前回の「Lakom(ラーコム)」に続き、今回もコイズミファニテックの学習カタログには掲載されていない「Lifaldo(リファルド)」を紹介したいと思います。
ビーノよりも大人っぽい雰囲気のリファルド
リファルドはコイズミファニテックの学習家具カタログには掲載されていません。その理由は学習用ではなく書斎用として最適化されているからだと思われます。実際、ランドセルハンガーもフックも付いていませんし、袖ワゴン天板リフティング機能なども付いていないシンプルな設計です。
リファルドは学習机である「BEENO(ビーノ)」に似ていると言えますが、これらを比較してみるといくつかの違いが見て取れます。前述のランドセルハンガー、袖リフティングだけでなく、コンセント、素材も違います。コンセントの位置についてはどちらが良いとは一概には言えないところがありますが、ビーノのほうが子供でも手が届きやすい位置、リファルドのほうが見た目を損なわない位置と言えるでしょう。
天板の素材についてはビーノはナラ突板、リファルドはアルダー無垢ということで、単純にコストを比較するのは難しいですが、キズが付きにくいのはナラ突板のほうだと思います。またデザインについてはもちろん人によって好みが違うとは思いますけど、リファルドのほうが丸みがあって質感は良いと言えるでしょう。
そして価格はコストから言えばおそらくリファルドのほうが若干割高で、展示店舗が少なく価格競争が起こりにくいためか、実売価も高めとなっています。
総じてリファルドはビーノよりも機能性が低くシンプルで、デザインにもゆとりがあり、大人っぽい雰囲気と言えるでしょう。
木の質感が得られる手頃な書斎デスク
リファルドが売れそうな理由を挙げるなら、やはり一番は落ち着いたデザインでしょう。コイズミファニテックの書斎デスクには他にも「WISE(ワイズ)」や「WISE NEX(ワイズ・ネックス)」がありますが、木の質感はあまり感じられません。また、木の質感が得られる書斎デスクと言えばカリモク家具や浜本工芸のものもありますが、国産ゆえにどうしてもちょっと手が届きにくい価格帯となります。
他に競合しそうなところでは堀田木工所のゲートデスクがありますが、同じアルダー無垢であるものの自然塗装でデザインもイマイチということもあり、まともに競合するとは思えません。
一番競合しそうなのはイトーキの「tref(トレフ)」の書斎デスクでしょうか。

でもまあつまるところ、リファルドには競合らしい競合は存在しないのです。空いていたところにポンッと飛び込んできた感じです。
10cm刻みの豊富なサイズバリエーション
さらにリファルドが売れそうな気がする理由は、豊富なサイズバリエーションにあります。ビーノは幅3サイズですが、リファルドは80~130cmまで10cm刻みで5サイズもあります。
学習机は基本的に子供が勉強するための必要十分なサイズ展開が求められますが、大人が使う書斎デスクの場合は用途が限定されないため、むしろ収まりの良さが重視されます。そのためこのような豊富なサイズバリエーションとなっていると考えられます。
こういうデスクはもちろんカリモク家具にも浜本工芸にも飛騨産業にもありますが、先にも申し上げた通りちょっと手が出にくい価格帯です。でもリファルドの価格帯なら手が出やすいですし、学習机っぽいものを毛嫌いされる人には打ってつけのデスクと言えます。リファルドを学習家具カタログに掲載するとパッとせず、値引き競争に陥り、何も良いことは起こりませんが、敢えて書斎デスクとして扱うことで差別化を図っているのではないかと思います。
専用チェア「COZY」がまた良い感じ!
