2019年7月1日納品分から値上げとなったカリモク家具。2015年10月に値上げしたときは値上げ前に購入したい方からのご相談が殺到したのですが、今回は目立った動きはありませんでした。
今年の10月に消費税が上がれば消費者にとってはダブルパンチになるはずなんですけどねー。もっとも、学習机に限らず、今回は増税前の駆け込み購入というムードになっていません。そればかりか、例年よりも気温が低くて夏物衣料などもサッパリ売れていないんだとか。ちょっと景気の先行きが心配です。
それはさておき、2020年度のカリモク家具の学習家具のカタログの配布がスタートし、デジタルカタログも公開されましたので、中身をチェックしてまいりましょう。
学びデスク囲み可変タイプ→グランディ

出典:カリモク家具
まずは新作デスクからチェックしてまいりましょう。2020年度の新作は「Grandy(グランディ)」。ってコレ、ベネッセ×カリモク家具コラボで2019年度の1年きりとなった「学びデスク囲み可変タイプ」(販売終了)じゃないですか!
しかしながら、パッと見た感じや外寸はほぼ同じものの、下表の通り一部で仕様が異なります。
囲み可変タイプとグランディの比較
囲み可変タイプ | グランディ | |
---|---|---|
サイズラインナップ | 幅90cm/120cm | 幅90cm |
天板材質 | ナラ突板 | オーク突板 |
脚材質 | ナラ無垢 | オーク無垢 |
引出し | 付属(2杯) | 別売(1杯) |
パネル | 小×1+大×1 | 小×3 |
ランドセルハンガー | 別売 | 付属 |
木製フック | なし | 付属(2ケ) |
税込価格 | 89,800円(幅90cm) | 76,680円 |
こうやって比較してみると、一部どころか、かなり仕様が変わっていることが分かります。囲い可変タイプは幅120cmもありましたが、グランディは幅90cmのみの1サイズ。また、パッと見た目の素材感は変わらないものの、グランディはオークにグレードダウンしています。
引出しは付属からナシに。ただし、別売の引き出しユニットを取り付けることが可能です。パネルは囲み可変タイプでは切れ込みが入った大きなものだったのが、グランディでは小さなもの2枚に分割されています。
さらに、囲み可変タイプではランドセルハンガーは別売でしたが、グランディは付属。グランディには木製フックも2つ付いています。
それで価格はどうなったかというと、税込定価でもグランディのほうがお求めやすくなりました。囲み可変タイプのデスクにランドセルハンガーを付けた場合の売価が税込92,350円、グランディに引き出しユニットをセットした場合の税込定価が95,040円ですから、値引きを期待すれば明らかにグランディのほうがお手頃価格です。ベネッセがどれだけ儲けていたかはさておき、カリモク家具が良心的な価格設定をしたことは間違いありません。
ちなみに、ベネッセ×カリモク家具の「教科書&ランドセル収納ワゴン あしたの準備ステーション」も「マルチラックSW0209」として復活。こちらも若干仕様が変わっていますが、実売価では安くなったのかなと思います。
価格は概ね3~10%アップ
カリモク家具の2020年度新作デスクはグランディだけです。一方で、予告通りオークフォレストとスロープが廃番になりました。つまり2減1増というわけで、2020年度は計9ラインとなっています。
気になる価格改定については、概ね3~10%アップと言えそうです。ただし、デスクライトは供給元の努力もあってか価格据え置き。また、今回は原料高の上昇が価格改定の要因ということで、確かに天板に無垢を使ったデスクの上昇率が大きいように思います。一方で、書棚の中には約16%も価格アップしているものもあるところを見ると、物流費の上昇の影響も大きいのかなという感じです。
ナッツシェル色が2020年3月で終了
価格改定に次いで大きなニュースとなったのは、ナッツシェル色が2020年3月で生産終了となることです。一昔前はカリモク家具の学習机と言えばナッツシェルという印象でしたけど、近年はむしろピュアオークの印象が強いので、これも自然の流れでしょうか。
シアーブラックとシアーホワイトが増えた影響もあるかもしれません。また、ナッツシェル色がメインだったベネッセが学習家具から撤退した影響が一番大きいでしょう。
しかし、生産終了となる商品を事前に予告するだけでなく、カラーバリエーションの変更まで事前に予告するなんて本当に真面目な会社ですよねー。それでも、スパイオキッズとスパイオユニットだけは先行して予告なしにナッツシェル色をやめてしまったのは、影響がほとんどないという観測からでしょうか。ちなみに、カリーシルのモルトブラウン色も中止になっています。
ボナシェルタが10万台突破!
