イトーキの2017年度学習家具カタログをゲット!新モデル&バージョンアップ目白押し

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イトーキ2017年度学習家具カタログ

イトーキのホームページを見ると、2017年度の学習机が8月から順次発売、商品情報のホームページ公開が10月となっておりますが、家具店では既に商品が並び、カタログも入手できるようになっていますね。

というわけで遅ればせながら、改めてイトーキの2017年度学習机を紹介したいと思います。

 

どうしたイトーキ!?2017年度はカタログ予算削減?

新商品の情報については既報の通りですので、まずは2017年度のカタログを見ていきたいと思います。

2016年度のカタログはイトーキの想いというか、パパママの先輩として率直に思っていることが伝わるようで大変素晴らしいものでした。

【関連】【学習机買うなら絶対読むべし!】イトーキ2016学習家具カタログが素晴らしすぎる

2017年度もその想いに変わりはなく、単に文章ではなくビジュアルで伝えようとしたと見ることもできるものの、正直に言ってすごくフツーのカタログになってしまったように感じました。全体的に間延びした印象で、今までのような大手メーカーらしい重厚な印象がなく、なんだかくろがねのカタログを見ているようなのです。

商品写真への子供のモデルの登場も少なく、イラストで代用されています。これはデザイン的なものであったり、他社との差別化という目的があったのかもしれませんが、前述のとおり間延びした印象も手伝って何だかカタログ予算を削減した結果であるような気がしました。

実際のところはそうではないようにも思いますけど、2016年度が素晴らしかっただけにちょっと残念な気がしました。

 

新型ハイブリット学習机!ウットフォーク

私はかねてより学習机はもっとスチールを活用すべきだと考えていました。スチールのほうが安くて強度があっておまけにかさも低いですから。ただ、スチールを使うとどうしてもカジュアルな感じになっちゃうんですね。15年くらい前にもスチールを使ったハイブリッド型の学習机が発売されたことがありましたが、やはりカジュアルな感じであまりヒットすることなく消えてしまったという経緯があります。

「やっぱりスチールとのハイブリッドは難しいか―」とあきらめかけていたときに現れたのが「UTTO FOAK(ウットフォーク)」です。正直、こんなかたちでハイブリッドが採用されるとは思ってなかったですね。スチールを使っているのに全然カジュアルではなく、インテリア的に大変質が高い仕上がりとなっています。

しかも学習机としての機能にも一切の妥協がありません。引出し2段目が深めのワゴン。組み合わせ自由で、フリーワンタイプ(組み替え式デスク)同様のレイアウトも可能です。

実際のところ、ウットフォークが自宅のインテリアにハマるというご家庭がどれほどあるかという不安材料はあるものの、学習机として新しい境地を切り開いた逸品であると私は思います。

 

これからはユニットデスクの時代?ユニアス

2017年度イトーキのもうひとつの新型デスクが「UNIAS(ユニアス)」です。2016年度にコイズミファニテックから発売されたスタディアップデスクが実はユニットデスクとして売れていたという見立てがあり、イトーキもそれを追うようにユニットデスクを追加したと見ることもできるかと思います。

確かに、ユニットデスクであれば従来の上棚付きの学習机のような圧迫感はありません。また、足元棚も机の下に潜り込まないと手が届かないわけではないので、ある程度の使い良さはあると思います。棚の上のモノが視界に入って集中力を削がれる心配も少ないと思います。

ただ個人的には、使い勝手の面よりもやはり見た目を重視した結果なのかなという気がします。普通に本棚を正面に向けて置いたり上棚付きの学習机に比べると使い勝手の面で中途半端。デスクの奥行が浅くても天板は広々使えるとは言え、幅方向にはちょっとスペースを取ってしまいます。

なお、2017年度はリーモやカモミールのセレクトタイプでユニットデスクの組み合わせが選べるようになっていますので、ユニアスのワゴンがちょっと安っぽくてイヤだという方は、値段はちょっと高くなりますが、リーモやカモミールを選んでもらうと良いでしょう。

 

ついに小型デスクライトが調色機能付きに!

2016年度に私がLEDデスクライトの番付をした結果、イトーキのL-76が最下位となってしまった影響でしょうか。奮起して調色機能付きにバージョンアップしてくれました!しかも価格は税別定価32,500円から18,500円に大幅ダウン!バージョンアップしたのに値下げなんて、何とも泣かせてくれるではありませんか。

さらにバージョンアップしたこちらのL-77はカラーバリエーションも増えています(3色→5色)。2017年度のイトーキはデスクライトとチェアでカラーコーディネートを楽しめるということもプッシュしています。大人にとっては些細なことかもしれませんが、子供にとっては選ぶ楽しみが増えることでしょう。

ちなみにこれでイトーキの2017年度モデルの学習机はすべてデスクライトが調色機能付きということになりました。一部店舗で扱われるリーモとカモミールの79,800円のベーシックデスクも調色機能付きのL-77とコンセントボックスDC-Sが付いています。調色機能付きのほうが絶対良いですから、間違って2016年度モデルのデスクライトが付いた学習机を買わないようにしてください(ただし価格差が大きい場合は別)。

 

回転チェアの足置きが大型化!