リファルドには木製チェアもあるんですが、回転チェア「COZY」がすごく良い感じです。COZYは足置きがありませんからもちろん新入学児童の学習用には不向きですが、これがリファルドにセットされているだけでグッと雰囲気が良くなります。
またCOZYは聞いたところによると、カタログには記載されていませんがモールドウレタンを使用しているそうで、パッと見た目は安物と思いきや、意外と座り心地が良く、耐久性も比較的高いだろうと思われます。
そんなこんなでリファルドは基本的には学習机としてはオススメできませんが、小学生の間に重きを置かずに長い目で見て使いたい場合や、中高生になってからデスクを買うというのであれば、オススメできるんじゃないかと思います。
【コメント】 皆様からご質問・ご意見など
来年小学一年生になる息子の学習机について相談させてください。
シンプルで、高校大学に行っても使ってもらいたいと思い、リファルドを検討しております。
カリモクや浜本工芸の学習机も気になり現物を見てきましたが、リファルドの方がデザイン的に好きなためこちらを検討しております。
しかし、机の幅やワゴン(サイドにするか机の下に置くタイプ)、デスクの上に置く本立て、また椅子に足置き場がないのも小学生が使うには良くないのではと思い、どうしようかと考えております。
机は、今はリビングに将来的には個人部屋に置きます。
学習机の値段は特に気にしておらず、総合的に良いものをと思っております。
アドバイスをいただきたく宜しくお願い致します。
娘の学習机は、ローラアシュレイのドーセットチルドレン(アイボリー)にし、とても気に入ってくれ進んで学習机に向かってくれています。
カリモクのカントリーとかなり悩みましたが、ローラアシュレイのデザインが素敵すぎてドーセットシリーズに決めました。
収納マンさんの記事がとても参考になりました。
あきよしさま
はじめまして^^
そうなんですかー、お嬢様はローラアシュレイのドーセットチルドレンをお使いなんですかー。
ドーセットチルドレンは学習机として最適かというと難しい部分もありますが、それを補うほどの品格を感じますよね。
私は気になる学習机があると可能な限り足を運ぶんですが、まず十中八九ガッカリします。けどドーセットチルドレンを見たときは実物を見れて本当に良かったと思いました^^
さてさて、コイズミファニテックのリファルドですね。
これはそもそも学習机として設計されていませんから、どうかと思う部分が少なからずあろうかと思います。
天板奥行55cmと浅いのでリビング学習には適していると思います。
ただ中高生以上になってから参考書等も同時に広げるようになると奥行が浅いのは使いにくいかもしれません。
将来的に息子さんが成長することも考慮すると、80デスク+サイドチェストの組み合わせなどを選んで、足元は広々、天板面は120cm以上とするのがもっとも理想的だと思います。
もちろん、110デスクまたは120デスクの下にワゴンを置くのもアリでしょう。
サイドチェストとワゴンの違いは、基本的にスライドテーブルの有無ですから。
ワゴンにした場合、移動がしやすいので、掃除がしやすいというメリットがあります。
リファルドのブリッジ(本立て)は小学校低学年の大判の教科書には適さない高さですね。
市販のブックエンドやファイルボックスを使ったほうが良いように思います。
チェアは同じくコイズミファニテックでアルダー材を使ったレイクウッドチェアを使うか、いっそのことハイブリッドチェアのミディアムブラウン色をセットするのが良いかもしれません。
リファルドが学習用と違うところは、あとはサイドにフックが付いていないことくらいです。
品質的には間違いないものだと思いますので、あとは奥行をどう考えるかと、組み合わせ次第ですね^^
早々にお返事いただきありがとうございます。
丁寧なコメントをいただき感動しておりますT^T
学習机ですが、やはり小さい子供が使うには、書斎用のリファルドではなく学習机として出されているものの方が良さそうだと思いました。
コイズミのカタログを見ていると、「アルフ」や「プレオ」もシンプルで良いなと思ったのですが、スタディアップデスクの基本の形で使用する場合、天板下の収納が、使いにくそうですね。
ビーノのような組み合わせだといいのですが、デザインと色が好みではなく、なかなか難しいです。
もう一つ教えていたらだきたいのですが、学習机メーカーのものではないのですが、ベルメゾンデイズのタモ材(ウレタン樹脂塗装)のデスクは収納マンさんはご存知でしょうか?