あと、これはあまり目立たないものの大きなニュースだと思うんですけど、カリモク家具のデスクで人気No.1のボナシェルタが販売台数10万台突破したそうです(カタログP17右下参照)。この場所には2019年度は「おかげさまで販売開始12年」と書いてありましたから、2019年度中に10万台を突破したということでしょう。
2007年の発売から12年で10万台ということは、単純計算で年間8千台強ですか。カリモク家具の年商や学習家具の売上構成比を考えても、この数字は確かでしょうね。本当にスゴイことだと思います。
というわけで、2020年度のカリモク家具の学習家具は値上げ以外は大勢に影響がないと言えますが、この情勢で値上げができるところに改めてカリモク家具の強さを感じます。
普通、消費増税前に値上げなんてしないですよ。それは他のメーカーを見れば明らかです。それでも値上げしちゃうというのは、適正価格を見極める姿勢の表れだと思います。カリモク家具って、正しいと思うことをシレッと言っちゃう会社ですからね。
やっぱり、カリモク家具はスゴイですわー。
2020/01/09追記:
年度途中に珍しいことですが、カリモク家具から新作デスク「Parture(パーチャー)」が登場しました。

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【コメント】 皆様からご質問・ご意見など
初めまして。
2020年度に入学する子供にボナシェルタと書棚、ワゴンを購入予定です。
ショールームが値引き率もよく、一番お値打ちに購入できると聞いたのですが、いつ頃
購入するのが良いのでしょうか?
また、過去に回答していたら申し訳ないのですが
イスのお薦めはありますでしょうか?
宮田さま
はじめまして^^
カリモク家具のボナシェルタのセットをご購入予定ですね。
いつ頃購入するのが良いかというと、今となっては値上げも済みましたし、今からなら消費増税に間に合うと思うので、まさに今がタイミングではないでしょうか。
ボナシェルタにセットする椅子のオススメは、サイズに問題がなければやっぱりクレシェ(XT2401)でしょう。
座面が布バネでできているので座り心地が良いうえに、軽いです。
スキー脚なのでフローリングでもカーペットでも使えるというメリットもあります。
スペースに余裕がない場合や、座面下にランドセルなどを置きたい場合は、XT0901が良いでしょう。
※勝手ながらお名前を修正させていただきました。あしからずご了承ください。
返信ありがとうございます。
近々SRに行ってみます。
一緒に本棚も購入しようと考えていますが、大きさに迷っております。
机は一段ブックシェルフ付き、別途ワゴンも購入予定です。
書物で机回りがぐちゃぐちゃになるのは困るのですが、地震が来る土地に住んでおり、あまり高さがある家具を置くのを躊躇しております。
最低でもどれぐらいの書棚が必要だとお考えでしょうか?
宮田さま
本棚の大きさについては、幅900×高さ1800mm、5段程度が、ひとつの目安と言えます。
私自身もそれで学生時代を過ごしましたし、子供たち(中学3年生、小学6年生)にも同様の条件を与えてそれで何とか収まっています。
地震等が心配でできるだけ高さを抑えようと思えば、幅900×高さ900mmを2本、幅600×高さ1200mmを2本などとするのがよろしいのではないかと思います。
ただし、低い家具なら倒れにくいとは言えないので、奥行を深めにする(350mm以上)、転倒防止具を使うなど対策を取ることが望ましいですね^^
【参考】賃貸の地震対策にオススメ!北川工業「スーパータックフィット」
ありがとうございます。
とても参考になりました!
地震ストッパーまで教えて下さり、本当にありがとうございました!
宮田さま
またお役に立てることがありましたら、いつでも何なりとご相談ください^^