1ヶ月ほど前にコイズミファニテックのショールームにお邪魔してきたところですが、今回は開発担当者からお話をうかがえる機会を得ましたので、そのレポートをさせていただきたいと思います。
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お話をうかがうのはコイズミファニテック商品部商品課のYさん。ここ数年、Yさんにお話をうかがう機会をいただいているんですが、今回も期待できます!それではYさん、よろしくお願いしまーす!
スタディアップデスクの滑り出しはどうですか?
収納マン:2016年度、御社からはスタディアップデスクという超大型商品が発売されました。こちらのブログでも早くから注目を集めているんですけど、実際のところ滑り出しはいかがですか?
Yさん:おかげさまで手応えは上々です。
収納マン:スタディアップデスクはステップアップデスクよりも多い8パターンの組み替えが可能ということで、これは購入者にとって大いにメリットがあるものの、組立設置時にクレームを招きかねないという心配の声もちらほら耳にするんですが…。
Yさん:その点はご安心ください。スタディアップデスクの組立設置については販売店様にて順次、講習会を開くなどして対応しております。販売店様によってはご購入時に、設置時のレイアウトを確認していただくなどしていただいており、トラブルを未然に防ぐようにしております。
収納マン:なるほどー。やっぱりちゃんと考えてくれてたんですねー。
実は、ほかにもスタディアップデスクにはヒミツがあるそうなんです。それはスタディアップデスクはステップアップデスクよりも荷姿がコンパクトで軽いということ。
スタディアップデスクが軽くてコンパクトということは、配送が楽になるということです。重くてかさが張る学習机を家の中に運び込むと、どうしてもあちこちぶつけてしまう可能性があります。しかしスタディアップデスクはその心配が少なくなるわけです。もちろん、リビングから子供部屋に移動するときも楽になりますよね。
もうひとつ、意外なメリットがあります。それは輸送コストの削減に成功したということ。家具って重くてデカいから輸送コストが馬鹿にならないんです。スタディアップデスクはどれも思い切った価格設定をしてきたなーとは思ってましたけど、この価格設定ができたのは輸送コストの削減に成功した結果なんですねー!
そもそもスタディアップデスクが生まれた背景は?
収納マン:2016年度のコイズミファニテックは新商品のスタディアップデスクを大々的にプッシュしてきていますよね。相当この商品に自信があるとお見受けしましたが、そもそもスタディアップデスクが生まれた背景にはどういったことがあったのでしょう?
Yさん:弊社はCDファーストなどのカラーデスクでは業界No.1の販売実績を持っています。一方で消費者の皆様からは天然木を使った学習机に対するニーズが強くなってきています。またリビング学習に対応したデスクに対するニーズも強くなってきているため、今までの子供部屋を主軸にしたラインナップからリビングを主軸にしたラインナップに大きく舵を取る必要があると考えたのです。
そこで弊社の既存商品に目を向けたところ、BEENO(ビーノ)がそういったニーズにお応えしてきたのであろうと考えました。ビーノは発売開始から6年を迎えるロングセラー商品です。生活シーンにおいて、小学校入学時はリビングで学習をスタートし、高学年になるに従って、子供部屋へ机を移動し、勉強するスタイル。ただ単にリビング学習だけではなく…。このような生活スタイルに合わせた使い方を最適なスタイルで「どこでも、いつまでも」応援していきたいというコンセプトから生まれたのが、スタディアップデスクなのです。
収納マン:はーっ!スタディアップデスクが開発された背景には、そんなにいろんなことがあったんですねー!ところでリビング学習のために工夫された点はいくつもあると思うんですが、「これは!」というポイントをいくつかご紹介ください。
Yさん:まず、弊社の学習机のほとんどは天板高が76cmとなっているのですが、スタディアップデスクでは73cmとしています(ビーノとプレオは元々73cm)。デスクの天板高をダイニングテーブルに近い高さに近づけることで、よりリビングダイニングに違和感なく溶け込めるようにしました。
また、スタディアップデスクはコンパクトなスペースでも十分な収納力を確保できるように設計しておりまして、引出しはA3用紙が収まる寸法にしています。今までのステップアップデスクは設計上、どうしてもワゴンの奥行に制約がありましたので、近年では久しぶりに袖引出しをA3用紙に対応させることができました。
あと、新開発のLEDデスクライトSB-611/612(ECL-611/612)。これは何度も試作を繰り返しました。リビングに置いてもスッキリ見えるようにデザインしつつ、子供にとって使いやすいことはもちろん、壁紙を傷める心配がないようにアームの形状を工夫しました。デスクを動かさなくても取り付け位置を調整できるように、クランプの固定ネジを上側に持ってきたというのもポイントです。
収納マン:ああっ!ホントだ!今までは上棚と干渉しないようにクランプの固定ネジは下側についているのが当たり前でしたけど、スタディアップデスクではそれを考慮する必要がなくなったんですね。これはまさしく目からウロコです!
