この度、『家具新聞』(2016年5月4日号)に学習机評論家として寄稿させていただきました。
家具新聞はいわゆる業界紙で、家具業界に特化した経済新聞といった様相です。家具ビジネスのトップリーダーの取材記事などが掲載されており、私などは一読者に過ぎなかったわけなんですが、畏れ多くも1/2ページをジャックさせていただくこととなりました(笑)3面記事の隅っこのような扱いだと思っていましたので、たぶん私自身が一番驚いております。
収納のプロとしては今までにも各種メディアに登場させていただいておりますので、別に今さら業界紙に載ったくらいで驚くようなことでもないのかもしれません。しかし、個人的にはやっぱり感慨深いものがあるのです。家具メーカー在籍時に上司しか読めなかった新聞に掲載されたということもありますが、私自身がやってきたことが世間様に少なからず評価していただけたように思うからです。改めて襟を正し、学習机評論家として恥ずかしくないよう精進してまいりたいと思います。
今回寄稿させていただいた原稿の内容は主にメーカーに向けたもので、およそ一般の方にとってはどうでも良い話ばかりです。家具業界に身を置かれている方は既に購読されている方がほとんどだと思いますので、是非お手元の紙面をご一読ください。
文字数に限りがあるためどうしても十分に伝わらないところがあろうかと思います。特にネットの活用云々のところなどは、分かる人には分かるけれども分からない人にはサッパリでしょう。
私としましては学習机業界がもっと盛り上がり、消費者の関心が高くなることを願っています。そんなわけで様々なかたちでできる限りの努力をしてまいりたいと考えております。今回の記事掲載をきっかけにたくさんのご縁に恵まれれば幸いです。
【コメント】 皆様からご質問・ご意見など
収納マンさん、はじめまして。
こちらの記事は、子供二人の学習机を購入するにあたり参考にさせていただいておりました。ありがとうございます。
上の子にはカリモクのKシリーズを、この春新一年生になった下の子には浜本工芸のNO.07を購入し、昇降機能なしの袖ワゴンAは遅くなりましたが今日納入されました。が、大変な失敗をしてしまったことに気がついたんです。
この袖ワゴン、二段目の手を引っ掛ける部分が引き出しの下部分にしかなく、開ける時に体をくの字にしないといけなくて、とても使いにくい。
上の子が使っているカリモクのワゴンは、二段目の上下にくぼみがあって、体はそのままの姿勢で楽に開けられるのですが・・・。
店頭で、そこに気が付かないまま購入していましました(涙)
調べたところ、NO32かNO88のワゴンなら各引き出しの上側にくぼみを付けてあり開けやすそうなので店に問い合わせましたが、メーカーにもう在庫がないそうで。。。特注でくぼみを上にも付けられないか聞きましたが、すごく費用がかかると言われ、どうしたものかと思案しております。
この点以外は申し分のない素晴らしい机なのに・・・!!
収納マンさん、この引き出しを開けやすくするいいアイデアはないでしょうか!?
さっちんさま
はじめまして^^
カリモクのKシリーズというのは、シンプルシリーズのことでしょうか?
2013年度まであったベーシックデスクです。
それでしたら確かに、現在の浜本工芸No.32デスクのワゴンのように「くり取っ手」になっていますね。
引出しは通常、人差し指から薬指を揃えて持ち上げながら引くので、No.07デスクの取っ手形状は間違いではありません。
また、身長が高い大人であれば椅子の座面が低くなるので、この位置でもあまり問題を感じないと思います。
しかし、座面の高い椅子に座った状態のお子さんだと、確かに椅子に座った状態で床からモノを拾い上げるような姿勢になってしまいますね。
浜本工芸はもともと別注すらあまり好んで引き受けませんから、一旦納品されたものを加工するというのは費用的な面を含めても非常に難しいと思われます。
手作り家具を作っている木工所であれば物理的には可能かもしれませんが、塗色を合わせるのが難しいこともあり、まず引き受けてくれるところはないと思います。
削るのが無理となれば、逆に取っ手を付け足すという方法が考えられます。
引出し前板に下穴を開けたうえで、ネジで取っ手を取り付けるわけですね。
ただ、どうしても不細工になってしまいます。
以上踏まえまして、使い勝手を第一に考えるなら本末転倒ではありますが、ワゴンの上から2段目にはあまり使用頻度が高いモノは収めないようにすることで対処するのが妥当ではないかと思います。
前述の通り、身長が伸びて座面が低くなってくれば、あまり無理な姿勢をしなくても自然に手が届く位置になるはずです。
小学校高学年くらいになれば問題ないと感じる可能性が高く、むしろ期間的にはそれ以降のほうが長いです。
そのときに不細工になってしまっていることはちょっともったいないですよね。
あと、取っ手をネジで固定する以外では、粘着式も考えられますが、強粘着タイプでないと使用に耐えず、強粘着であるがゆえに塗装面が剥がれたり変質する恐れがあります。
また、鴨居フックやドアハンガーのような形状のものを前板に引っ掛けるという方法も考えられます。
フック側を粘着式スポンジシートなどで保護すればキズが付く心配も少ないでしょう。
ただしこの場合は、できるだけデザインや寸法が合ったモノを探すのが難しいと思われます。
収納マンさま
早速のアドバイスありがとうございました!!