2017年度のイトーキは学習椅子のバージョンアップまで余念がありません。回転チェアの足置きが大型化し、子供の足の裏全体がしっかりと足置きに乗るようになりました。その結果、安心感が生まれてより勉強に集中することができるものと思われます。

ちなみにこの足置きは非常にしっかりとしており、体重60kgオーバーの収納マンが乗ってもビクともしません。というか、前に倒れないように安全に設計されています。

学習用回転チェアと言えば「足置きリング」が定番だった歴史が覆されるかもしれませんね。

 

2017年度のイトーキは「脱・カラーデスク」?

イトーキは2017年度、ひとつ象徴的なことがありました。それはスタンダードモデルであった「JOYCOLOR(ジョイカラー)」のラインナップが大幅に減ったことです。2016年度は5色、ハイとローの2タイプあったものが、ハイタイプのみ3色となったうえに、ワゴンは天板昇降機能なしの貧相なものになりました。

ただ、価格は税別定価123,000円から80,000円にかなりリーズナブルになっています。また、カタログには掲載されませんが、従来の仕様のジョイカラーも一部の家具店に並んでいます。結局のところ、むしろ消費者としては選択肢が広がったと言え、歓迎すべきことなのかもしれません。

 

そのほか、2017年度はジュエルキュートが廃番となりました。表向きはコイズミファニテックのデコプリに屈し、カラーデスクでも同様の結果となったことで、かなり劣勢であるように見えます。ただ、新商品のウットフォークやユニアス、足置きを大型化した回転チェアを見ると、2017年度のイトーキは量より質の追及に向かったとも言えるでしょう。

新入学児童の数が減り、学習机の購入率が下がる中、これは正しい経営戦略と言えるのかもしれません。何より、そういう状況下にあっても開発意欲を失うことなくバージョンアップしていることは頼もしく思います。

なかなか一筋縄にはいかないとは思いますが、イトーキにはこれからも頑張って欲しいですね。

 

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コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. アルドゥライ より:

    収納マンさん

    以前TOKKUのコーナーでコメントを寄せたアルドゥライです。

    近辺の島忠、大正堂、大塚家具を周り、好みがはっきりしてきました。
    アルダー材が気に入りました。

    リーモについて教えてください。
    昇降式のワゴンにするにはフリーワンタイプのハイタイプを購入するしかないのでしょうか?2017年のカタログだとそのように感じます。

    型落ちでもサイスが合えばかまいません。
    以前販売していましたか?
    フリーワンタイプは書棚をサイドに置いたとき机の奥行きからはみ出すところがちょっと気に入りませんでした。

    よろしくお願いします。

    • 収納マン より:

      アルドゥライさま

      アルダー材、私も雰囲気は好きです^^

      リーモはこれまで天板昇降式ではないワゴンばかりで、2017年度新発売のハイタイプで初めて昇降式が採用されました。
      アルダー材でワゴン天板が昇降式のものとなると、2016年度モデルのコイズミファニテック・レイクウッド、あとは堀田木工所や杉工場などですかね。

      ただ、フリーワンタイプ(組み替え式デスク)以外でとなると、レイクウッドはユニットLデスクとなります。
      また、堀田木工所や杉工場の場合は、自然塗装となります。質感は良いですが、あまり硬いとは言えないアルダー材はやはりウレタン塗装のほうがオススメです。

      なお、ご存知のことかと思いますが、従来のリーモや2017年度版のレイクウッドはワゴン引出しの2段目が深めとなっているので、大きめの文房具や実験セット的なものを収納するのに便利です。

      なかなか、こちらを立てればあちらが立たずで難しいところですけどね~^^;

  2. ミケリテ より:

    イトーキカタログ、待ってました!
    10月まで待てないよぉと思っていたので早速家具屋に足を運ばねば♪

    先日コファーノの実物を初めて目にして、想像以上に感じが良くて…惚れました(笑)
    見たのはウォールナットの方だったのですが、可愛げがあるので女の子にも行けますね♪上棚のデザインもシンプルながら上品で、中学生になっても外さないで十分行けると見ました!上棚があっても机までの間隔があるので天面が広く感じられました。
    ただ、我が家は窓際に置かざるを得ないので、冬の結露を思い出し、娘には上棚を諦めてもらうことにしました(涙) ←娘よ、窓枠を飾り棚と見立てておくれ…
    それにしても百聞は一見に如かずとつくづく思いました。自分が造作の広い机で育ったものでこれまで天面の広さにこだわっていたのですが、天面60×100でもワゴンを引き出すなどして上手くやりくりできそうだと確信できました。引き出しのストレスのなさの点でもイトーキが気に入りましたので、あとはリーモを見てからセレクトタイプの中から絞っていこうと思います。あと、TOKKUも一縷の望みにしながら(笑)

