コイズミファニテックの2016年度大型シリーズ「スタディアップデスク」メリットとデメリット

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学習机には以下の通り、様々なスタイルがあります。

ベーシックデスク

ユニットデスク

組み替えデスク

天板昇降デスク

ライティングデスク

ベッド付きデスク


※それぞれの詳しい説明、メリットおよびデメリットについては、「収納市場」学習机の選び方を参照してください。

 

これだけでも悩むのに、2016年度はコイズミファニテックから「スタディアップデスク」というまったく新しいスタイルが発表され、戸惑いを隠せない方も多くいらっしゃると思います。そんなわけで今回は、スタディアップデスクを徹底解剖してみたいと思います。

 

 

従来型デスクとは根本的に構造が違う!

スタディアップデスクを見て戸惑ってしまうのは、従来型のデスクとは根本的に違うからと言えます。組み替えデスクはベーシックデスクの上棚と足元棚を切り離したもの、天板昇降デスクは文字通り天板を昇降式にしたもの、ライティングデスクは天板をフラップ式にしたもの、ベッド付きデスクはデスクとベッドをセットにしたものと言えます。ユニットデスクは定義が曖昧で、基本的にはデスクとワゴンと棚を別売にしたものですが、書棚を横にセットしたものをそう呼ぶこともあります。天板の奥行を浅めにしていることが多いというのも特徴のひとつです。

その点で言うと、スタディアップデスクはユニットデスクに近いと言えます。しかしながらスタディアップデスクは組み替えデスクの一種とも言えます。オールインワンで書棚もデスクライトもセットであるためむしろ組み替えデスクに近いんですけど、パッと見た感じはユニットデスクに近いという不思議な存在であるとも言えます。

2006年に発売された組み替えデスクの元祖「ステップアップデスク」はちょど10年を迎えますが、私が調べた限り、実はこの主たる構造そのものは特許となっていません。そのため翌年以降、各社が相次いで類似品を発売し、学習机のスタイルの定番となりました。

しかしスタディアップデスクは2016年度に初めて登場したスタイルで、かなり主要な部分が特許で押さえられていると推測されます。よって翌年以降、類似品が出てくる可能性は低い一方で、コンセプトを真似て「スマートデスク」などと言って普及する可能性はあるんじゃないかと思います。それでも少なくとも2016年度においてはスタディアップデスクはコイズミファニテック独自のもので、過去に類するものもなく、戸惑ってしまうわけです。

 

8パターンに変化するからワケワカメ!

コイズミファニテックの組み替えデスク「ステップアップデスク」は5つのパターンに変化させることができました。それでも混乱する人が続出するのに、スタディアップデスクはナント8パターンに変化するわけです。混乱しないほうが難しいです。

もっともコンパクトな状態では幅105×奥行55cm。それを組み替えると最大で幅202cmにもなります。ほとんど倍ですよ!さらにL型にした場合は奥行が172cmになります。8パターンに伸縮自在でまるでタコのようです。1年ごとに組み替えても全部試すのに8年掛かるというわけです。

ちにみにベーシック学習机の標準サイズは幅100×奥行65cmくらいが標準です。スタディアップデスクはそれよりも幅が広く、最大で標準サイズのベーシック学習机2台分にもなります。狭い狭いと言われる日本の住宅で果たしてそれだけのスペースが確保できるのか?またそもそもそんなにマメに組み替えをする時間や手間を掛けられるか?冷静に考えると、そういう不安も湧き上がってきます。

 

スタディアップデスクのメリット

  • リビングに置きやすい奥行
  • 圧迫感のないデザイン
  • コンパクトながらも収納力を確保
  • 子供の成長に合わせて形を変えることが可能
  • オールインワンで十分な質感ながらも手頃な価格
  • 引出し最上段にファルカタ製の仕切り板、USB対応コンセント付き

スタディアップデスクの最大のメリットはやはりリビングに置きやすいことを第一に考えられていることです。そのうえで、決して見た目のために機能性を疎かにすることなく、学習用としての機能をギリギリのところで目一杯詰め込んでいます。

また、8つのパターンに組み替えできるということは、子供の成長に合わせ、各家庭の住まいの状況に合わせて、最適な組み合わせを選ぶことができるということです。必ずしも8つのパターンをすべて試す必要はありません。そのときの状況に応じた形を選んで組み替えれば良いと言えます。

 

スタディアップデスクのデメリット

  • 子供が成長しても天板奥行は最大55cmのまま
  • 足元に棚を配置すると窮屈感は否めない
  • 形を変化させると幅がどんどん大きくなる
  • 組み替えの手間が大変

スタディアップデスクの最大のデメリットと考えられるのは、受験勉強に耐え得るかどうかという心配があることです。天板奥行55cmというのは、A4ノートとA5の教科書が前後にちょうど置ける大きさです。A4ノートと大判の資料集を前後に並べるには厳しいサイズと言えます。

また、形を変えると幅がどんどん大きくなってしまうという点も心配です。学習机はコンパクトさが求められる傾向があります。各家庭によってスペースのゆとりは違うと思いますが、組み替えた場合に果たして置けるかどうか、そもそも必要な機能かどうかはよく吟味してシミュレーションしておいたほうが良いでしょう。本を置くスペースだけでなく、ランドセルや絵の具セット、副教材などを置くスペースも考慮しておく必要があります。

 

スタディアップデスクのメリットとデメリットは以上の通りです。ただ、デメリットについては私の杞憂に過ぎないのかもしれません。私はアンチ組み替えデスク派(=ベーシックデスク派)ですが、私の思いとは裏腹に、現在の世の中の主流は組み替えデスクです。コイズミファニテックは消費者の声にしっかりと耳を傾け、消費者に求められているものを提供していると言えるでしょう。ですからコイズミファニテックの提案を素直に信じてみるのが正しいのかもしれません。

ただし、リビングに置くことを前提にしていない場合はこの限りではありません。スタディアップデスクはあくまでリビング学習のことを第一に考えた学習机です。最初から子供部屋に置く場合や、十分すぎるくらい広いリビングダイニングに置く場合は、スタディアップデスクを選択するメリットよりもデメリットのほうが上回る可能性があります。また、中高生の買い替えやあくまでも受験勉強を視野に入れる場合はやはり天板奥行が60cm以上ある学習机を選んだほうが良さそうです。

 

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