カリモクのKシリーズと私が言っていたのは、確認したところピュアナチュールでした。これに慣れていたので、
今日届いた浜本工芸のNO.7ワゴン、最初、取っ手のくり貫き忘れの品物かと思って浜本工芸のホームページで確認してしまいました(笑)
ですが、収納マンさんからのお返事を読んで、少し気を取り直すことができました。特注や、手作り家具屋さんにお願いすることも本気で考えたのですが、諦めもつきました。
で、
子供が先ほど帰ってきたので引き出しを開ける様子をみていたら、やはり私と同じで二段目の上部に手がいき、とっかかりになる部分を手で探っていまた。
使いにくそうではありますが、収納マンさんのアドバイスどおり、使用頻度の少ない物を入れるように工夫して、小学校高学年までやり過ごそうと思います。
もし、どうしてもストレスを感じるようなら、幅の広い革紐とか、取っ手の代わりになるものを引き出しの内側で留めて外側に出し、それを引っ張るように
しようか・・・などと、収納マンさんからの提案をみて思いつきました。
3月になってから店頭に出向いたので、メーカーの在庫もなくなっており、浜本工芸の他のワゴンとの違いにも気付かなかったので、もっと早くに行けばよかったと後悔する部分もあり、大満足の買い物とはいきませんでしたが、収納マンさんが他の記事で書いていらっしゃるように、浜本工芸の机は素晴らしい机だと思います。
色々と参考にさせていただき、大変お世話になりました!!
ありがとうございました!
さっちんさま
「カリモク家具のKシリーズ」はピュアナチュールだったのですね。
Kライン脚だからKシリーズということでしょうか。
なるほど確かに、この取っ手形状であれば上下どちらから指を挿し入れても開閉できますね。
されはさておき、浜本工芸のNo.07移動袖Aの引出し2段目は中深なので、一般的には2穴パンチや実験セットなどの副教材を収めることが多くなると思います。
つまりそれほど使用頻度が高くないモノが中心です。
ちょっと開けにくいのは気になるところだと思いますが、慣れれば大きな問題はないでしょう。
良い品ものだと思いますので、大切に使っていただければと思います^^
収納マンさん、色々と本当にありがとうございます!!
その後、お店から、NO.88なら在庫がわずかにあるので交換可能だと案内をいただきました。
それは手を掛けるところが各引き出しの上側に横長にくりぬかれています。
NO.07用にデザインされたワゴンではないので、引き出しの両サイドがフラットである点などが、NO.7デスクと組合わせた時にマッチするのかわかりませんが、一度実物を見に行き、よさそうなら交換も検討するかもしれません。
ネットで見た限りでは、デザインだけなら私も子供もNO.7の方が好みだし、収納マンさんのご意見も参考にすると、このままでも良さそうな気もしているんですけれどね。(リビングに置くので見た目も重要・・・)
この浜本工芸のNO.7デスクは、下の子が、上の子と同じカリモクのピュアナチュールを欲しがったのでお店に買いに行った際、「こっちの方がいい!!」と一目ぼれした机なんです。
ピュアナチュールよりちょっぴりお得な値段なのに、引き出しがはじめから2杯付いていて、しかもその2杯の木目が合わされていて、とても綺麗。
引き出し前面が斜めに削られたデザインがスマートで、私と主人も気に入っています。さすが、収納マンさんお奨めの品だけあって素晴らしい造りです。
大切に大切に使っていきたいと思います。
親身になってご意見を聞かせてくださり、本当にありがとうございました。
さっちんさま
すごく良心的な家具屋さんですねー。
交換するとなれば引き取ったものをどうするかという問題もあり、普通はなかなかそこまで対応してくれません。
あとは見た目と使い勝手でどちらが選ぶか悩ましいところですね。
カリモク家具のピュアナチュールの次に浜本工芸のNo.07デスクを選ばれたのにはそういう経緯があったんですね。
普通は兄弟で揃えたいと考えるところを、お子様の意思を尊重されたさっちんさんとご主人様は素晴らしいと思います!