    デスクライトも悩ましくなりました、機能といいカラーバリエといい価格といい、、、2017年度に嬉しいバージョンアップで揺れてます。
    (スミマセン、駄文長々とご無礼しました)

    • 収納マン より:

      ミケリテさま

      コファーノ、良いですよね♪
      写真で見るよりもずっと実物のほうが素敵だと思います。

      我が家も結露がヒドイので、分かります~。
      結露自体はどうしようもないので、窓から少し離して学習机を設置し、ちょっとカビてしまったレースは買い替えようと思いつつもそのままになっております^^;

      これからまだまだ各店オリジナル商品なども登場してくると思いますので、ますます楽しみですね^^

  3. アルドゥライ より:

    収納マンさま

    お返事ありがとうございます。

    レイクウッド、そうなんです、確かに希望にあうのですが引出しの取っ手の穴が小さすぎて指が痛いと娘から軽いクレームがつきました。
    やってみたら確かに引きにくかったです。
    まだ候補ではありますが。

    アルダー材へのこだわりは置いておいて、
    1 天板奥行きは最低60cm
    2 上棚は奥行き60を邪魔しない仕様
       端から端まで空洞エリアがある感じ
    3 ワゴンは将来天板として使えるよう昇降式
    4 サイドに机からはみ出さないスリムな書棚

    これが希望です。

    2と4を希望することにそもそも無理があることも承知してます。。
    レイクウッドみたいなタイプは稀ですからね。

    そもそも私の希望って考え方としておかしな部分ありますか?
    たとえ希望をかなえてもこうなっちゃうよとか。

    コメント頂いたレイクウッドの二段目の引出しが深くなったという話、今年度のカタログにもセールスポイントとして載ってますか?載ってたら場所を教えてください。

    よろしくお願いします。

    • 収納マン より:

      アルドゥライさま

      レイクウッドの引出しの取っ手、確かにその通りかもしれませんね。
      あくまでデザイン重視のところがありますから。

      学習机の条件については、1と2は私も強く同意するところです。
      上棚付きであれば、この条件は譲らないほうが良いと思います。

      3のワゴンの天板については非常に難しいところです。
      昇降式、引出し2段目が深いタイプ、それぞれにメリットがあります。
      そんなわけで私個人的にはあまり重要視していません。

      4の書棚はいわゆるユニットデスクのかたち、書棚の正面をデスクの側面に接して配置するということですか?
      この場合はいわゆる上棚付きの学習机ではなく、ユニットデスクということですよね。

      1~4のすべてを満たすと、2016年度モデルのレイクウッド・ユニットLデスクのみとなりますね。
      もはや展示現品でも在庫があるところは少ないと思いますが…。

      レイクウッドは2017年度、ワゴンの天板が昇降式ではなくなり、代わりに引出しの2段目が深くなっています。
      これはカタログには書いていないどころか、カタログ52ページの写真は2016年度版の引出しをCG処理したものとなっています(1段目も2段目も同じ深さのまま)。
      正確な内寸は測っておりませんので、店頭でご確認ください^^

  4. アルドゥライ より:

    お客さま相談センターに確認したところ、レイクウッドのワゴン、やはり昇降式ではありませんでした。
    P51の写真は確かに昇降式ではありませんが、左下のサイズ表記が昇降式のように書かれていたのでまさか誤記はないだろうと思いこんでいました。
    ありがとうございます。
    カタログにも誤りがあるんですね。

    上棚とサイド書棚(書棚正面を机のサイドに)は同時に使用したいと思っています。
    上棚もあって書棚もある感じ。

    ビーノやプレオのセレクトタイプや、浜本も視野に入れてまた検討してみます。
    行き詰まったらまた相談にのってください。

    収納マンさんの収納のblogも楽しく拝見しています。役に立つ話題ばかりです。

    • 収納マン より:

      アルドゥライさま

      私もアルドゥライさんに言われて確認して初めて気づきました。
      確かに、昇降式じゃないのに、昇降式のようなサイズ表記になってますね^^;

      毎年、カタログの初版はいくつも修正箇所が見つかって大変だそうです。

      レイクウッドのユニットLデスクのようなレイアウトは同じコイズミファニテックのステップアップデスクLであれば可能なんですよね。
      ステップアップデスクLと言えば、WDスペシャル、CDファースト、デコプリ。

      WDスペシャルはアルダー無垢ではなくナラ突板ですが、見た目はパッとしないように見えてこれがなかなかよく売れるんですよ。
      よく売れるもんだから、カラーや仕様を少し変えた店舗オリジナルも多く存在します。

      「収納教えるコム」のほうもご覧くださいましてありがとうございます♪
      特に棚関係の話はそちらのほうが充実しておりますのでまたご参考にしていただけると幸いです^^