こちらのホワイトがデザインも良く使いやすそうで、男の子でも爽やかで良いなと思うのですが、デスク+本立て+ワゴン+チェアで7万円台、中国製では、見た目のみで良くない商品でしょうか?
もしご存知でしたら、もう一度アドバイスをいただきたくお願いいたします。
あきよしさま
「アルフ」や「プレオ」などスタディアップデスクはリビング学習に特化されたデスクで、使い勝手よりも見た目を損なわないことを第一に考えている印象があります。
ただ足元棚に関してはステップアップデスクもベーシックデスクも同様で、普段出し入れする教科書類を収めるというよりも、あまり使わない本やコミックスを収納する場所を考えたほうが良いでしょう。
それはさておき、ベルメゾンデイズのタモ材(ウレタン樹脂塗装)のデスク…あきよしさん、スゴイのを見つけましたね!
これは先日私がベルメゾンデイズのデスクを調べたときには気が付きませんでした。新たに追加されたものかもしれませんが。
これはメーカー不詳ながら、昨日今日学習机を作ったメーカーのものではないですね。
安全性には配慮されていますし、一方で中国には学習机という文化はありませんから、どこかしら日本のメーカーが関わっている可能性があります。
仕様としてはヒカリサンデスクに近いです。
ただヒカリサンデスクではないと思います。
品質、仕様ともに、この価格ならバッチリOKです。
ただ非常に残念なのが、ワゴンの幅が短いことです。
デスク本体は90cm幅と109cm幅がありますが、ワゴンは90cm用しかないのです。
ですからモノ自体は悪くないのですが、あきよしさんにはあまりオススメではないと思います。
ところであきよしさんはケユカのアロンはご存知ですか?
アロンはコイズミファニテック製なので学習机として問題ない仕様になっています。
チェアも高さ調整可能なものが用意されています。
ラインアップはビーノほど多くはないですし、天板奥行はリファルド同様55cmですが。
お近くにケユカの店舗がないとどうしようもないのですが、今までのお話からこれが一番オススメできるんじゃないかなと思いました。
もしくは西日本でしたら、ナフコ21スタイルで扱われているイトーキのJSD-15L-TBとか。
これはまさしくビーノとリファルドを足して2で割ったような感じです。
デザインに丸みはないですが…。
収納マンさん、ありがとうございます。
ケユカのアロン、ムク材で素敵ですね!
関西に住んでおりますので、見にいくことはできませんが、オンラインショップでも購入できるようです。
ナフコのイトーキのものもシンプルで良いですが、木の色やデザインはケユカのアロンやニノスの方が好みです(笑)
ベルメゾンデイズのタモ材の学習机、ワゴンが小さめなのですね。
幅は、机の下に入れて使用するため35センチ(ローラアシュレイと同じなので)くらいでも良いかなと思うのですが、奥行きも少し短いのですね。
ただ、ホワイトのお色が魅力的で捨て難く、男の子でも使えるやさしいホワイトはなかなかありませんので、悩むところです。
もちろん、汚れが目立ちにくいのはナチュラルだと思うのですが。
最終的に何を優先するのか、なかなか難しいです。
収納マンさんからいただいたアドバイス、とても勉強になりましたm(_ _)m
もう少し、よく考えようと思います♪
あきよしさま
教えていただいて初めて知りました!
ケユカの公式オンラインショップで学習机が買えるようになったんですね!
