分確保できるかをザックリ比較してみたのですが、スタディアップデスクが約500mm×5段=約2500mm相当に対し、ステップアップデスクが約950mm×3段=約2850mm相当と、大きな違いは見られませんでした(約14%の違い)。ただしスタディアップデスクはコンパクトに組み合わせた場合、約500mm×3段=約1500mm相当とかなり収納力が落ちてしまいます(ステップアップデスクの半分近く)

でもまあ、教科書やノートの収納スペースなんて、そもそもそんなに必要ないと思いますけどね。それよりもバッグや副教材の収納スペースの心配をすべきかと思います。

 

デスクライトはステップアップ、ディテールはスタディアップ

その他、装備面で比較すると、デスクライトはLEDモードコントロールツインライトSB-545を装備したステップアップデスクのほうが学習用として最適と言えます。一方、スタディアップデスクはUSBポート×2+コンセント×2の電源タップ、サイドチェスト引出し最上段には仕切り板を装備しており、これらにおいてはステップアップデスクよりも贅沢な装備と言えます。

とは言え、USBはACアダプタを使えば必ずしも必要ではないし、仕切り板がなくても自分で工夫すれば対処できるので、学習用途を第一に考えればデスクライトが最強であるステップアップデスクのほうが装備面では優秀と言えるかなと個人的には思います。でもリビングに置くなら、スマートなデスクライトを装備したスタディアップデスクはやっぱり捨てがたいですね。

 

以上、スタディアップデスクとステップアップデスクを比較してみました。いずれも組み替えデスクと言えますが、基本的にスタディアップデスクはリビングに置いた場合の見た目重視、ステップアップデスクは学習用としての機能重視と言って差し支えないでしょう。

でもこれ、冷静に考えると、スタディアップとステップアップのどちらかから選べと子供に言ったら、多くはステップアップデスクのほうを選ぶんじゃないかなと思いました。だって、スタディアップデスクの組み替えパターンって子供には分かりにくいし、リビングに置いた場合の見た目云々なんて子供には興味のないことじゃないですか。また、袖ワゴンの天板を自分でガチャガチャガチャッて昇降できるほうが子供にとって楽しいでしょう。組み替えは大人じゃないとできないし、そういうのが苦手な親に敬遠される可能性も考えられます。

よってスタディアップデスクを希望する場合は、上手に子供をリードしてあげる必要がありそうです。ステップアップデスクとは比較せずにスタディアップデスクのどのデザインにするかで選択肢を与えたほうが良いかもしれませんね。

コイズミファニテック学習机の選び方メーカー2016学習机
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コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. はひまま より:

    収納マン様

    はじめまして。
    今春、小学校に入学する息子の学習机選びをしています。
    収納マン様のご意見、大変参考になります。ありがとうございます。
    現在、色々と考えてしまい行き詰まってしまい、ご意見を頂戴できればと思いメール致しました。
    現在迷っているのが、全てコイズミで、①スタディアップのビーノ ②普通のビーノ ③ステップアップシリーズのどれか です。

    長く使いたいと思って、飽きの来なそうなビーノが希望です。しかし、収納マン様のご意見を含め考えてみると、リビングではなく、子供部屋に置くことが確定しているとなると、天板の奥行があるステップアップシリーズの方が良いのでしょうか?
    そして、普通のビーノにした場合、絵の具セットやらの小学校の身の回りの物も一緒に置きたいとなると、やはりシェルフは買った方がよいのでしょうか?
    あと、スタディアップデスクの奥行きだとやはり中・高で心配でしょうか?
    質問ばかりで申し訳ありません。

    • 収納マン より:

      はひままさま

      はじめまして^^

      コイズミファニテックのビーノのスタンダードタイプまたはスタディアップデスク、ステップアップデスク全般の3つの選択肢でお考えということですね。

      まず、以前の記事「学習机の天板サイズはどれくらい必要?実は1000×600mmで十分!」の通り、よほど部屋が広すぎない限り、また上棚があまり邪魔でなければ、デスクの天板サイズは1000×600mmで十分と言えます。
      ビーノのスタンダードタイプなら105cm幅で十分ですし、心配でしたら120cm幅でも良いでしょう。
      90cm幅デスク+サイドチェストの組み合わせも良いでしょうね。広すぎますが(笑)

