2020年度のカリモク家具の新作学習机は「Grandy(グランディ)」だけだと思ってました。しかも、グランディはベネッセで「学びデスク囲み可変タイプ」として販売されていたものを少しアレンジしただけという感じで、新味に欠けるところがありました。
そんなわけで、カリモク家具の新しい学習机は2021年度に期待するしかないのかなーと思っていたんですけど、まさか師走のこのタイミングで新作を投入するとは夢にも思いませんでした!
カリモク家具「Parture(パーチャー)」
上の写真、パッと見たらボナシェルタの収納デスクスタイルのように見えます。一瞬スルーしそうになりましたけど、よく見ると何かが違う。ボナシェルタなら書棚に背板も側板もないオープンシェルフのはずなのに、これは背板があるし、ボナシェルタにしては線が細いわけです。
「ナンダコレ!?」と思って頑張って調べてみると、新作デスクの「Parture(パーチャー)」だということが分かりました。「パーテーションデスク」という商品名でもあることから、そこから派生したシリーズ名なのだと思います。
”壁で完全に仕切るのではなく、家具で緩く仕切ることで自分の居場所を確保しながら、周りには適度な距離を保つことで、孤立しない。”
そんなコンセプトのデスクとなっています。
ロータイプデスクにもなる
パーチャーは単に書棚と机をドッキングさせただけではなく、天板を下に付け替えることによってロータイプデスクにもなるようです。ちょっとオカムラの「ヴィチーノ」に似た機能ですね。
バックテーブルで両面デスクに

出典:カリモク家具
さらに、パーテーションデスクに別売のバックテーブルを連結すると、両面デスクとして使うことができます。バックテーブル側は収納力がほとんどないですけど、親子で緩くコミュニケーションを取りながら各々の時間を過ごすのに良いかもしれません。
また、パーテーションデスク単体だと不安定になりかねませんが、バックテーブルを使うことで安定させることができるというメリットもありそうです。
パーチャーのラインナップ
品番 | 塗装色 | 商品名 | サイズ(mm) | 税別価格 |
---|---|---|---|---|
SU4902ME | ピュアオーク | パーテーションデスク | 1246×535×1800 | 162,000円 |
SU4902MK | モカブラウン | |||
SU4902MH | モルトブラウン | |||
SU3902ME | ピュアオーク | 946×535×1800 | 145,000円 | |
SU3902MK | モカブラウン | |||
SU3902MH | モルトブラウン | |||
SU4907ME | ピュアオーク | バックテーブル | 1245×285×723 | 55,000円 |
SU4907MK | モカブラウン | |||
SU4907MH | モルトブラウン | |||
SU3907ME | ピュアオーク | 945×285×723 | 52,000円 | |
SU3907MK | モカブラウン | |||
SU3907MH | モルトブラウン |
以上がすべてかどうかは現時点では分かりませんが、カリモク家具のホームページを確認する限り、パーテーションデスク、バックテーブルともに、幅は2サイズ。塗装色はそれぞれ3色となっているようです。
材質はオーク突板ですから、ボナシェルタなどと基本的に変わりません。サイズが分からないのですが、パーテーションデスクの高さは1800mm程度、奥行は500mm程度、幅は1200mm程度と800mm程度の2サイズのようです。バックテーブルの奥行は300mmくらいでしょうか。
ボナシェルタ収納デスクとの比較
サイズも分からない段階で時期尚早ではありますが、ボナシェルタの収納デスクと比較してみましょう。
ボナシェルタのデスク(1100×600mm)と書棚(デスク幅110cm用)の組み合わせで税別179,500円ですから、パーテーションデスクのワイドサイズが同162,000円というのはなかなか悩ましいところです。パーチャーははボナシェルタより書棚の背が高くて収納力がありそうですし、デスク天板の高さを変えられるというメリットもあります。また、部屋の間仕切りとして使えるというのも他に類を見ない魅力と言えます。
一方で、パーチャーはボナシェルタと違ってレイアウト変更の余地がありません。また、現時点で把握できる限りでは、引出しやワゴンを追加できない、棚板の高さがすべて固定で使いにくい、足元棚の奥行が狭いなどのデメリットもありそうです。パーテーションとして使った場合の転倒防止策はどうなるんだろうかという不安もあります。
ともあれ、これまた面白いデスクが登場しましたねー。ライフスタイル提案型のカリモク家具ならではという感じの新商品です。
収納のプロとしては基本的に引出しがないというのがどうなんだろうと思うところはあるものの、”棚と机”を組み合わせたという着眼点がナイスだと思います。
先に言っておきますけど、パクってないですからね(笑)もっとも、これもちょっとどうなるのか分からないのですが…。近い将来に、お披露目できることを祈るばかりです。
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