ところでステップアップデスクにはUSB対応コンセントも付いていますよね。これも先進的な取り組みで斬新ですよねー。
Yさん:いや実は、USB対応コンセントは2011年度のWDプレミアムでも採用されていたのですよ。でも当時はまだスマートフォンやタブレットも今のように普及していなくて、あまり評価されることはありませんでした。コストも掛かることですのでここ数年は採用を見合わせていたのですが、学校でのタブレット学習も普及し始めたこともあり、改めてUSB対応コンセントを装備することにしたのです。
収納マン:えーっ!?そんなに前からあったんですか!スマートフォンやタブレットにはACアダプタも付いていますけど、ACアダプタって結構大きいから、ひとつACアダプタを差し込むと隣のコンセントを塞いでしまうこともあります。その点、USBの場合はそんなこともないので、こりゃあ地味に便利そうですね。
というわけで、スタディアップデスクについていろんなお話をうかがうことができました。いやもう本当に感心しきりですよ。さすがは学習机のトップブランド・コイズミファニテック。しっかりと消費者の動向を見極め、周到に物事を考えています。
次回は引き続きYさんにうかがったスタディアップデスク以外のお話をお届けします。お楽しみに~♪
コメント 皆様からご質問・ご意見など
いつも相談に乗って頂いてありがとうございます。
このコラムを待っていました^_^
もっと早く見たかったです、、。
安い店舗が見つかり、そちらでビーノを注文しました。ライトは、最後まで悩みましたが、コイズミの357にしました。
やっぱり、611の方が良かったんですかね?
子供がつけやすいのは、357かなと思ったんですが。
リスさま
すいません、目いっぱい急いでこのタイミングだったもので…^^;
ビーノ発注されたんですね!良かったですね♪
デスクライトについては、そりゃあECL-357のほうが良いと思いますよ!コイズミファニテックの方でもそうおっしゃるんじゃないかと思います。
取り付けや位置調整なんて何度もすることじゃないですから。LEDデスクライトとしての機能性や操作性は圧倒的にECL-357のほうが上です。
収納マン様、お返事ありがとうございます。
お店の人に聞いたら、611も357も変わらないよ。と言われてしまい、どちらかというと611押しでした。
スタディアップが少し心残りで、ビーノに決めてしまいました。これを逃したら、次の安くなる時に行けないかもしれなかったので。
納期を来月にしたので、楽しみに待つことにします。
色々とありがとうございました^_^
リスさま
611も357も変わらないよ…って、それはちょっとあり得ない店員の意見ですね~。私はかなり違うと思いますし、性能や使い勝手はECL-357のほうが良いと思いますが…。
スタディアップデスク、確かに今年度発売されたばかりで魅力的に感じるところも多いですけど、私はやっぱりシンプルなビーノのほうが好きです!…って、私の好みを言っても仕方がないですよね^^;
来月のお届けが楽しみですね~♪お子様方はもっと楽しみにされているんでしょうね!それを考えると私も楽しみです^^
お返事ありがとうございます。
収納マンさんがそう言ってくださると、これで良かったんだなと思いました^_^
優柔不断なので、なかなか決められなかっですが、無事に決まって良かったです。
子供達はデスクマットの方を楽しみにしてます、、。部屋が狭くなるのがストレスがかかりそうですが、楽しみにします^_^
ありがとうございました^_^
リスさま
ウチの子供たちもデスクマット選びのときは楽しそうでした^^
学習机はキャラクターの採用で一気に広がったという歴史があります。その点ではデスクマットの存在も、子供が素直に「欲しい!」と言えるために重要ですよね。
この度のリスさんのご英断が、きっとお子様方の将来に良い影響を及ぼすことと私は信じております!こちらこそありがとうございました♪
はじめまして、みらいともうします。
以前よりこちらのサイト、熟読させていただいております。
悩んで悩んで、困り果てております。
コイズミの机なのですが、
プレオで
机+ミドルシェルフ+デスクシェルフ(上棚)+リフティングワゴン
これに椅子とライト(ECL-546)
を購入するか、
WDスペシャルのステップアップデスクのハイタイプを
購入するかで悩んでおります。
先日コイズミのショールームで見てきたのですが、
触り心地はプレオの方がもちろん上でした。
上棚を付けた場合、スリムシェルフとは、高さが一緒になるのですが、
ミドルシェルフだと高さが合いません。
でもこれは、本などを置いたらあまり関係ないかな?