      リビングに置くことを考えていない場合、スタディアップデスクは検討する必要はないと思います。
      奥行が浅めですし、本棚も中途半端です。

      ステップアップデスクは、うんと奥行が広いデスクをご希望ならアリだと思います。
      でも奥行75cm以上ありますからね、押入れとほぼ同様の奥行です。
      将来的に製図でもされるなら話は別ですが、そうでなければ奥から順番に鉛筆削り機、A4テキスト、A4ノートを置くイメージで、大人の私でも鉛筆削り器に手を伸ばそうとすれば「ヨイショ」と前に乗り出す感じです。

      逆にステップアップデスクにするとワゴンの奥行が浅くなってしまうんですよね。
      足元棚も決して使いやすいとは言えません。
      本棚も通常の本棚に比べれば背が低いですし、棚板の可動範囲も限られていて効率良く本を収めるのが難しいです。

      ともあれ、学習机を置いたら他に本棚を置く場所がないということでしたら、スタディアップデスクはオススメできる余地はあると思います。
      ただそうではなくて、横に45cm以上のスペースがあるなら、本棚かオープンラックを置くことをオススメします。

      おっしゃる通り、「絵の具セットやらの小学校の身の回りの物」は学習机に収めることは難しいのです。
      それらを収納するのに必要な奥行は30cmを超えるからです。

      見た目の統一感を重視するのであればビーノのシェルフでも良いと思います。
      ただ本を収めるには最適な奥行ですが、棚板の可動範囲が中途半端なので収納効率は悪いでしょうね。

      多少見た目がチープになりますが、本棚としては大洋のエースラックがオススメです。
      もちろんご予算が許せば浜本工芸や小島工芸の書棚などもオススメです。

      収納物のメインを絵の具セットなどと考えるなら、無印良品のオーク材ユニットシェルフなどがオススメです。
      ご予算やお好みに応じて、パイン材でもステンレスでも良いと思います。

      以上、ご参考になれば幸いです^^

  2. はひまま より:

    収納マンさま

    お世話になります。先日は悩んでいた部分をスパッと解決してくださってありがとうございます。
    フルセットに頭が固まってましたが、おっしゃる通り別メーカーの棚でも良いとアドバイスを拝見して気付けました。
    ですので、普通のビーノを合わせて買おうかと思っています。
    そこで、またご意見をお聞かせ願いたいのですが、とりあえず、絵の具セット等の小物は考えずに教科書等、毎日使うものを考えた場合、ビーノ105幅の机・サイドチェスト・エクステンション本立てで足りると思われますか?サイドチェストの場合は90幅の方が良いと思いますか?
    それか、105幅の机・リフティングワゴン・エクステンション本立ての組み合わせと迷っています。
    あとから書棚か荷物置きの棚は別に買おうかと思っています。いかがでしょうか?
    質問ばかりで申し訳ありません。

    • 収納マン より:

      はひままさま

      小学校で使う教科書類でしたら、エクステンション本立てと袖引出しがあれば十二分に収まるはずです。
      学校によっても違うとは思いますが、教科書類は学校に置いておくことも多く、ランドセルに入ったままであることも多いため、ほとんど収納スペースは必要ありません。

      ビーノの105cm幅にワゴンか、90cm幅にサイドチェストかは、息子さんの将来の体格を予想して判断されるのが良いかもしれません。

      105cm幅の内側にワゴンを収めるよりは、90cm幅の横にサイドチェストを置くほうが、椅子を収めるスペースが広く、体格が大きくても座りやすいと言えます。
      また天板面の中央寄りに座りやすいというメリットもあります。