半年~1年くらい前にオンラインショップでも家具の取り扱いを開始したということだったんですがそのときは学習机は扱っていなくて、てっきり扱わないもんだと思ってました。
教えていただきありがとうございます♪
私も関西なので、グランフロント、なんばパークス、西宮ガーデンズの店舗には時々行きます。
たぶん頑張れば足を運べる場所だと思うので、是非一度ご覧ください。
そう言えばローラアシュレイのドーセットチルドレンのワゴンも幅35cmでしたねー。
そう考えればベルメゾンデイズのタモ材の学習机のワゴンも問題なしですか。
確かに木肌が見えるタモ材でホワイトウォッシュな感じのデスクは珍しいですよね。
でもウレタン塗装なのでそんなに汚れの心配はないと思いますよ。
むしろ濃い色のほうがキズが付いたときに地肌の白っぽい色が目立ちますから。
最終的に何を優先するのか、なかなか難しい…本当にそうですよね~^^;
見た目を優先すれば使いにくくなり、機能性を考えればどうしても野暮ったいデザインになります。
でも家具はやっぱり実物を見ないことには分かりません。
ベルメゾンデイズのタモ材の学習机は残念ながら買ってみないことには分かりませんが、コイズミファニテックのリファルド、ケユカのアロン、是非ご覧ください^^
あきよしさんの条件なら、アクタスのファズルやサークルなんかも良いかもしれません。
収納マンさん、たくさんの情報をありがとうございました。
その後、息子の希望で思い切ってホワイトのデスクを購入しましたが、塗装がきれいではなく木の端の処理もざらついており(子供が触ると危ない)、引き出しも・・・スライドレールなのに、不良品のためか引き出すときに引っかかり引き出しにくい….。これでは使用できないので返品いたしました。
やはり品質に間違いない国産のものにしようと思います。
一から考え直しです・・・。
薄めの色がいいので、今はカリモクのピュアオーク色で検討しております。
お店で、ピュアオーク色の場合、他の色の塗装よりも薄く仕上げているため、年数が経つにつれ色が変化するとのことでした。
デザインは、コーディ・ピュアナチュール・ユーティリティプラスで考えております。
もう一度、アドバイスいただけると嬉しいです。
あきよしさま
ベルメゾンデイズのタモ材の学習机のホワイト色、ダメだったんですか…。
他のカタログ通販とは違ってベルメゾンなら大丈夫かと思ったんですけど、私としても申し訳なく思います。
やはりメーカーが分からないものには手を出すべきではないということですね…。
で、代わりの候補はカリモク家具のコーディ、ピュアナチュール、ユーティリティプラスの3つということですね。
予算や使い勝手によって変わってくると思いますが、コーディは一番お手頃ですよね。
脚形状も座りやすくて良いですし、幅110cmでゆったり、135cmまで拡張することもできます。
一方、2杯のファイル収納可能な引出しはともかくとして、ペンしか入らないスライドトレーというのがネックです。
引き出しユニットは必須と言えるでしょうし、それでも不足を感じる人が多いと思います。
ピュアナチュールは脚形状が良く、本体に引出しがなくてもワゴンをセットすれば必要最小限のモノは収められると思います。
もちろん引き出しユニットを付けたほうが理想的です。
足元棚もありますし、ベーシックデスクとして使い勝手も良いと思います。
ご予算が許せば、学習面を第一に考えるなら、個人的には一番オススメですね。
ユーティリティープラスは組み合わせ次第ですが、その組み合わせ方がなかなか難しいですねー。
リビングに置くならピュアナチュールよりも奥行が浅いのでスッキリ収めやすいです。
奥行450mmでリビングで使用して、子供部屋ではマルチシェルフと組み合わせるのも良し。
奥行600mmでリビングで使用して、子供部屋では横に本棚などを置くのも良し。
書棚を組み合わせてL字型レイアウトにするのも悪くないでしょう。
いずれにしてもリビングに置いた状態、子供部屋に置いた状態、それぞれをイメージしておかなければなりません。
カリモク家具の場合はあとで数年後にオプションを追加することも十分期待できますが、お子さんの成長とともに極端にモノが増えるわけではありませんから、ある程度の収納量は最初から用意しておくべきでしょう。