コロナ禍で世間はしばらく自粛モードでしたが、先の4連休は各地の観光地が久しぶりに活気に沸いた様子が報じられました。学習机商戦もようやく盛り上がり始めたようで、家具店への来客数や当ブログのアクセス数も増えてきているように思います。
学習机メーカーもここらで消費者のハートを掴んでおきたいところでしょう。2020年度からほとんどすべての家具店の店頭から姿を消したイトーキも動き始めたみたいですよ。
※価格および仕様は2020/09/23確認時点
ニトリ専売だった「APD-2」が直販に登場
イトーキは主に直営オンラインショップでの販売に移行したため、年度の区切りを意識することなく新作が登場したり、一部仕様が変更されるようになっています。
そんな中、新たに登場したのが「APD-2」(上写真)。「あれれ、これってニトリで売ってたやつじゃないの?」と思ったら、写真で見る限り、仕様も価格も品番に至るまでまったく同じものでした。
強いて違いを挙げるなら、2020年度のニトリではミドルブラウン(MBR)とライトブラウン(LBR)の2色展開だったのに対し、イトーキ直営店ではライトブラウン色のみとなっている点。もっとも、これからミドルブラウン色を作るのかもしれませんが。
なお、納期を「10月上旬入荷予定」もしくは「2~3週間以内に発送予定」としているあたり、ニトリの売れ残りを売っているというわけではなさそうです。2021年度はニトリにまたイトーキの新しいモデルが登場するのでしょうか。楽しみです。

ウットフォークもどき書棚なし「NUF-K2VB」
もうひとつ、今春から販売しているウットフォークもどきの「NUF-2VB」の書棚なしに近い「NUF-K2VB」(上写真)が投入されています。
単純に書棚が付いていないだけでなく、机上の小棚の形状がちょっと異なります。以前に島忠ホームズとファニチャードームで扱っていた「ウットフォークS(NUF-SH18VB)」と同じ形状の小棚に見えます。
一方、デスク本体のスペックはまったく同じようですね。天板が100×55cmのナラ突板で、引出し内部材は白塗りの桐、メードインベトナムでございます。
ちなみに、元祖ウットフォークは現在、デスク本体+ワゴン+上棚+回転チェア+デスクカーペットの5点セットで税込92,000円で販売されています。NUF-2VBが59,900円、チェアが19,900円、デスクカーペットが5,610円、合わせて85,410円ですから、元祖との差はたったの6,590円。それなら普通は天板はナラ無垢、引出し内部材は桐、中国製の元祖ウットフォークのほうが買いでしょう。


「カモミール」F1タイプがデスクライト別に
「カモミール」のフリーワンタイプ(上写真)が改めて登録されているのでどうしたことかと思ったら、LEDデスクライト別になっちゃったんですね。おまけに、コンセントボックスもなくなりました。
現在、イトーキ直営店では調色機能付きの「L-77」が3色だけ残っている状態で、調色機能を省いたモデルももう作らなさそうな雰囲気です。L-77を前提としたデスクライト取り付け穴はサイズが特殊なので、何かしら提案してもらわないと困りますねー。
ちなみに、フリーワンタイプに先行してカモミールのベーシックタイプもデスクライト&コンセントボックスなしに変更されています。おまけにこちらは使い分けフックは樹脂製フックに、ワゴン最下段はフリーボックス型から普通の仕切り板に変更。もはやイトーキらしいところは専用お片付けトレーくらいしか残ってなくて、コイズミファニテックの「オルレア」で良いんじゃないかと思えてきます。
「リーモ」F1タイプはまだ旧仕様の在庫あり
一方、「リーモ」のほうは今のところまだ旧仕様の在庫があります。フリーワンタイプ書棚ロータイプ(上写真)、書棚ハイタイプともに、デスクライト、コンセントボックス、使い分けフック、フリーボックス型ワゴン最下段引出しがフル装備。
ベーシックタイプ(NAG-F)はカフェブラウン色のみ、使い分けフック装備モデルが残っています。
そのほか、いつの間にやらデスクライト付きだったはずの「ジュエルキュート」がデスクライト無しになってお値段据え置きです。まあ、値段は絶えず動きますし、以前がお得だっただけとも言えますが、全体的に見てイトーキの劣化が止まらない感じですねー。
ともあれ、イトーキという選択肢がまだ残っているだけでも幸せだと考えるべきでしょうか。引き続き持続可能な方向性を模索していただければと思います。
2020/10/22追記:
ニトリで扱っていた「AUT-2」もイトーキが直販し始めました。2021年度のニトリのイトーキ学習机はどうなるんでしょうね?新型が登場するのか、はたまた…。
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