と思っています。
でも上棚のコンセントのある部分の
あの10センチくらいしかなさそうな高さって、
鉛筆削りが収まるくらいだけの高さだなぁって。
で、WDスペシャルのハイタイプ。
本棚の一番上を机の上棚にして横並びにしようかと思ったり。
収納マンさんだと、どちらがオススメですか?
2年前はプレオのスタディアップのハイタイプが
あったので、それだと私の希望のピッタリだったのですが。
よろしくお願いします。
みらいさま
はじめまして^^
コイズミファニテックのプレオかWDスペシャルで、ロータイプの学習机の横に本棚を置くかたちでご検討中ということですね。
確かに2014年度のプレオにはハイタイプがありましたので、それならまったく問題なかったのかもしれないですねー。
かなり見た目を揃えることを重視されているようですが、私にはちょっとイメージしにくいところがあります。
まずひとつは、そんなに本を収納する場所ばかり確保したら、書道セット、絵の具セット、その他諸々の奥行25~40cm程度のモノを収納する場所を確保するのが難しくなるのではないかということ。
もうひとつは、WDスペシャルの本棚の一番上を机の上棚にすると、デスクライトが取り付けられないんじゃないかということです。
プレオにデスクシェルフ(上棚)を取り付けた場合にコンセント付近の高さが低いことが気になるようであれば、私ならミドルシェルフ(本棚)の前にデスク本体を置き、その横に奥行40cm程度の木製のオープンラック(無印良品のオーク材ユニットシェルフ・大など)を置きます。
オープンラックは幅45~60cm程度でも十分でしょう。
そうでなければ、WDスペシャルを「セパレートロースタイル」に配置するのが妥当ではないかと思います。
組み替えデスクは何だかんだ言って良くできていて、教科書、ノート、ファイル、塾や通信教育の教材、学童書籍などの一般的な量がすべて収まる収納量があります。
それを上回る量の本を持っているなら確かに本棚がもっと多いほうが良いと思いますが、それよりも本以外のモノの収納スペースを確保することを考えておいたほうが一般的には良いです。
書道セットなどは子供部屋にクローゼットがあるから問題ないと見る向きもありますが、机の横で管理できたほうが忘れ物の心配が少なくて良いと思います。
あと、プレオにデスクシェルフ(上棚)を取り付けた場合にはデスクライトECL-546は取り付けできないと思います。
カタログにも記載されているようにECL-357が妥当ではないでしょうか。
早速の返信ありがとうございます。
プレオのミドルシェルフとデスクを前後に置く
スペースは無いんです・・・。
部屋にイトーキのミドルベッドを先に購入して
置いているのですが、
窓の位置から、縦型の部屋に
ベッドを縦に置くことしかできなくって。
今年発売のスタディアップは、
やっぱり好きになれず(笑)
ショールームには、スタディアップの
小さな模型みたいなのを作っておられて、
組み換え方をいろいろ説明して下さったんですけどね。
WDスペシャルにしようと思います!
間違えてました、真ん中の引き出し付きの部分を
机の上に置くんでした。
ライトも元々ついてるし、やっぱりお得感もある気がします。
決断できました!
上の子はイトーキだったのですが、
コイズミのランドセルハンガーにめっちゃ惹かれてしまいました。
フックで6年間壊れずに使えたのですが、
ハンガーのガッチリ具合に。
みらいさま
そうですか、WDスペシャルで決定ですか!
良いと思いますよ、WDスペシャル。
ランドセルハンガーももちろんですが、基本的なスペックはプレオ同等ですし。
WDスペシャルはパッとしないように見えて、意外と売れ筋で、大手家具販売店の多くがオリジナル仕様に仕立てて高価格帯のメイン商材と考えているくらいですし。
イトーキのミドルベッドもあって、素敵な子供部屋になりそうですね^^