子供の小学校入学から高校、大学に進学するまでの学習環境を検討するにあたっては、主に3つの方向性があると私は考えています。ひとつは最初から十分なサイズ感の学習机を購入し、子供部屋もしくはリビングダイニングに置いて使うという方法。もうひとつは最初はリビングまたはダイニングのテーブルで勉強させ、頃合いを見て子供部屋に学習机を置くという方法です。
そして最後の3つ目は、最初はリビングダイニングにコンパクトな机を置き、頃合いを見て子供部屋に学習机を購入する方法。この方法なら夕食の準備や親のテレワークでダイニングテーブルを奪い合わなくて済みますし、リビング学習から受験勉強までを見据えて学習机にサイズ可変性などを求める必要もありません。
しかしながら、コンパクトな机と割り切ったつもりでも、ある程度の収納力は欲しいところです。また、リビングダイニングに置くならそれなりのインテリア性は担保したいところ。
そんなニーズにマッチする机がイトーキから発売されました。
※価格および仕様はすべて2021/02/20現在
イトーキ・ライティングデスクBT-H3NA
イトーキから新たに発売されたのはライティングデスク「BT-H3NA」という商品です。幅は85cmとコンパクトながら、A4ファイルボックスがズラリと並ぶ棚が1段に加え、袖には引出し1杯と扉の中に2段の棚が設けられています。
全体の奥行は44cmなので圧迫感が少なく、フラップ扉を開ければ奥行59cmのデスクに早変わり。天板奥にはノートパソコンを立てて収納できるスタンド、足元には電源タップも収納可能な配線トレー、袖の扉裏には小物を引っ掛けるのに便利なフックも装備しています。
IKEAの「ミッケ」にちょっと似てる
見た目はIKEA(イケア)の「MICKE(ミッケ)ワークステーション」にちょっと似てますが、BT-H3NAはミッケ(幅105×奥行50cm)よりも幅も奥行もコンパクトです。高さはミッケの140cmに対しBT-H3NAは143cmでほぼ同じくらいと言えましょう。
国産、天板はメープル突板
また、こちらのほうがクオリティは上です。BT-H3NAは国産で、外側は概ねプリント紙ながら天板はメープル突板を使っています。もちろん、背面は化粧仕上げです。
フラップ金具も良いものを使っているように見えますし、引出しはフルスライドレールを採用しているようです。
BT-H3NAの価格は税込69,900円で、ミッケのワークステーション(同14,990円)とは全然価格が違います。しかしながら、期待を裏切らないクオリティと言えるのではないでしょうか。
山田照明ZM-015Wを装備可能
BT-H3NAそのものには照明器具が付いていません。そこで、山田照明の「ZM-015W」がオプションとして用意されています。
山田照明のZM-015Wと言えば浜本工芸の「No.90デスク」。実はこれ(Bタイプ)の実売価はBT-H3NAと大きくは変わらないので、それを考えるとBT-H3NAはちょっと割高な感じもします。ですが、むしろNo.90デスクが割安なだけと言ったほうが正しいのでしょう。
イトーキ・ライティングデスクBT-3NA
なお、棚1段分低い「BT-3NA」も用意されています。こちらは税込64,900円。つまり、前述のBT-H3NAとは5千円しか変わらないわけで、正直あまり需要がないように思います。
ただし、腰窓が干渉するような場所に置く場合には良いのかもしれません。
もともとイトーキは大手学習机メーカーとしては最後までライティングデスクを扱っていた会社です。なので、その需要には手応えを感じていたはずですし、その期待に応えなければならないとも考えていたのでしょう。とは言え、昔ながらのライティングデスクを復活させても仕方ありません。
そこで、リビングダイニングに置いても違和感がなく、また学習用としてだけでなくテレワーク需要も取り込めるような商品の開発を目論んだのだと思います。今年度は浜本工芸がNo.90デスクを推していて、しかも実際によく売れているようですから、需要が見込みやすかったのではないでしょうか。
これは売れる可能性が高いんじゃないですかねー。でも、袖の色合いがちょっと分かりにくいので、できれば実物を見たいという人も多いはず。島忠ホームズで扱ってくれないものでしょうか。
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