      一方、90cm幅の横にサイドチェストを置く場合、設置場所のスペースによっては棚のサイズを小さめにしないといけない可能性もあるでしょう。
      その場合、収納スペースに事欠くことも考えられます。
      また、105cmの横にワゴンを置くことができるなら、そのほうが天板を広く使うことができるとも言えます。

      エクステンション式のダイニングテーブルでもそうですが、広げた状態で置ける広さがあればその形で置くのが当たり前になりがちです。
      なので90cmの横にサイドチェストを置くにしろ、105cmの横にワゴンを置くにしろ、十分なスペースがあればそうなるのが自然です。

      どちらが正解ということはありません。一言で言えばスペース次第です。
      あとはお子さんの体格や使用する椅子次第ということですね。

  3. はひまま より:

    収納マンさま

    本当に的確なアドバイスをいただきましてありがとうございました。
    息子はすでに体が大きい方なので、ゆったり座れる組み合わせにしようと思います!
    息子にこだわりがない分、親があれこれ考えてしまいました。
    もう一度、家具売り場で息子に座らせてきめることにします。
    収納の量のお答えもありがとうございました。

    お忙しい時に、親身になって相談に乗って下さり本当に本当にありがとうございました!

    • 収納マン より:

      はひままさま

      そうですね、椅子の組み合わせも含めて、じっくり座り比べて最終確認してみてください^^

  4. みかん より:

    収納マン様

    はじめまして。今春入学の女の子の母です。
    我が家は机を買う予定がなかったのですが、祖父母がニトリのCMを見て、急に孫に買ってやりたいと言い出しまして、焦って探しているところです。
    その中で収納マン様のサイトに出会い、大変勉強させていただいています。素晴らしいサイトをありがとうございます!

    ざっと見て回った中で、子ども自身が
    ・コイズミの3段階切り替えのライト
    ・引き出しが完全に開く机(オルレアやCDコンパクト、くみあわせですくデラックスを見て)
    を希望するようになりました。

    親としては
    ・(喘息のある子なので)できれば低ホルムアルデヒドの天然木使用
    ・机の奥行き60cmはあったほうがよいのかなと思っています。
    店頭で見た時に「突板よりは一枚板のほうがよい」と、arfよりレイクウッドを勧められ、現状、コイズミのレイクウッド①ステップアップデスク ②ステップアップデスクのユニットL ③スタディアップデスク で迷っています。

    リビング置き予定なのですが、
    ①をユニットスタイル(奥行100㎝)で置くと、家の場合、壁からはみ出してしまう、
    ③だと机の奥行が55㎝
    …なので、②にしようかと考えたのですが、実物が近隣になくて見られないので、考えあぐねています。
    ③なら木製チェア込みでメーカーの限界より値下げすると言われたのですが…。

    ③や②でユニットスタイルにするなら、ニトリのアルダー材のメルシー16ユニットでも同じかな?と思ったり、でも実際のところ、組み換えるのはそう簡単ではなさそうですし、一度組んだら数年はそのままかと思うと、商品のよさがわからなくなってきてしまいました。…完全に迷走してしまっています。

    こんな我が家に、ぜひ収納マン様のご意見をお伺いしたく存じます。
    どうかよろしくお願いいたします。

    • 収納マン より:

      みかんさま

      はじめまして^^

      コイズミファニテックのレイクウッドのステップアップデスク、ユニットLデスク、スタディアップデスクでご検討ですね。

      お子様のご希望とみかんさんのご希望に適うのはステップアップデスクとユニットLデスクですよね。
      スタディアップデスクは天板奥行が55cmしかありませんから。

      でもステップアップデスクをユニットスタイルにしてリビングには置けないということで、かと言ってスタンダードスタイルでは奥行が多すぎるという感じでしょうか。
      下棚を子供部屋に置いて、リビングではデスクに上棚だけをセットしておくという方法もありますが、いかがでしょう?

