2016年度は10月半ばに学習机カタログを公開した堀田木工所(hotta woody)が、今年は早くも7月25日にデジタルカタログを公開しました。
「いったいどうしたの!?」と驚いたものの、中身を見てちょっと納得してしまったのでした。
昨年度と比べてほぼ変化なし
堀田木工所の2017年度学習机カタログを一通り見てみると、昨年度と比べてラインナップも価格もほぼ変わっていないことが分かりました。実質的に中身が変わっていないのであれば、別にもったいぶる必要など何もないわけで。さっさとカタログを発刊して受注を取ったほうがメリットがあるというものです。
このように冷めた見方をすると身も蓋もない話になってしまいますが、可能な限り積極的に情報を発信する姿勢は素晴らしいと私は思います。もちろん、生産体制が整っていないのに情報だけ発信すれば販売店にも消費者にも混乱を生みます。ですがアップルでもアイフォーンを発売する前にプレス発表するわけです。学習机もそんな風に情報を前倒しで発表することが、市場を盛り上げることに繋がると私は思います。
巻頭モデルのエルデスクにチェストが追加
しかし、まったく変化がなかったわけではありません。2016年度に新型デスクとして発表された「L Desk(エルデスク)」。私は袖ワゴンがないとこきおろしました。その私の意見を真に受けたのか、2017年度はチェスト(固定袖)を追加しました。
ただし、サイズバリエーションは変わらず110cm幅と120cm幅のみ。L型デスクとしてだけでなく、ツインデスクとしても売り込み可能ですが、ちょっと厳しいのではないかと思います。
堀田木工所は2017年度、カタログ掲載モデルはほとんど変化がなかったわけですが、近年の主力はむしろイオン、アクタス、ベルメゾンなどのカタログ外モデルです。家具量販店でもカタログ外モデルのほうが目立つところもあります。
また、アルダー材のオイル仕上げということで杉工場と完全に競合しちゃってますし、リビンズのキヅクなど中国産の安いアルダー&オイル仕上げデスクとの競争も激しくなってしまっています。
それでも売上を維持できているのは、意外とイオンでのナチュラルウッドデスクが好調なんでしょうか。それはそれで結構なことですが、個人的にはもっと頑張って上を目指してもらいたいところです。
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