かつて2010~2011年に「住宅版エコポイント制度」というのがありました。政府による景気刺激策の一環で、省エネ住宅を新築したり住宅のリフォームをすると商品やサービスと交換できるポイントがもらえるという、一種のキャンペーンです。
実は現在も消費増税に伴う景気の落ち込みを防ぐために「次世代住宅ポイント制度」というキャンペーンを実施中です。住宅版エコポイント制度は国土交通省、経済産業省、環境省の三者が主体でしたが、次世代住宅ポイント制度は国土交通省が単独で取り組んでいます。住宅版エコポイントは家電エコポイントに便乗したようなかたちだった一方、次世代住宅ポイントはまさに国土交通省と住宅業界のために作られた制度と言えるでしょう。
次世代住宅ポイントの概要
対象者 | 一定の省エネ性、耐震性、バリアフリー性能等を満たす住宅や、家事負担の軽減に資する住宅の新築やリフォームをした人 |
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対象契約期間 | 注文住宅の新築:2019年4月~2020年3月に請負契約・着工、2019年10月以降に引渡し 新築分譲住宅の購入:2018年12月21日~2020年3月に請負契約・着工、かつ売買契約を締結、2019年10月以降に引渡し 新築分譲住宅の購入(完成済み購入):2018年12月20日までに完成済みの新築住宅を、2018年12月21日以降、完成から1年以内に売買契約を締結、2019年10月以降に引渡し リフォーム:2019年4月~2020年3月に請負契約・着工、2019年10月以降に引渡し |
申請期間 | 2019年6月3日~最長で2020年3月31日 |
商品交換申込期間 | 2019年10月1日〜2020年6月30日 |
発行ポイント | 新築:最大35万ポイント リフォーム:最大60万ポイント |
それはさておき、次世代住宅ポイントついて簡単に概要を見てまいりたいと思います。
詳細は次世代住宅ポイントのサイトをご覧いただければと思いますが、ざっくり言うと2019年10月の消費増税後に新築の省エネ住宅の引き渡しを受けたり、中古住宅を買ってリフォームをしたり、自宅をリフォームした人が対象です。新築よりもお金が掛かるリフォームに対してポイントが多く付与されるのは、中古住宅のストックを捌いて空き家問題を解決したいという国交省の思惑があるのでしょう。
交換できる商品

※次世代住宅ポイント・スクリーンショット
細かいことはさておき、次世代住宅ポイントはいったいどのような商品と交換できるのでしょうか。カテゴリは上記の通り9つあり、家電、家具、食品に至るまで、約4万アイテムが用意されています(2020年1月7日現在、販売事業者による重複を含む)。
実は私も今春に新築住居の引き渡しを控えておりまして、次世代住宅ポイントをありがたくいただきました。新築で得られる35万ポイントは概ね35万円に相当すると思われます。
しかし、35万円相当のポイントですから、トイレットペーパーを4200個ももらっても困るわけです(苦笑)そうすると、自ずと高額商品を狙うことになります。
そこで、エアコンを見たところ、大手家電量販店で買うのとそれほど変わらない金額のものもあれば、相場の倍以上するものもあります。三菱電機の霧ヶ峰にしようと思ったら後者のパターンで、断念することになりました。
ほかにも様々なカテゴリーを見ましたが、基本的に定価と実売価に開きがある商品を選ぶと損だということが分かりました。逆に言うと、ほとんど値引きが期待できない商品、つまりアップルの「MacBook」や大手国産メーカーの家具などと交換するのがお得だということです。
カリモクの学習机がお得!

出典:次世代住宅ポイント
中でもお得感があるのが高島屋が出品しているカリモク家具の学習机です。たとえば「ユーティリティプラス」の2点セット(デスク:SS3955ME+マルチシェルフ:QS3587ME)は113,000ポイントで、税込定価123,750円の約9%引きとなっています。これ、ひょっとすると値上げ&増税前の価格のままになっているのかもしれないですね。いかにも百貨店らしいと言うかなんと言うか…(苦笑)
ともあれ、このポイント数なら実売価と比較してもほとんどロスがありません。ちなみに、高島屋はボナシェルタの2点セット(デスク:ST3578ME+ワゴン:ST0057ME)も扱っています。
なお、カリモク家具の学習机は関連会社のエーアイディーでも扱われています。ボナシェルタ、ピュアナチュール、スパイオキッズ、コーディ、カリーシルのほか、マルチラックやチェアもありますが、基本的には定価です。
また、カリモク家具以外にも小島工芸、杉工場、大雪木工、キシル、ヒノキクラフトなどの学習机もあります。ただし、小島工芸は定価と実売価の乖離が大きいですし、ここで扱われている杉工場の「アクシス2」などはボッタクリ価格です(苦笑)残りももともと定価が高いだけですから、同じポイントで買うならカリモク家具一択で良いと思います。
ウチもまだ学習机を買っていなかったらユーティリティプラスの2点セットが欲しかったなー(笑)代わりに東芝(美的集団)のエアコンか、高野木工のローテーブルにしようかと思っています。
以上、既に次世代住宅ポイントの対象になっている方や、3月までに新築やリフォームの契約をするご予定の方のご参考になれば幸いです。
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【コメント】 皆様からご質問・ご意見など
はじめまして。
学習机を購入すると決めてから参考にさせていただいております。
この春に新居が完成しますので、それを機に学習机を二台、リビングに置こうと考えています。(小学校中学年、年長)