      ユニットLデスクでしたら、ユニットL型スタイル、ユニットスタイル、セパレートスタイル、いずれでも置けそうな気がしますね。
      一番スペースが必要なのはセパレートスタイルですが。

      質感等については、ステップアップデスクもユニットLデスクも変わりません。
      違うのは形はもちろん、デスクライトと天板のサイズです。

      デスクライトの違いはステップアップデスクのほうには50%調光機能があり、ユニットLデスクにはないこと。
      また、ステップアップデスクのほうはライトの高さは変えることができませんが、ユニットLデスクのほうはアーム式なのでそれが可能なことです。
      ただしアームが壁紙を傷つけることは基本的にはありませんが、一応その可能性はあります。

      天板サイズについては、基本的には大きな違いではありません。
      ただし、リビングに置いた場合の見た目の収まりで言えば、天板奥行を短くできるステップアップデスクのほうが便利と言うことはできます。
      ただしデスク天板上に上棚のみを乗せる場合は、天板は拡張したほうが良いです。

      リビングに置くスペースが幅130cm以上あるようでしたらユニットLデスクで問題ないでしょう。
      逆にできるだけコンパクトに収めたい場合はステップアップデスクのほうが良いでしょう。

      あとは今後、子供部屋に移動する場合は、そのレイアウトについても考えておいてください。

      レイクウッドを基準に考えておられるなら、ニトリのメルシー16については比較するまでもないでしょう。
      せっかくのおじいちゃんおばあちゃんのご厚意を無駄にしないためにも、レイクウッドを選ばれたほうが無難だと思います。

      • みかん より:

        収納マン様

        お世話になります。早速のお返事ありがとうございました。
        お答えを拝読して、自分で言葉にできていなかったところを察してくださったことに感動しました。あんなまとまりのない相談にお答えいただき、感謝しております。
        例えば「スタンダードスタイルでは奥行が多すぎる」とか、自分では気づいていなかったライトの比較、そして特に「下棚を子供部屋に置いて、リビングではデスクに上棚だけをセットしておくという方法も」のところで、その方法があったか!と感心しました。カウンタースタイルのアレンジということですね。

        我が家はコンパクトに収めたいので、ステップアップデスクにすることでまとまりそうです。本当にありがとうございます!

        あとは「くみあわせですくデラックスでいいじゃないの」と言っている祖父母をどう説得するかが問題です(笑)
        ニトリの机をdisるわけではありませんが、スライドレールの問題と、ライトのこと、…くらいしか自分では思いつきませんでした。
        長く使うものだからいいものを買ってあげてほしい、と説得したいと思います。

        • 収納マン より:

          みかんさま

          お役に立てたようで良かったです^^

          でも確かに価格はニトリのくみあわせですくデラックスに比べると倍程度になってしまいますね。
          予算ありきでしたらニトリも悪くはないと思います。

          ただ、ハズレを引いてしまうと引出しがまったく開かないです。
          そうでなくともスムーズさはレイクウッドに劣ります。
          ストレスなく学習机を使うにはレイクウッドのほうが良いでしょう。

          それとデスクライト。
          ニトリのものでも必要最低限ではありますが、お子さん(お孫さん)のことを考えれば、少しでも目にやさしい仕様のものを選んでいただければと思います。
          こればかりはプライスレスですし、価格自体はコイズミファニテックのデスクライトのほうが高くても、コストパフォーマンスで言えばかなり優秀です。

          リビングに置いたときの見た目、お子さんがこれから中学生、高校生と使うことを考えると、やはりある程度落ち着いた感じのものがよろしいかと思います。
          お子さんが引出し前板のプレートをお好みの色に変えてカスタマイズする楽しみもありますし。

          やっぱりおじいちゃんおばあちゃんとしても孫の喜ぶ顔が見たいと思います。
          お子さんの希望をお聞きする限り、やはり満面の笑顔になれるのはレイクウッドでしょう。

          …とまあ、コイズミファニテックを喜ばせるようなことばかり書いてしまいましたが(笑)、私としてもレイクウッド・ステップアップデスクのほうを強くオススメしたいと思います^^