少子化や価値観の多様化に伴って「学習机が売れない」という話は割りとよく聞きます。一方で、特にこの時期はランドセルや教科書などを収納するラックがよく売れるという話もよく聞きます。
実際のところは、学習机やそれに類する机を子供部屋に置く一方で子供はリビングダイニングで勉強することが多く、宿題などが終わったら自分の机に持って行ってくれれば良いのだけれどもなかなかそうしてはくれなかったり、親が翌日の準備をチェックしてあげる必要があったりするので、リビングダイニングにも子供用の収納スペースが必要となり、ランドセルラックのようなものを置くことが増えている…というところだと思いますが、ともあれこの時期にいわゆるランドセルラックがよく売れているというのは紛れもない事実です。
そういう事情もあってか、ケユカが3月にアロンのマルチラックを投入しました。その情報は読者のみみりんさんが教えてくださって、私もすぐに実物をチェックしに行ったんですけど、いかんせん商品写真が公開されていなかったので、こちらで紹介する機会を逸しておりました。
ところが、4月6日から「お買い得キャンペーン」の対象商品になっていたんですねー。
ケユカ・マルチラックお買い得キャンペーン
出典:KEYUCA
今さらではありますが、4月6日から「在庫が無くなり次第終了」というかたちで、アロンとノーブルのマルチラックがディスカウントされるという告知が、ケユカのホームページに掲載されています。
- アロン マルチラック…通常税別価格39,500円→27,650円(30%OFF)
- ノーブル マルチラック…通常税別価格36,000円→28,800円(20%OFF)
これはランドセルラックがよく売れる時期に販促をかけるためのキャンペーンと見ることもできます。しかし、「在庫が無くなり次第終了」という文言が付くとどうしても「廃番」の二文字が頭の中に浮かんでしまうのです。
過去にケユカが天板昇降式デスクのフォセットを廃番にする際にディスカウントしたときでも25%OFFでしたからね。 ただ販促をするにしては30%OFFというのは割引が大きすぎます。
あまり売れているようには感じられなかったノーブルのマルチラックはともかく、アロンのマルチラックは登場後早くも1ヶ月で廃番の憂き目に遭うのでしょうか。
アロン・マルチラックの特徴
アロンのマルチラックが早々に廃番になるかどうかはともかくとして、その実力について見てまいりたいと思います。
ニノス・ブックシェルフに似ている
出典:KEYUCA
アロンのマルチラックは、ノーブルのマルチラックよりもニノスのブックシェルフに似ていると言えます。奥行サイズや引出し付きという点ではノーブルに似ているものの、素材、デザイン、高さ、キャスターなしという点でニノスのブックシェルフに似ているのです。
シリーズ | 商品名 | 素材 | サイズ(mm) | 引出 | キャスター | 税別定価 |
ニノス | ブックシェルフ | オーク | W590×D275×H1020 | なし | なし | 31,000円 |
アロン | マルチラック | オーク | W550×D340×H1020 | あり | なし | 39,500円 |
ノーブル | マルチラック | ブナ | W614×D347×H980 | あり | あり | 36,000円 |
ある意味、最高級のマルチラック
アロンのマルチラックはある意味で最高級のマルチラックと言えます。前述の表の通り、素材はオークで、引出し付きですから、コストが掛かっているのです。
このことはケユカの中での話に留まりません。アロンと同じ製造元のコイズミファニテックでカタログモデル最高級のマルチラックはビーノですが、ビーノ・マルチラック(上写真)の楽天市場での実売価が定価の3~4割引き程度であることを考えると、アロンのマルチラックはそれよりも高級で、キャンペーン価格の税別27,650円でもちょうど良いくらいの価格と言える状況です。
ぶっちゃけ、アロンのマルチラックはいくら高スペックでも、価格が高すぎたんじゃないかという感じがしますね(苦笑)もっとも、それを言ったら、ノーブルのマルチラックもアルフのマルチラックに比べると割高感があるわけですが。
ともあれ、アロンとノーブルのマルチラックはこのまま消滅する運命でしょうか。個人的には、アロンに背が高いオープンラックが登場したら良いのになーと思いつつ、そうなると、たなとつくえのフレムオープンシェルフの競合になるので悩ましいところでもあります(苦笑)
【コメント】 皆様からご質問・ご意見など