今までの記事を拝見させていただき、価格やサイズとともに、リビングに置くのでデザインも考え、机はケユカのニノスもしくはカリモクのボナシェルタで迷っており、椅子はダイニングとの兼用で一生紀のフィオーレにしようと思っています。
上棚とワゴンはどちらの場合も購入予定(カリモクの場合は次世代住宅ポイントにより上棚だけ購入)です。
見た目はニノスの丸みを帯びた感じが好みですが、見た目だけでなく使い勝手等でどちらがオススメでしょうか。
また椅子との相性はどうでしょうか。
実物を見て決めるのがいいとは思いますが、今現在、海外在住ですぐに実物を確認することができないため、ご意見お聞かせいただけると嬉しいです。
ころやまさま
はじめまして^^
いま海外にお住まいで、春にご新居が完成予定ですか。
それはそれは、さぞ新居のご準備が大変だったことでしょう。
さて、椅子は一生紀のフィオーレで決定で、机をケユカのニノスにするか、カリモク家具のボナシェルタにするかで、迷っておられるわけですね。
ニノスはオーク無垢だからこそ丸みのあるデザインで、ボナシェルタは国産で品質が優れているということはご承知置きのことと思います。
それ以外で使い勝手に影響を及ぼす点で申しますと、概ね以下のような違いが挙げられます。
●コンセントはニノスは上棚に、ボナシェルタは天板下にある
●ニノスの上棚は幅広、ボナシェルタはコンパクト(ただしファイルを2段に収納可能)
●デスク引出しはニノスは2杯、ボナシェルタは基本的に1杯取り付け可能
●引出しの鍵はニノスはデスクに、ボナシェルタはワゴンにある
●ボナシェルタのワゴン天板はデスク天板に高さを合わせられる
●ボナシェルタのワゴン引出しは1段目と2段目で深さが異なる
●ボナシェルタの引出しはワゴン最下段以外は金属製スライドレールなし(=変形の可能性がなく耐久性が高い)
●ボナシェルタは本棚などのラインナップが豊富
個人的に使い勝手に大きく影響すると感じるのは、上棚の形状およびコンセントの位置です。
コンセントが天板下にあったほうが見た目は美しいですが、頻繁に抜き差しすることを考えると天板上にあったほうが便利です。
ただし、コンセントは市販の電源タップなどを使うこともできます。
あとは引出しの数、深さ、金属製のスライドレールの有無による耐久性など。
このあたりは好みによるところが大きいとは思います。
悩ましいところだと思いますが、ご参考になれば幸いです^^
早速のご丁寧なお返事ありがとうございます。
違いを挙げていただくと比較しやすく、とても参考になります。
ニノスの方が上棚にコンセントがあり幅広なので使いやすそうですが、その他の比較部分も含め検討し、帰国後時間があれば実物を見てみようと思います。
また椅子はどちらの机でも問題なく使えますか?机にあたってしまう、あまりに色や雰囲気が違う、などはないでしょうか。
度々申し訳ないですが、よろしくお願いいたします。
ころやまさま
フィオーレありきのようでしたのでそこは敢えて触れなかったのですが、木目や色合い、ツヤについては、ニノスともボナシェルタともちょっと違います。
ただ、それぞれ異なるメーカーの商品なので、合わせるというのは無理ですし、許容範囲かどうかについても個人差があるので何とも言えません。
また、椅子についてはワゴンなしであれば問題ありませんが、ワゴンをセットする場合はニノスもしくは110cm幅のボナシェルタでジャストフィットという感じです。
ニノスもボナシェルタも4本脚で、フィオーレも4本脚なので、結構めいっぱい椅子を引いて座り降りする必要があります。
ケユカでご覧いただく場合はニノスにアロンチェアをセットするなどして、実際に座ってご確認いただいたほうが間違いないでしょうね。
お返事ありがとうございます。
机と椅子の相性も考えないといけないということがよくわかりました。
フィオーレは価格が手頃でデザインも悪くない、という理由で検討しておりましたが、座りやすさ、扱いやすさは重要ですので、実際に試しながら他の椅子も検討したいと思います。
帰国までもう少し考えながら納得のいくものを購入したいと思います。
大変参考になりました、ありがとうございました。
ころやまさま
座り心地はお子さんじゃないと分からないところが多いですからねー。
ご帰国後すぐは大忙しでしょうけど、しっかり吟味していただければと思います^^
以前質問させていただきました、やまちゃんと申します(名前変更しております)
先日はありがとうございました。
今の状況下、バタバタの中で帰国し、今やっと落ち着いてきたところです。
学習机に関しては、こどもを連れて店舗を回るのは心配なので、落ち着いてからかなと思っています。
ただ、イスは家庭学習をする上でも早く欲しく(小さいダイニングテーブルを持って帰ってきました)、ネットにて注文をしようと考えております。
当初、予定していた、一生紀のフィオーレにしようかと思っていたのですが、ダイニングと学習椅子の兼用になるのでキャスターが付いていた方が扱いやすいかなぁと考え始めました。同じ一生紀にライフやココロと言ったキャスター付きのものがあったのですが、これらはいかがでしょうか。また、他におすすめのものはありますか。床には透明マットを敷いております。
ちなみに、机はケユカのアロンにしようかと思っています。
(帰国後初めて部屋を見たら、候補のニノスを二つ置くのは難しいと思い、、小さめのアロンにすることにしました。これは落ち着いたら現物を見に行こうと思ってます)
座り心地や質感など実物を見たほうがよいというのは重々承知しておりますが、アドバイスいただけたら嬉しいです。
やまちゃんさま
こんにちは^^
いよいよ帰国されたんですね!
最初にご質問くださったときは世界中がまさかこんな状況になるとは思いませんでしたー。
ただでさえ新居へのお引越しが大変なのに、なおさらご苦労が多かったと思います。
ひとまずお疲れさまでした♪
さて、まずはダイニング学習をするために椅子を用意しようということですね。
こちらはゆくゆくケユカのアロンにセットするご予定ということでしょうか。
床に透明マットを敷き、そのうえでご使用になるのでしたら、一生紀のライフやココロといったキャスター付きチェアのほうが良いと思います。
ちなみに、それぞれ背もたれの形状が違うだけでなく、ライフは足元棚付きで幅がコンパクト、それに対してココロは座面が若干幅広でお子さんの体格が大きくなっても座りやすいと言えます。
ただし、ケユカのアロンにココロをセットすると、ちょっとゆとりが少なく感じるかもしれません。
また、材質はアロンと同じオーク材のものがライフとココロにもラインナップされていますが、塗装が違いますし、同じオークと言っても質感が若干異なります。
そのため、組み合わせたときには若干の違和感を生じる可能性はあらかじめご承知おきください。
なお、ニノスチェアならアロンと同じ素材と色となりますが、幅はココロとほとんど変わりません。
また、板座なので座り心地が硬いと感じられる可能性もありますが、まったく気にならないというお子さんもいらっしゃいます。
以上を踏まえますと、コイズミファニテックのビーノチェアも良いのではないかと思います。
こちらはタモ材ですが、オークと比較して極端に木目が異なることがなく、色ツヤもアロンに比較的近いと思います。
自在キャスターで動かしやすく、座面高と奥行を調節しやすい斜め前脚チェアである点も実用性の面ではメリットです。
現状では座り心地や実際の質感をご確認いただけないのが難点ですが、ご参考になれば幸いです^^
お返事ありがとうございます。
本当に、こんなことになるとは思っておりませんでした。この先もどうなるかわからないですが、今できることをしていきたいと思います。
はい、いずれはアロンにセットしたいと思っています。
ココロとライフについて、ありがとうございます。塗装がオイル仕上げとありますが、それはあまりよくないですか。机はウレタン塗装の方がいいとあったので椅子についても同様なのか気になります。
しかしながら、やはり違和感は少なからずありますよね。こどもが板座を嫌がるので、柔らかい座面のものを検討しており、アロンやニノスのチェアをセットで置けないので、これはある程度は仕方なしと思っています。
そして、ご提案いただいたビーノチェア、見てみますと、リビングでも浮かない外観であり、アロンとの相性、機能面でもよいとおすすめいただけたので、とてもいいなぁと思っております!
ただ、楽天などで見ますと組立品とあるので、それが心配です。店舗だと完成品を購入できるものなのでしょうか。
度々の質問になり申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
やまちゃんさま
まあそれにしても、無事に帰国できて良かったですねー^^
椅子もオイル塗装の場合は汚れが付きやすいと思います。
そのため、気になる場合は避けたほうが無難でしょう。
また、組立品よりも完成品のほうが丈夫であることは間違いないです。
ビーノチェアは組立品ですので、使っているうちにネジが緩んでくる場合があります。
その場合は増し締めをしてください。
一生紀の一部商品を除き、海外からの輸入品はほとんどが組立品です。
完成品をご希望の場合は、一生紀のほか、浜本工芸やカリモク家具などから選ぶ必要があります。
実際のところ、ナラやオークの学習机に浜本工芸の学習椅子を組み合わせる方というのは昔から一定数いらっしゃいます。
ビーノチェアに比べると+1万円ほど高価になりますが、完成品であることを重視する場合はご検討ください。
ありがとうございます。
オイル塗装、組立品については、自分がどの程度気にするか、重視するかによるところが大きいのですね。
組立品でも定期的に増し締めで対応できるのであれば、それでも構わないので、ビーノチェアにしようかと思います。浜本工芸はやはり高価なため、2セット購入となると悩みます、。
実物を見れないのは不安でしたが、おすすめしていただき、大変助かりました。
ありがとうございました。
やまちゃんさま
本当に、家具は実際に目で見て触れて買うのが楽しいものなので、その機会なく買わざるを得ないというのはキツイですよねー(+_+)
お子様方が喜んでくれることを祈っています^^